シリーズ全体マップ:人間のしなやかさ ― サイバー判断力のために
このページは、どこから読み始めればよいのか、各記事が何のために書かれているのか、そして全体がどのようにつながっているのかを示すための案内図です。
本シリーズ(人間のしなやかさ ― サイバー判断力のために)が一貫して扱っているのは、人間の「しなやかさ」という能力です。
本シリーズでいう「しなやかさ」とは、 プレッシャーの中でも判断が潰れず、 文脈に応じて形を変えながら、 なお人を守り続けられる力のことです。
このブログでは、サイバーセキュリティを技術チェックリストとしてではなく、人間の能力として捉えています。AIの時代、攻撃は機械の速度で進みます。 一方で、防御の最終判断を下すのは、今も人間です。
本シリーズは、記事を単発で読むためのものではありません。人間の判断力を、段階的に育て、成熟させていくための構造として書かれています。
すべてを順番に読む必要はありません。ご自身の立場や関心に合わせて、入口を選んでください。

柱A|基礎
私がサイバーセキュリティをどう定義しているか
目的:共通言語と前提をそろえること
- 人間中心のサイバーセキュリティ
- 身の丈に合った防御(Proportional Defense)
- 集合的防御(Collective Defense)
- 「完璧なセキュリティ」が成立しない理由
代表的な記事(抜粋)
- Day 78 サイバーセキュリティとは何か
- Day 79 身の丈にあった防衛
- Day 80 集合的防衛 ― Cybersecurity as a Team Sport
- サイバー攻撃は「風邪」に似ている|Cyberattacks Are Like the Common Cold
柱B|文化
サイバー判断力が育つ(あるいは育たない)環境
目的:判断の「前」にある条件を理解すること
人は、真空の中で判断しているわけではありません。
文化、空気、沈黙、心理的安全性。
それらは、判断の質を静かに、しかし確実に左右します。
代表的な記事(抜粋)
柱C|サイバー判断力
人はプレッシャーの中でどう判断するのか
目的:判断力を、人間の能力として捉え直すこと
代表的な記事(抜粋)
柱D|脅威の現実
攻撃者はサイバー判断力をどう狙うのか(AI時代)
目的:判断を狙う脅威の現実を直視すること
代表的な記事(抜粋)
柱E|習慣と自律
サイバー判断力を「しなやか」にする
目的:良い判断を、特別な努力なしで行えるようにすること
代表的な記事(抜粋)
柱F|リスクとガバナンス
成熟したサイバー判断力を組織にする
目的:判断を、信頼として運用すること
代表的な記事(抜粋)
このシリーズの読み進め方(立場別ガイド)
このシリーズは、立場や関心によって、最適な読み始め方が異なります。すべてを順番に読む必要はありません。
セキュリティ・技術に関わる方へ
- CISO/経営層 → 柱A → 柱B → 柱C → 柱F
- セキュリティ実務者 → 柱C → 柱D → 柱E
- 開発者/プロダクトオーナー → 柱C → 柱D → 柱E
- プロダクトデザイナー/UX担当 → 柱B → 柱C → 柱E
教育・政策・研究に関わる方へ
- 研究者・アカデミア → 柱A → 柱B → 柱C → 柱D → 柱F
- セキュリティ教育・啓発担当 → 柱C → 柱E
- 政策立案者・規制当局 → 柱A → 柱B → 柱F
一般・これからの読者へ
- セキュリティ非専門のビジネス意思決定者 → 柱A → 柱B → 柱F
- 学生・学び続ける人 → 柱A → 柱C → 柱D
- 日常のデジタル利用者・家族 → 柱B → 柱C → 柱D
最後に
サイバーセキュリティが破綻するのは、技術が弱いからではありません。
人間の判断力が、十分に育てられていないときです。
これは、AI時代において 人間のしなやかさを育て、サイバー判断力を成熟させていくための体系です。