いつも心は穏やかにと思っている私ですが……

蘭の社内SE奮闘記 DB移行編(4)

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 私の名前は織田蘭です。社内SEの仕事をやっています!

  再び、SQL Serverのデータ移行に挑戦です。

蘭 「伊達課長、大阪支店のSQL Serverってバージョンが古いんじゃないですか」

伊達 「そうだっけ、武田君確認してみて」

武田 「う~ん、古いですね」

伊達 「じゃあ、SQL Serverの新しいバージョンにしてデータ移行だね」

蘭 「それはちょっと~」

伊達 「どうしたの?」

蘭 「この前のバージョンアップのときマイクロソフトのサポートからメールをもらったんですけど、システムデータベースは同じバージョンでないと移行できないとか…」

伊達 「えっ、そんなことあるの?武田君どう思う?」

武田 「さあ~」

伊達 「とりあえず、武田君と織田さんで検討してみて」

 私は武田先輩に先日のマイクロソフトのメールを見せた。確かにシステムデータベースの移行は同じバージョン、同じサービスパックのSQL Serverでしか動作しないとあります。

武田 「違うバージョンのSQL Serverでもデータベースの移行はできるよ。ただね~」

蘭 「ただ、どうしたんですか?」

武田 「やっぱりシステムデータベースの移行ができないと、この前と同じようにジョブやログインは移行でないってことになるなあ」

 なるほど、やっぱりこの前のSQL Serverの移行のような問題が出てくるわけだ。手作業でログインやジョブを作るしかないのかな。

 しばらくして大阪支店にサーバーがログインされ、リモートでSQL Serverのインストールを行いました。確かにデータベースはバージョン違いでもリストアできます。もちろんログインアカウントは移行てきませんし、困ったことに手作業でログインアカウントを作っても、データベースにアクセスできないみたいなんです。武田先輩に相談してみたところ、SIDが違うからとかなんとかで、やっぱりマイクロソフトに問い合わせてみてとのことでした。

蘭 「違うバージョンのSQLサーバーに移行する場合、ログインってどうやって作成するんですか?」

サポート 「あ、それはそのためにストアドプロシージャを作ればできますよ」

蘭 「あの~、私ストアドプロシージャって作ったことないんですけど」

サポート 「違うバージョンの移行の手順書をメールで送りますから、それを読んでください。ストアドプロシージャは、手順書に書かれているものをコピペすればいいです。わからない事項があったらまた聞いてくださいね」

 送られてきた手順書を見ると、まずログインの作成手順が書いてありました。、ストアドプロシージャの作成とかわからなかったけど、武田先輩に教えてもらいました。

蘭 「既存のSQL Serverでストアドプロシージャを実行したら、実行結果にTransact-SQLみたいなものがでてきましたよ」

武田 「よ~し、そのTransact-SQLをコピペして、新SQL Servereで実行してみて」

蘭 「やってみますよ。・・・・武田さん新SQL Server にログインが移行できましたよ!」

 それからデータベースをリストアし、アプリケーションからのアクセスができることを確認しました。サポートからのメールには、ジョブもスクリプトで作成できるとあり、その手順で簡単にできました。

 そんなわけで、結局大阪支店のSQL Server移行もうまくいきました。移行当日は緊張しましたが、終わったときは快感でした。ビールがおいしかったですよ(笑)。

  THE END

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