嫌いな人の意見には罪はない
こんにちは手塚規雄です。
みなさんは嫌いな人はいますか?私はもちろんいます。このコラムを読んでいる人の中には私が嫌いな人もいると思います。コメントでもSNSでも見かけますが、嫌いなものは嫌いだからしょうがないと諦めています。そもそも万人に好かれるように思っていないのですけど。
ところでみなさんは嫌いな人の意見はしっかり聞こうと思いますか?そんな話が今回のコラムです。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」
いったん人に嫌われてしまうと、全部が嫌われてしまう事が多いです。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という言葉ほどわかりやすい表現はありません。容姿、ファッション、食べ物、道具、意見、価値観すべてが嫌になってしまいます。
でも、自分が尊敬する人と嫌いな人が同じことをしていたらどう思いますか?それはもちろん、偶然の一致なのかもしれません。実は尊敬する人と嫌いな人がものすごく仲が良いという事ももちろんありえます。その時、すべてが憎い対象だったのに、少しずつ変化していくことがあります。第一印象は最悪だったけど、しっかり話してみると実は良いやつだったパターンです。
こんな現象を実際に自分で体験すると、一つの疑問があります。
嫌いな人の意見はその人が嫌いという理由だけで拒否していいのか?
仕事の場では私情は持ち込んではいけないと言われますが、それでも多少の私情がでてしまうのが人間です。私も嫌いな人が相手だと無駄に頑固になってしまい、結果失敗に至ったこともあります。嫌いな人の意見はやっぱり最初は受け入れにくい。でも一度冷静になって考え、他の人の意見を聞くと意見そのものはとても真っ当な内容だった。これも仕事上で経験したことが何回かあります。
つまり相手が好き嫌いに関わらず、意見、考え、提案などの「内容」については、感情は別にしてキチンと考えて判断するのが大事というのがわかります。
仕事でもそうですが、プライベートや有名人に対しても考えてみよう
仕事は私情を挟まないけど、プライベートに関しては私情が全開になります。たとえば、親、兄弟、親戚、友人の友人が嫌いな場合は、その人の意見は絶対と言っていいほど聞かないでしょう。他にも自分が嫌いな有名人が自分の悩みなどに対して、非常にためになる話をしたとしても、その内容に対して聞き耳を持つのはないでしょう。
でも、実際に相手に対する感情を抜きにして内容だけ考えてみたらどうなりますか?案外嫌いな人が話したものほど、自分にとって必要な意見、視点、知識であることも実は多いです。だからといって、その相手を好きになる必要はありません。意見、考え、提案の内容だけをしっかり考えることができればOKです。嫌いなものは嫌いなので、それはしょうがないです。
人間は理論より感情を優先する生き物
ITエンジニアは理論的と言われますが、ITエンジニアほど感情的な生き物はいないのではないのか?と私は思っています。仕事の内容に対する反動なのか、感情的になってしまい、その感情をコントロールできず、結果的に失敗していることに気がついていない人が多いと思います。
感情を殺して仕事をすべき、という意味でありません。感情は感情で大事なものです。ただ、意見や提案内容までは罪はない。だからこそ相手が嫌いな人であっても意見や提案の内容だけはしっかり考えて判断することをオススメします。
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