ブラック企業勤務者はなぜ周りの話しを聞き入れない?
こんにちは、手塚規雄です。
ブラックなプロジェクトに関わった事が何回かありましたが、当時の心理を思い出すことがあったので、それをコラムにしました。今回のコラムというか当時の心理状況はだいぶ支離滅裂だったという事を先に断っておきます。
ブラック企業勤務者は自分がブラック企業に勤務していると気がついていない
周りから見れば明らかにブラック企業。でも本人はそれをかたくなに否定する。そんな状況に出くわしたことがありませんか?
・残業が100時間を超えているのに「これは一時的なものだからしょうがない」
・明らかなパワハラを受けているのに「自分が悪いのだから」
・未来に救いが見えないのに「今、頑張れば将来は変わる」
・心身ボロボロなのに「自分より大変な人がいるからもっと頑張らないと」
・会社はブラック企業なのに「今の会社はそこまで悪くない!」
私が昔、こんな風に周りに話していたものです。客観的に見ると洗脳されているクラスに見えますが、本人は自分の意志で話していると思っていた。こんな言葉をなんの疑問も持たずに喋っていました。
当時のブラック企業に努めている心理を思い出した時に、誰かがいった言葉はこれでした。
「地獄に居ることに自分自身が気づいていない事が地獄」
ものすごく的確な言葉だと思いました。ブラック企業に勤め続けている人はブラック企業に勤めていると理解している人はあんまりいません。私は今、そう思っています。
こんな心理状況で周りが何を言っても聞き入れてくれない
こんな状況にあると、ブラック企業にいることをどんなに説明してもその相手自身はどんどん否定していきます。怒ったり、聞き入れなくなったり、支離滅裂な事を言ったり、論理的に矛盾していることを言っても気が付かなかったり、反応は人それぞれで様々です。
それでも周りが気がつくキッカケを作ってあげることが大事だと思います。その時に、その相手を否定しない事も大事なことですが。
こんな時、どうすればブラック企業に勤めている事に気がつくのか?それは自分自身に何かが起こるか、身近な人、環境に異変があったときにした気が付きません。
・自分自身が入院してしまうほど、心身を壊してしまった時
・親族の不幸が会った時に、仕事を優先という異常な状況になった時
・同僚が倒れてしまった時に、何も変わらない日々が続いた時
・自分の周りの人の幸せな環境と自分の環境の差が違いすぎるシーンに出会った時
・強制的に職場から一定期間離れた時
結局は自分自身が気が付かなければならないのですが、それを知るキッカケを周りで作ってあげる事が大事だと思います。どうやってと言われると、うーんとなってしまうのが本音です。
ブラック企業にいる事を自分の言葉から自覚させる
私はちょっとずつ、自分自身が置かれている環境が変と気が付きながら、どうやって変えればいいのかわかりませんでした。結局わからないまま、逃げるように会社を辞めたというのが当時の状況だったのかもしれません。今でも自分自身でもわかっていないという、割と恥ずかしい話です。
辞める前には色んな人と自分の状況を話していましたが、自分の環境や状況を話したりすることで、自分自身がやっぱりこの環境はオカシイと思い始めたのが辞めるキッカケになったのかもしれません。
もしブラック企業に勤務している人で、会社を辞める気がない人がいる場合、説得する前に自分自身の状況を話させて自覚させることが一番大事な気がします。あとはそれに気がつくまで根気よく付きあってあげることです。なかなか長期間かかる作業かもしれませんが、北風と太陽のように「説得」よりは「自分から話してもらい自覚」のほうが、その人自信が気がつくと思います。
------------------------------------------------------------------------------
いつも遊んでいるようにしか見えないTwitterはコチラ。
コメント
匿名
一度仕事辞めないと解らないよ。昔と違って一生その職場で働くてことはないから、比べてみないと解らない。前の方がよかったとか、転職して良かったとか。
匿名
仕事なんて、いくらでもある。最低条件は、契約でも社会保険あれば十分。
匿名
ブラックに居ると「転職する」までの精神力が無くなって「その日暮らし」になるんだよなぁ