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夏休みに読みたい大人の課題図書 ー2024年バージョン

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みなさま、おはようございます。Kyonです。

久しぶりに『大人の課題図書』シリーズをやりたいと思います。今回は「〇〇なあなたへ」と題して、どういう方向けなのかを書いてみました。これは私の感覚なので、当てはまらないかもと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、どうぞお付き合いください。

さて、私は社会人になるまではあんまり本を読むタイプではなかったのですが、ここ数年で、学生時代に読まなかった読書量を取り戻すように読書をするようになりました。と言っても、月1冊程度で読まない時もあります。ジャンルはいろいろですが、あんまり小説やエッセイは読まないです。主に、学術書とかビジネス書とかを読みます。

そんな雑多な読書ストックの中から、夏休みにどうかなと思った2冊をご紹介しますね。

ミステリー好きのあなたへ

『統計学の極意』

デイヴィッド・シュピーゲルハルター 著 /宮本寿代

数式は最小限、面白い実例は満載。機械学習やベイズ統計モデリング、ブートストラップ法など現代的論点を網羅。元英国統計学会会長による統計学入門書最新決定版。

上記のような広告に釣られて買ってみた1冊。

統計学の理論に関する本や実際に手を動かして計算して理解する本は何冊か読んできました。理論はなんとなく分かったのですが、現実世界にあるデータを統計学を用いてどのように読み解けばいいのかをちょこっと見たい、数字をどう見せたらどのような印象を与えるのかを知りたいというニーズを満たしてくれると思います。

数字の見せ方によってかなり印象が変わってくるという点でミステリーや謎解きが好きな方には刺さる本かなと思います。

注意してほしい点が2つあります。1点目は「数式は最小限」や「統計学入門書」というキーワードがありますが、4年制大学の「統計学入門」で習うぐらいの知識が無いと、理解が難しいと感じる可能性があります。日本語ベースで書かれた統計学入門に当たる本を読んだ後か、横において読むといいかもしれません。

2点目は、原文から日本語翻訳されている本という点で、読みづらさを感じる可能性がある点です。翻訳された本あるあるかもしれないです。1文が何行にも渡っていて理解しにくいとか、日本語として馴染みの少ない言葉が出てきて「ん?」と感じるとか。そういう点があるので、時々立ち止まりながら読むことに抵抗がある方は、読み進めるのに時間を要するかもしれません。

1on1をもうちょっとなんとかしたいあなたへ

『コーチングより大切なカウンセリングの技術』

小倉 広 著

キャリアコンサルタントの勉強を始めた時に、先輩キャリコンの方からオススメされた1冊です。自分の中でのキャリコンのスタイルに迷走しかけていた時に読んで、参考になりました。

架空の会社の中で起きるケースを漫画で表現し、前後に文章で解説や説明が書かれている本です。ケースがイメージしやすくて、特に1on1をもうちょっと良くしたいとか、どういうふうに部下と話をすればいいのか知りたい、共感ってどうすれば分からないという方に、オススメしたいです。

私が最も印象に残っているのは『第4章 今すぐ使えるカウンセリングの技術』です。「エピソードを聞く」とか「共感する」というのはどういうもので、なぜするべきなのか、どういう効果があるのかが分かりやすく感じました。

それと、上司ポジションの方だけでなく、部下ポジションの方、同僚との関わりがある方にも、自分がどう振る舞うかのヒントになるかと思います。

夏休みに読みたい大人の課題図書

私は存じ上げなくて、申し訳ないのですが、今の学校は読書感想文の宿題があるのでしょうか。もしあるのなら、スマホやタブレット・パソコンを横に置いて、お子さんの隣で本を読んでみるのも良いのでは無いでしょうか。

また、自宅で読むのも良いですが、今年も暑い夏ですし、図書館に行って本を読んだり、借りてみたりするのもいい思い出になりそうです。図書館に行かれたら、ぜひ司書さんもご活用ください。端末の検索サービスも便利ですが、司書さんに聞いてみると、新しい発見ができるかも。

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