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ITエンジニアの持っているカバン気にしていますか / エピソード4 職業は何?

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皆さんが持っているカバンはどのようなデザイン、機能性のあるものでしょうか。

持ち運びの為だけの移動の手段として適当なものを使用するよりも牽牛性、収納性はもちろんのことですが、肩に負担なく疲れにくいもの、見栄えがするカバンを選ぶことで他者へのアピールが高まります。

周りのエンジニア、ビジネスマンを観察して自分が気を引くカバンを見つけたらまねてみましょう。

そういう私ですが、女性のビジネス用のカバンには無頓着でした。女性はどこに重きを置いて選んでいるのか興味が湧きます。

さて、私は数回転職しておりその通勤や出張スタイルによって使っていたカバンは違います。

ビジネスシーンにふさわしいカバンを選んできたつもりですが、買い替えの時期はいつも悩みます。エンジニアが持つカバンの効果について、過去に使っていたカバンを紹介します。

【クラレ製茶色のアタッシェケース】

新卒で医療関連メーカに就職したときに、両親から就職祝いからもらったクラレ製茶色のアタッシェケースを利用していました。

株式会社クラレは昔も今も牽牛な人工皮革のランドセルで有名です。そのアタッシェケース版です。

このカバンを持って通勤していたのですが、通勤途中に誰も見向きもしません。というのも会社の借り上げ寮に住んでおり、徒歩3分でほぼ誰にも会わず出勤できました。ただこのカバンは思っていた以上に大きな効果がありました。

当時は医療系の新素材開発や筐体設計のエンジニアで、ユーザは医者、看護士、臨床検査技師でした。試作品を評価してもらうのに多くの病院に営業と共に通ったものです。

応接室のテーブルの上にこのつややかな茶色のアタッシェケースをテーブルの上に置きます。目線が集まったときにラッチをパチパチと開けて、試作開発品を取り出してプレゼンをはじめます。MR(医薬情報担当者)ではなく、エンジニア自身からの提案で受けはよかったようです。

親はこんなシーンを想像してクラレの茶色のアタッシェケースを就職祝いに贈ったのではなくたまたまです。

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見せるだけで注目されるカバンは重要です。プレゼンをする前から顧客に印象づけられます。

次に勤めた会社は医療機器のベンチャー企業でした。仕事は医療関連の制御系エンジニアになり、このアタッシェケースを持ってカジュアルで徒歩通勤しておりました。
会社へは歩いて5分です。

通勤途中はほぼ誰にも会わなかったのですが、毎朝女子高生から声を掛けられるのです。アパートを出るとすぐ向かいが高校でした。グランドが広がり、その先に校舎がありました。始業前に校舎の窓から女子生徒からの「お兄さんいってらっしゃい」と恥ずかしくも毎朝声援を受けておりました。

茶色のカバンを持った人物が会社へ向かう。朝の陽ざしを受けてカバンは滑らかに光っていたはずです。そのシーンのどこかに彼女の琴線に触れたのではないかと今では思っています。

恥ずかしくもありましたが、一人暮らしの時で励みにもなりました。

【ベトナム製ミリタリー風の緑のリュックサック】

Uターン転職で実家に戻り、電機メーカの制御系エンジニアになった。今度は徒歩ではなくて自転車で通うことになる。お弁当を入れることをできなくなったアタッシェケースは用済みになった。

代わりに頑丈さを重視し、ベトナム製ミリタリー風で緑のリュックサックを購入しました。

出張先の設置現場は多種な監視盤がある施設で、このリュックは役に立ちました。工具類、計測装置を無造作に入れても、頑丈なリュックは破れもせず長く使い込んだ。現場ではエンジニアというより工事屋さんに映ったことでしょう。

