何番煎じかわからないけど、「マンガでやさしくわかるプログラミングの基本」のオススメの理由
こんにちは、手塚規雄です。
先週書いておけばよかったと思うほど今週はコラムニストのみなさんが「マンガでやさしくわかるプログラミングの基本」に関する書評を書いています。そのため、どんな内容でどんな人が対象かは、他のコラムニストさんの書評を読んでいただけたらわかると思います。私はちょっと視点を変えてこの本をオススメしようかと思います。
プログラミングを知らない新人の教育担当者に読んでほしい
「マンガでやさしくわかるプログラミングの基本」は本当にプログラミングというものを知らないがプログラミングとは何か?どのようにプログラミングをするのか?何ができるのか?それを知るための本です。プログラミングを知らない人にとってはハードルが高いのでマンガなどを駆使してわかりやすさ重視の本になっています。ではこの本を読むときの視点を変えてみると、面白い本になります。
それは「この本で初心者にはどんな風に教えたほうが理解してもらいやすいのか?」です。自分がプログラミングを知らない人に教える場合、どんな風に教えるか考えたことがありますか?私は数回経験がありますが、これが本当に難しいのです。
・プログラミングとは?という概念
・プログラミングは何ができるのか?
・上手く作れたときの喜びを作るために、何を作らせたほうがいいのか?
このあたりが上手に表現されています。もちろん表現できてなかったらそもそも本になりませんが、わかりやすさは作者の高橋さんがさすがと言うべきだと思います。
プログラミングの教育の多くはOJT
大学や専門学校でプログラミングを学んでいる方も多いですが、私のように会社に入ってから初めてプログラミングを習う方も多いです。その場合は先輩社員の技量に大きく左右されてしまいます。先輩社員も教える時に自分が教わったときと同じような手法を取らざるを得ません。その時に「マンガでやさしくわかるプログラミングの基本」を読んでいれば、どんな風に教えればよいのかを知ることができます。
私自身も人に教える時に、自分の仕事に集中してうっかり放置してしまう事があります。この本を読みながら思ったことはプログラミング初心者や新人に教えるときには二人三脚的に一緒になって教えるべきだなあと痛感しています。最初はわからないことがわからないのでやっぱりしっかり面倒見ることが大事です。野々原マイミとエニアの関係を見ていてそう思いました。
人を育てるのは環境、その環境を作り上げるのは上司や先輩社員の役目
たまーに「自分は放置されてもここまでできるようになった!」と自慢する人がいますが、そういう人はあんまり信用しないようにしています。逆に放置されても仕事ができるようになった人なら、自分と同じ目にあわせたくないはずです。少なくとも私はそう思います。
またお前はフリーランサーだから関係なくないか?と思う方もいますが、フリーランサーでも契約内容次第ではそういう仕事もするし、最初は誰かから教わることばかりなのでフリーランサーの私にもこういう問題はぶち当たります。
業界全体で教育に関する意識や環境づくりの基礎としても、「マンガでやさしくわかるプログラミングの基本」はオススメなので、初心者や新人にプログラミングを教える立場の方には是非とも読んで、自分とは何が違うのか?という視点で読んでみてほしいです。
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コメント
キャリアコンサルタント高橋
手塚さん、
お邪魔します、高橋です。
書評をいただきありがとうございました!
決して、何番煎じなどではないですよ(汗
この本は、市販のプログラミングの入門書を難しく感じる初心者の方に読んでいただくことで、市販のプログラミングの入門書が読めるようになることを狙って書きました。
それに際して、2つの決めごとをしております。
・プログラミングの全体像を知ってもらう
・簡易な言葉を心がける
プログラミングの全体像を知っていただくことで、市販のプログラミング入門書を読まれたとき、その本はプログラミングのどの場所についての説明なのかが分かるようになっていただくことを目指しました。
また、プログラミングにはたくさんの専門用語がありますが、初心者の方の中にはそれらで話をしてしまうと一気に読む気がなくなってしまうとの話をお聞きしました。さらに、丁寧な説明も読む気をなくしてしまうことがあるがそうですので、簡潔で端的な言葉を心がけるようにしました。
(この本を執筆する過程で、丁寧な説明より簡易な言葉で言い切ってしまう方が、初心者の方にとっては理解が進むことがあるのを改めて知りました。。。)
この本での説明の仕方はあくまで一つの例ですので、これが正解かどうかは分かりませんが、手塚さんがおっしゃるように、教育の場でご参考になればとても嬉しく思っております。
ありがとうございました!