「生活イチバン、ITニバン」という視点で、自分なりのITを追及するフリーエンジニアです。ストレスを減らすIT、心身ともにラクチンにしてくれるITとはどんなものかを考えていきます。

no work, no life

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 『ワークライフバランス』というのも、考えてみたらひどいネーミングだ。

 仕事と生活を別物ととらえているところが救いがたい。

 そういう視点からは「9時5時がオンで、5時以降がオフ」とか、「月~金がオンで、土日がオフ」なんて発想しか出てこない。

 つまり、この言葉からは単なる「働きすぎに注意しましょう」というメッセージしか伝わってこない。

 そういえば私が昔働いていた職場で、同僚に「俺、コンピュータとか嫌いなんだよ」と豪語してはばからず、自宅にPCすら持っていないプログラマがいた。

 ワークライフバランスという言葉が生まれるずっと前のことだが、今思い返してみると、彼はそれを「言葉通り」に実践していたといえる。

 仕事は仕事。イヤだけどそこでカネを稼いで、プライベートな時間には仕事を忘れて好きなことに思いっきり打ちこむ、というわけだ。

 だけど、そんなに割り切って1日の大半の時間をキライなことに費やせるものだろうか?

 何年も、何十年も、定年まで?

 信じられない! そんな不毛な人生、ありえない!!

 人生は、そんなに長くないし、人間は、そんなに忍耐強くない。

 先日、Twitterで明和電機bot(@Maywa_bot)が呟いていた。

『親は、自分の道を、たとえジジイになっても突き進むべきだ。 子供の未来に自分の夢をたくす暇があったら、 死ぬ瞬間まで、自分の夢にエゴイスティックに時間をかけろと思う。【土佐信道(1967~)】』

 うん。私はこの考えが好きだな。

 自分の道。

 これは仕事もプライベートも含めた人生のグランドデザインだ。

 このデザインがしっかりできていて、一路邁進しているならば、バランスなんて気にする必要すらなく、充実した日々を送れるだろう。

  • いま、自分がやっていることに誇りを持っているか
  • その話を家族や友人に熱く語れるか
  • その道を究めるためにたゆまぬ努力をしているか
  • その姿を家族や友人に見せているか

 これらの質問にYESと答えられるヒトは、おそらく自分の道が確立しているのに違いない。

 わざわざ仕事と生活という2本の道を作ってその間を行ったり来たりするからブレてしまうのだ。

 本来1つであるべきこれらを、再び融合させよう。

 ワークライフバランスなど気にせず、1本の、自分の道を進もう。

 ※突っ込まれる前に断っておくが、ここでアゲアシを取っているのは『ワークライフバランス』という言葉から受けるイメージであって、『ワークライフバランス』のコンセプトそのものを批判しているわけではないので、悪しからず。

Comment(2)

コメント

仲澤@失業者

「かえるじゃぱん」とか言ってたのでワークライフバランスってのは
「仕事なんかしてないで子作りでもしてろっ」てことでしょう、たぶん(笑)。

もちろん自分はセイカツなんか全然したくないという、ワーカホリックのまま
押し通した50代ですので「ワークライフバランスを考えなさい」と言われても、
「えへへっもう大して残ってないの。へそが茶をわかしちゃいますわっ」
と言うしかありません(vv;)。
プログラマという仕事は糊口をしのぐ手段ではありますが、一方で大変に楽しい
趣味でもあるわけで、この意味では当該の同僚さんと同じかもしれません。
一方で相応にすべきだったことはできうる限り排除してきたので、とても
胸を張れたもんぢゃぁありません。
まぁ、しじいになってから偉そうなことが言いたかったらワークライフバランス
のとれた人生をおくりましょうってことですかねぇ(笑)。

onoT

「カエルジャパン」って、そっちのカエル(帰る)ですかw

まぁ、カエルジャパンの問題点は、「ひとりひとり」に行動を委ねている点でしょうね。強制力がないので、結局は「自分たちで何とかしてね」という掛け声の域から脱していませんもんね。
周囲の圧力に負けず、ひとりで組織文化のシガラミを無視して行動を「カエル」ことができるようなヒトなら、ワークライフバランスに悩むこともないでしょうし。

しかし、我々のようにプログラムが趣味でのめり込んでいるヒトに対して強制的に「ワークライフバランス」を取るように求められても、それは大きなお世話以外の何物でもないですしね。

だらか私としては、「ワークライフバランス」推進派の方々には我々に影響のない範囲でやっていただいて、私自身は最期の瞬間に「我が生涯に一片の悔いなし」と微笑めるような人生を送りたいものだと思ってます。。。

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