エンジニアでいかに稼ぐか?学校や会社では知ることができなった体験、経験を綴ります

【24】フリーランサーの引き抜き行為は無駄

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こんにちは、手塚規雄です。

「今の環境に不満がないなら、正社員にならない?」

現場ごとに一度は出てくるこの話題。特に最近はこの手の話題が増えてきている感じがします。

・単純な労働力不足

・新人を育てるのが難しい

・中途採用は想像以上にハイリスク

このような理由から、内部の状況を知っていて、技術力にも信頼ある職場のフリーランサーを正社員として迎えたい!と思っている方は多いのだと思います。でもフリーランサーで正社員に戻ろうと思っている人は少ないから、勧誘するだけ無駄なのです。

たしかにフリーランサーにも色んな人種がいます。中にはリストラや会社の倒産があり、やむを得ずフリーランサーになっている方もいます。しかし多くは自ら望んでフリーランサーになっています。そしてフリーランサーを続けている人には明確な理由があります。

 

1:ITエンジニア以外の顔を持っている

私が正社員に戻らない最大の理由でもあります。多くの会社では副業不可としている事が多いです。そして事業を法人化している方も多数います。会社を持っている人でも正社員OKという会社はないでしょう。そして事業を辞めるつもりもないので、どんなに好待遇の正社員勧誘でも断ります。「正社員になる=事業を辞め会社をたたむ」と同義だからです。

サラリーマンでいると、一人で複数の仕事をやっているという発想はありません。でも複数の事業をやっているのがフリーランサーにとっては普通のコト。逆に、だからこそ正社員を辞めているとも言えます。あとフリーランサーは投資経験者も多いです。今でも投資もひとつの事業としてやっている人もいれば、現在は辞めている人もいます。続けている人も辞めている人も「良い経験」だったというのが統一意見のようです。フリーランサーはお金を稼ぐことに貪欲。だから多くの顔を持っています。

 

2:資金稼ぎのための1つの手段として考えている

こちらは今はやっていないけど将来起業を考えているパターンです。これは正社員でも可能ですがフリーランサーのほうが高い月収なのでフリーランサーを選んでいるだけです。正社員になったとしてもそう遠くない未来に会社をやめ起業することが目に見えています。辞めるのがわかっている上で正社員になる、会社側もわざわざ雇用することもありません。

またITエンジニアのフリーランサーは、仕事をして稼ぐにあたり元手となる資金が必要ないことです。必要最低限の経費はせいぜい交通費程度。これほど高利益を出せるビジネスはあまりありません。だから資金調達方法としてはなかなかよい手段なのです。

 

3:正社員のデメリットに耐えられない

正社員の最大のデメリット。それは会社という組織に縛られているという事です。

例えばセミナーや懇談会で聞いた話ですが、会社に実名でSNSに登録することを禁止している。そんなバカな規則があるようです。たしかに所属している会社名を晒して、ネット上で意見をいうと「その人の発言=会社の総意」として見られることも少なくありません。それは会社にとってはリスクでしかない。だから禁止。それだけでも大きな不自由です。もちろんエンジニアライフで実名なんて無理だろうなあ、と思っています。私個人としては実名でなくとも頻繁に更新してくれるコラムニストが増えて欲しいですが。

話を戻します。また正社員のデメリットをもう1つ紹介します。

会社をもっと良くしようと考えて行動すると会社ではウザがられます。会社を良くするためには今ある仕事にプラスαとなり、結果として仕事が増えます。仕事を増やす人は上司だろうが部下だろうが嫌われます。平穏無事に何事も無く過ごし、そして昇格・昇進したいというのが多くの人の思考です。独立するとその思考とはまるで別。今より稼ぐために何をしたほうがいいのか?それを考え行動するのがフリーランサーや事業主です。そんなフリーランサーを正社員に迎えるとどうなるのか?あまりよろしい未来が見えません。幹部は会社のために、良かれと思って採用しても、周りの人間からは仕事を増やす人間なので嫌われてしまう。そんな状況になってしまうのは、どの業界でも少なくありません。そのような経験をして、結局会社を辞めたという方もいました。

