生活、バックアップ計画
最近、計画停電とかヤシマ作戦とかのおかげで、日本の夜に闇が戻ってきたように感じる。
こんなことを言うとヒンシュクを買うかもしれないけど、照明に関して言えば、個人的には今後ももっともっと夜は暗くなればいいと思っている。
夜の闇は、細部を隠してくれるので、どこもかしこも世界中が美しく見える……。それはさて置き、今回の震災によって浮き彫りにされた問題点。それは、ひとことでいえば「バックアップ対策不足」だと考える。
というわけで、今日は我々一般市民ができるバックアップ対策について考えてみよう。
■電気
理想をいえば、やはり太陽光発電だろう。今後、これが大きく普及する可能性がある。実際、それを見越してその手の企業の株価が上昇しているというニュースも耳にするし。
しかし、まだちょっと高価すぎて手が出ないんだよなぁ。集合住宅の場合は、自家発電設備付きだと安心できるだろうけど、それも高いよなぁ。
六本木ヒルズとか。ねぇ……。まぁ、善良な小市民である我々としては、せめて照明のバックアップだけでも用意しておくとしようか。
火事に気をつける必要はあるが、アロマキャンドルをお勧めしたい。リラクゼーション効果も期待できて、一石二鳥だ。自分の好みの香りを用意しておこう。
■ガス
ガスの使いどころといえば、湯沸かしに調理。あとは暖房器具か。ガスが止まるような緊急時には、これは割り切って諦めよう。強いていえば、点火用のガスライターは確保しておきたい。
■水
水は人間にとってもっとも大切なもののひとつだ。ミネラルウォーターはストックしておくとして、もう一点、飲み水が尽きた時のことを考えておこう。
携帯用の濾過装置、浄水器だ(放射性物質は除去できないけど……)。
■食料
非常食を選ぶ際のポイントは、電気・ガス・水道への依存度が低いかどうかだ。あとは好みで揃えればいい。量は、2〜3日分で十分と割り切ろう。
■通信
スマートフォンに、災害時に役立つ各種アプリを入れて、バッテリーを確保するためにソーラー充電器を持ち歩く。これだけで、電話、メーラ、伝言板、掲示板、情報交換、情報収集、懐中電灯、ラジオ、テレビ、といったものを手に入れられる。
■交通手段
首都圏で軒並み電車が止まった震災当日、サイクルショップで自転車が飛ぶように売れたという。理想的なのは悪路をモノともせずに走れるマウンテンバイク系のものだ。
しかし、悪路を走るテクニックを持たない我々一般人としては、オールラウンドな用途に使えるクロスバイクが最適かも知れない。自分の技量にあったものを選びたい。
■宿泊場所
最悪、家に帰れない場合の宿泊場所の確保は重要だ。例えば私は以前、職場に寝袋を常備していた(ただし、デスマ対策で、だが)。
もう少し快適な夜を過ごしたいなら、職場付近に友達を作っておくのもよいだろう。もちろん、その友達の性別や年齢は問わない。自分の技量にあわせて、どうぞ。
■疎開場所
最悪の事態。被災して家を失ってしまったらどうしよう。ネットさえつながればなんとか仕事を継続できるのなら、疎開という選択肢もありだ。
疎開先は、自分の故郷でもいいし、親類が住む場所でもいいだろう。とにかく知り合いが近くにいると安心できていい。
独り者なら、しつこいようだがここでも自分の技量にあわせて色々な選択肢が考えられる。
以上、思いつくままに書いて来たが、イチバン重要なのは冷静に考えることだ。デマに注意し、くれぐれもトイレットペーパーや食品のパニック的な買い占めなんて軽率な行動に走らないように注意しよう。