さらにラップトップPCも入れて出張するときは、容量が足りずにアメリカ製黒の特大ボストンバックも持っていました。

とにかくこの時はデザイン無視で頑丈さだけで選んでいました。

【サン・マイクロシステムズのショルダーバック】

次はいよいよオープンソース系のITエンジニアへ転職です。電車通勤となり、機能性の良い、体にも負担が軽いリュックを使いたかった。

しかし、会社からリュックはスタイリッシュではないということで禁止されていました。自分の気に入ったビジネスバッグがずっと見つからず、適当なものを使っていました。

その中で、サン・マイクロシステムズのノベルティーグッズで手提げショルダーバッグを展示会で頂いた。

サン・マイクロシステムズの刺繍の白いロゴマークがひと際目立っていました。PCメーカでITサービス企業が提供したものであり、収納がよく考えられたバックです。A4ノートPC、書類、ペン類はすっきりと納まり重宝していました。

このカバンは使い潰してしまって以後、このモデルに似たカバンを購入して使ってます。是非とも皆さんも自分が気に入って他にアピールできるようなカバンを持って下さい。

出番のなくなったカバン達は部屋に放置したまま年月を経てカビも生え、ダメになって処分しました。ただし、手入れしていたクラリーノの茶色のアタッシェケースは今もクローゼットにあります。35年以上経ってますが、いずれまた使いたいです。

・エピソード4

スーツ姿で『クラレ製茶色のアタッシェケース』を持って病院に行くときの途中タクシー内でよくあった会話。

運転手:「先生、どちらにお付けしますか」
私:「正門でいいよ」エンジニアであって先生ではない。しかし職業の説明が面倒なので運転手が期待した職業のつもりで返答をしていた。

院内の廊下を歩いているとなぜか時々会釈もされることがよくあった。院内をスーツで歩いているのはMR(医薬情報担当者)が多いです。彼らに会釈はすることはあまりないのでどうしてか不明です。

多分、カバンの印象がそうさせたのだろうと思います。

『アメリカ製黒の特大ボストンバック】に機材を詰め込んで開発中の田舎に行ったときのタクシー内のよくあった会話。

運転手:「取材ですか。大変ですね」
私:「そうね」と否定せず言っていた。

『サン・マイクロシステムズのロゴマークエンブレム』

刺繍のロゴマークは切ってエンブレムとして買ったカバンに縫い付けて使っています。
もうサン・マイクロシステムズはとっくの昔にORACLEに吸収されています。サン・マイクロシステムズのロゴマークエンブレムを関係ないカバンに縫い付けている人を見つけたら

それは私です。他人から見ると野暮ったいでしょうが刺繍の白いロゴマークがそれを補ってくれるでしょう。

Comment(6)

コメント

SE採用担当

鞄でアピールするより、技術や経験でアピールしてほしいです。

空は基本的に高所恐怖症なんで、、海を泳ぐモンティパイソン

べつにいいのではないでしょうか。プレゼンで自分を売り込むわけでもなく、システムをお客様にご提案差し上げるのですからSE採用担当様のようにSEをしなさだめするわけお立場ではないのですから。 あくまでもコラムです。 自分はシスコシステムズが好きでずっとシスコのノベルティを使っており、もうネックストラップは16年目になりシスコの印刷が剝げてしまっています。でも好きでずっと使っています。いまだにそのストラップのおかげで自分とすぐ認識してもらえてありがたいことがおおいですね。エンジニアにこだわりって技術うんぬんというよりいかにその技術体系を構築し(要するにシスコシステムズがいまのルータの基本をスタンフォード大の学内ベンチャーで立ち上げその世界での覇権をにぎったかなどなど)デファクトスタンダード足らしめたか(IETFのチェアマンでもありますね)という実績が物語るベンチャー企業での創造性や先進性にあこがれているからこそその組織や考え方がすきになるのであって、たとえシスコシステムズに入社できなくともできるだけ好きな会社の製品を使いネットワークを設計構築するという営みはエンジニアとして生きていく以上止めないと思います。シスコ至上主義でもないですがJuniperよりも親しみやすくいい会社だと思っています。これがネットワークエンジニアをこころざした自分のポリシーですから。

匿名

カバンを気にしよう、という記事でアタッ "シュ" ケースと書かれると残念な気持ちになります。
アタッ "シェ" ケースです。

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