 

フリーランサーはサラリーマンと同じ仕事をやっているけど、稼ぐのが好きで腹黒かったり、裏で何を考えているかわからなかったり、仕事大好きという変な人種です。つまり想像以上に思考や価値観が大きく違う人種の場合が多いです。そんな人種がサラリーマンに戻るとどうなるのか?を考えればわかります。仕事ができるフリーランサーの採用は、実は意外なほど会社側もフリーランサー側もハイリスク・ハイリターン。結論としてフリーランサーの引き抜きはやっても無駄になりやすいのです。

こんな風にちょっと考えるとハイリスクなものでも、目の前のメリットに目がくらむことが多いです。メリットしか見えない時ほど、デメリットは何か考える。その時にはじめてリスクが見えてきます。

Comment(4)

コメント

ksiroi

釣りなのか本気なのか分からないけど、正社員の偏見が主観に拠る処ゆえに何が言いたいのか良く分からない…
微妙なフリーランスが正社員を選ばない理由はただ単純で「井の中では俺が一番偉くありたい」なんじゃないの。

組織に縛られない、金持ちになりたい、社長になりたい、人に指示されたくない、尊敬されたい…

ほとんどが利己主義的なもので、そういうのが露見しちゃう人はそもそも正社員に誘われない。
そういうのが見えない、利他主義な人が「正社員にならない?」って誘われる。
利他主義な人間はその現場以外でも感謝されることが多いゆえ、仁義を全うするため「他の人にも迷惑がかかりますゆえごめんなさい」ってなるんじゃないの。
だから「誘うのは無理」ってのならわかる。
そういうフリーランスの方は一流。絶対手放したくない人材だと僕は感じる。

みふお

フリーランサーに投資経験者が多いとか、守銭奴とかご自身がそうだからといって
世のフリーランサーの総意といった書かれ方がはなにつきます。

いったいなにをおっしゃりたいのかも、漠然としておりよくわかりません。
そもそも、起業を考えている人や起業されている人を
いくらそのプロジェクトで仕事ができたとしても、誘うような人事の方は
よほど奇特な人でない限りありえないと思いますが・・・。

はぎわら

なんというか、残念な内容です。

1. について、断定されていますが、私の勤め先では当たり前の様に
個人で会社を持っている人は多数おります。

2. について、異論はありませんが、以前の記事では現金収入があるまでは
期間がかかって~、というような内容があったような…。
あと、短期的な収入ではフリーランサーの方が良いかもしれませんが、
本人が病気になった際の社会的保証は正社員(企業にもよりますが)は
極めて貧弱じゃないのでしょうか。

3. について、会社という組織に縛られると同時に守られるから、そのなかでの
規約に従うのは当たり前のことです。フリーランサーなら何をしても良いと
お考えの方とビジネスをしようと思っている方と付き合いたい企業なんて
ないでしょう。手塚さんもフリーランサーだから、と取引先についてを
貶める投稿をしますか?それは企業に属していようが、私人だろうが、仕事を
する上での当たり前のことです。

きっと手塚さんは会社では鼻つまみ者だったんだろうなぁ、と思いました。
それだけしか印象に残らない、残念な内容です。
会社を良くできなかったからフリーランサーになるのは別に良いですが、
自分ができなかったからと会社を誰も良くできないと結論づけるのは
あまりにも短絡的です。もう少し世界を広げた方が幸せになれると思いますよ。

ばしくし

まあ、ほとんどの正社員は、65歳でリストラですからな。

フリーランスの場合は年齢関係なく常に働けます。

今の3~40代が65歳を迎える頃には、厚生年金と401k会わせても、受給額は月15万円に満たなくなるリスクがあります。

現役時代の生活と打って変わって貧乏な下流老人目指して正社員続けるか
生涯現役で、65歳過ぎても相変わらず仕事生活を継続できるフリーランスを続けるか。

どちらが悲惨かは、火を見るより明らか。

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