お金に関する失敗が縁の切れ目
こんにちは、手塚規雄です。
「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉があります。仕事上の付き合いではこれも十分にあると思う言葉ですが、フリーランサーになってからはお金に関するミスに厳しくなった気がします。それが今回のコラムになります。
お金に関するミスは他のミスに比べて印象が悪い
システム開発に携わる時に「お金に関わる部分だから気をつけなければならない」と言われることがあります。この言葉はよく使われるし、テストでは重点的に実施される部分でもあります。その理由は、システムを利用する人たちにお金の損失に直結する部分だからです。仮に自分があるシステムを利用している時に、システムのバグでお金を損していたと知ったら怒りますよね?それが当然の反応であるし、それだけ私達システム開発者は特に注意しなければなりません。
しかし、どんなに注意しても人間はミスをしてしまいます。お金に関するミスでは手続き上の間違いにより本来入金されるお金が振り込まれない、振込金額が請求額より少ない、などのミスです。でも、このお金に関するミスというのはされた側としてはとても印象が悪いです。
最初に思うのは「お互いに気がつかないままで居たら、損している」です。次に「本当にこのまま信用し続けていいのか?」という疑問です。同じミスでもここまで色々と考えさせてしまうのがお金に関するミスになってきます。
1回はいいけど短期間に2回目のミスをされたら、どう思いますか?
ミスは1回ぐらい誰にでもあります。1回ミスしてしばらくの間はとても注意するので暫くの間はそのミスは出てこなくなるのが普通です。でも数ヶ月の間に似たようなミスが出てくる場合があります。その時はその企業や人と仕事上付き合うのを辞めるか本気で考えるレベルになってしまいます。
ちょっと厳しいように感じるかもしれませんが、もしみなさんが会社でそんなミスをしたら相手の企業の担当者やお偉いさんはどう思うでしょうか?そりゃ物凄く怒られるのは確定でしょうけど、その上契約打ち切りなどの可能性ももちろんありますよね?それを実際に自分がやっているだけの話で、特段にひどいというわけでもないのが現実です。
ちなみに実際にその企業と付き合うのを辞めたこと、私はあります。もちろん直接的にいいませんでしたが、サラッとそこの部分について触れずに普通に契約満期で終了しました。その後二度と連絡を取っていません。
やっぱり企業は個人事業主やフリーランサーに対する優先順位は低い
企業からみたら個人事業主やフリーランサーは商売相手として売上も費用も少ないのでどうしても軽く見られてしまう傾向があります。現場ではそのような扱いを受けることはありませんでしたが、どうしても交渉の場につくとその傾向がでてしまいます。
根底にはやはり発注主、つまりお金を払っているほうが偉いという思想があるかと思います。しかしそのままではこの先ずっと変わりませんので、こちら側としても態度をもっとハッキリして伝えることも大事だと思いはじめました。先のような例でいえば、何も言わずに契約終了より感じ悪くなっても、「○○の件で御社が信用できなくなったので今回で契約最後となります。」と相手に言っていこうと思っています。
もちろん、これには自分にも跳ね返ってくる
こんな事を信条に仕事をやっていたのですが、つい先日お金に関するミスをしてしまいました。そしたら相手にメチャクチャ怒られてしまいました。当たり前の話ですが、自分が相手に思っていることは、相手が自分に対しても思っています。だから今回はまだお許しが出たけど、次回ミスしたら終わりだと痛感させられました。
ただし、このように仕事では当たり前の事を当たり前のようにできない場合には厳しく当たるべきだし、甘い考えはやっぱり捨てるべきですね。それは自分に対しても、相手に対してもあまり良い未来にはならないと思っています。
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