「生活イチバン、ITニバン」という視点で、自分なりのITを追及するフリーエンジニアです。ストレスを減らすIT、心身ともにラクチンにしてくれるITとはどんなものかを考えていきます。

夏への扉と冬への扉がいっぱい過ぎる件

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 昨日、関東地方でも梅雨が明けたようだ。

 何を隠そう、わたしは真夏に生まれた獅子座の男。しかし夏の暑さにはめっぽう弱い。そんなわたしが苦手な夏が今年もやってきた。やってきてしまったのだ。

 こう暑くなると思考能力が低下してしまうので、わたしも乗りたかった資格ネタをまったくまとめることができなかった。悔し紛れに暑さをネタにしてみる。

■わたしたちはひと夏に何年分の夏と冬を駆け抜けているのだろう

 ちょっと夏の一日を振り返ってみようか。

 朝は電子レンジで解凍されたばかりのナマモノのようなグダグダな状態で目が覚める。顔を洗ってサッパリするのも束の間。駅までの道のりですでに全身汗まみれ。

 そんな状態でクール宅急便の荷台のようなキンキンに冷えた電車で急速冷凍され、降りればまたレンジでチンされるように解凍。オフィスに着けばそこは北極か、南極か。

 多少のデフォルメはあるにしても、こんな感じで一日の間に何年分もの夏と冬が過ぎてゆく。これを夏の間ずっと繰り返すのだ。一体わたしたちの肌は、ひと夏に何年分の季節の変化を感じ取っているのだろう。屋内と屋外を隔てる扉は、季節を隔てる扉なのだ。

 そりゃ、夏バテもするし、お肌の状態だって劣化するというものだ。

 とはいえ、このような日中の人工的季節変動(つまりキンキンな屋内とムンムンな屋外)に関しては、わたしたちにはほとんど選択の余地はない。電車がイヤだからといって自転車や徒歩で通勤するのは多くの人にとっては無理な話だ。オフィスが寒いからといって近所の公園で作業するというのも、まぁ通常は無理だろう。

 わたしたちにできることといったら、着るものについて、OSIの参照モデルのように何層ものレイヤー構成を用意しておくことしかできない。こまめにレイヤーを着脱して温度調整するしかないのだ。どんなに暑くても公共の場で物理層だけ(つまり裸)になるのはNGだが。

■それでもわたしたちは体調を維持しなければならない

 このように、わたしたちは一日中痛めつけられていて、そこにはほとんど選択権はない。だからといって体調を崩していたら仕事は終わらない。大抵の会社では、夏の終わり(9月末)は半期の終わりでもあり、そこに向けて多くのプロジェクトは繁忙期を迎える。なんとしてもこのクソ暑い夏を乗り切らなければならないのだ。

 ではどうすればいいか。最後の砦は睡眠だ。これだけは、自分の自由が利く。例えば、物理層のみで寝ても誰にも文句はいわれない(ただし、パートナーや子どもがいる場合は注意が必要)。

 とにかく、睡眠の質を維持できるかどうかが夏を乗り切るための大きなポイントとなる。

■快適な睡眠のために

 夏の寝床は湿度が高くなる。なぜなら、気温が高いので発汗量が普段より多くなるからだ。特に発汗量が高くなると、湿度は80%になることもあるとか。

 湿度を下げるためには発汗量を抑えるのが効果的で、そのためには体温の上昇を抑えたつつ、通気性を保つ必要があるということになる。

 ここで安易にエアコンに頼ってしまうのは避けたい。それでは昼間の繰り返しだ。ただ、郊外の一軒家に住んでいるならともかく、都心部のマンション住まいでは窓を開けても風通しが悪くて、エアコン無しでは熱中症になる可能性も高いような場所の場合には無理は禁物だ。できる範囲で対策を考えたい。

 もっとも効果が高いのは、やはりアタマを冷やすことだろう。わたしは冷却ジェルまくらを使っている。あまり冷やしすぎるのはよくないともいわれるが、暑がりのわたしにはこれが丁度いい。ものによって性能は違うが、もちろん冷却効果が長続きするほうがいい。わたしが使っているものは0時に使い始めて、朝6時にはまだ少しひんやりしている。

■真夏の夜のレイヤー構成

 また、直接カラダが触れる部分の素材は重要だ。い草や竹のシーツは湿度対策として効果を期待できる。ただし、肌触りや寝心地といった点で違和感を覚える場合もあるかも知れない。ちなみにわたし自身は筒井康隆の「怪奇たたみ男」を思い出してしまうので、い草のシーツに寝る気にはなれない。わたしには麻のシーツが肌触りも良くて合っているようだ。

 マットはあまりふかふかだと体との接触面が多くなるのでよくない。固めのものがいいだろう。わたしのベッドは最近、マットレスが劣化してきたため、その上に低反発マットを敷いている。これは寝心地がいい反面、通気性という点でかなり問題がある。ということで、最近注目しているのは冷却マットだ。

 先日東急ハンズで見かけたのだが、塩を使ったマットというのがあった。塩の冷却効果は有名で、上記の冷却ジェルにも塩を混ぜたものなどがある。しかしそれらは冷蔵庫で冷やして使うものだ。ところが今回見たマットは冷やす必要もない(そもそもマットを冷蔵庫で冷やすというのもナンセンスな話だが)。実際にサンプル品が椅子に広げられていて、そこに座ってみたのだが、確かにひんやりとした。

 この夏は、どうやらわたしのベッドもOSIの参照モデル並みのレイヤー構成になりそうな予感だ。

Comment(5)

コメント

仲澤@失業者

さて、自分は無理せずエアコンを使ってますが、
時に微妙な暑さの夜は水風呂に入って一息ついてます。

かみさんの話だと、今時の寝具のトレンドは「エアウィーヴ」だそうです。
釣り糸を作る機械の不調でできる、もつれた糸の塊がヒントになったそうで、
個人的に親近感がわきます(釣り人なので)。
もともと通気性はよさそうなのですが、クールタイプという、
特に通気性の良いやつがあるそうです。

最近起きたときに腰が痛いので(周りから老衰と言われました)、
非常に興味があるのですが、結構いい値段なので、
とりあえず座布団サイズでも買ってみようかなと(笑)。

真っ青

onoTさんの「資格ネタ」期待していましたが、
暑さのせいでは、しかたないですね。

onoT

仲澤さん
エアウィーヴ、確かに高いですね。
ちょっと手を出せないお値段です。。。

真っ青さん
ご期待に沿えず、すみません。
涼しくなって忘れた頃に書くかも知れません。。。

佐藤

いつも面白く読ませていただいてます。

睡眠の質が大事!という部分に非常に共感しまして、思わず
コメントしてしまいました。

個人的には「目隠し」をおすすめします。
人間はちょっとの明かりで睡眠の質がうんたらかんたら・・・

さらに、耳栓も付けると、浮遊感まで感じられるとか!

個人的な感想ですが、目覚めが全く違います。
寝坊が怖くて耳栓までは試せてませんが・・・

onoT

佐藤さん
なるほど目隠しですか。良さそうですね。今度やってみます。
耳栓は、耳鳴りの激しい私には残念ながら効果なさそうですけど。

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