ordinary -何てことない- 普通のエンジニアが書くコラム。

「今後どのようなエンジニアになりたいか?」という問いを考えてみた

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みなさま、おはようございます。Kyonです。

手塚さんの『「今後どのようなエンジニアになりたいか?」という問いに答えられない』を読んで、私なりにちょっと考えてみました。

「◯◯で1番のエンジニアになる」のは私じゃない

私も「◯◯で1番のエンジニアになる」とは思ったことがないです。

理由はちょっと違います。

◯◯には、エンジニアだったら、技術(AIとか機械学習とか)が入ると思います。残念ながら、私にはその技術で1番になれるだけのアタマがないし、1つのことを突き詰められるほどの集中力・忍耐力が無いとわかっているから、「◯◯で1番のエンジニアになる」と思ったことが無いのです。

私は自分の特性として、1つのことをずっと学び続ける・取り組み続けるのは、難しいことを理解しています。その特性はなんとかして治すものでも無いですし、その特性だから諦めているわけでもありません。

逆に言うと、いくつもことをそれなりに学び続ける・取り組み続けることはできるのです。1つのことが難しいなら、2つとか3つとか掛け合わせたことで、周りにいる人たちよりはよく知っている・よくできる人になれればいいと思っています。

ロールモデルは探すのではなく、作り出せ

"どのようなエンジニア"というのは、おそらくロールモデルみたいなものがあると思います。

いつだったか何かのコラムみたいなもので、『ロールモデルは探すのではなく、作り出せ』という言葉を読みました。ロールモデルとして1人の人を探すのではなくて、何人もの人のいろいろな側面を組み合わせて、自分だけのロールモデルを作り出せ、みたいな意味だったと記憶しています。

ロールモデルとして特定の1人を定めようとするから難しく感じてしまうんだろうなと気付きました。

たとえば、こんな人たちがいたとします。

  • Aさん:プログラムを組むのがとても上手くて、教え方も上手で、新しい技術にも明るくて、営業力もある。
  • Bさん:面倒見が良くて、周りの人たちへのフォローが的確で、未知の分野に取り組んで成果を出している。

「Aさんみたいになる」と思うと、私の場合は営業力に関しては難しく感じてしまいます。それでも「営業力もなんとかして身につける」と取り組んでもOKですが、ハードルが高くて難しいと感じるなら、Aさんの「教え方が上手」とBさんの「面倒見が良くて、周りの人たちへのフォローが的確」を組み合わせた架空の人(仮にCさんとします)をロールモデルにしよう、と考えればいいんじゃないかということです。

Cさんに近づけたと感じたら、Bさんの「未知の分野に取り組む」というのプラスして、また近づけたら「成果を出す」をプラスして・・・というように、自分が成長できた・Cさんというロールモデルに近づけたと感じたら、Cさんに新しい要素を付け足して自分のロールモデルを更新したら良いと考えています。

「今後どのようなエンジニアになりたいか?」

最初の問いに戻ります。

私は、「ITのことを詳しくない・ITって難しいと感じている人と情報技術の架け橋」になりたいと思っています。

ここで"エンジニア"という言葉を付けなかったのには理由があります。エンジニアにこだわっていないためです。架け橋としてなら、エンジニアに限らず、コンサルでも講師でもいいと感じているからです。もっと他の仕事でも良いです。

エンジニアとして技術を活用して困っている人を助けることもできますし、コンサルとして困っている人の困り事を整理してシステムを提案することもできますし、講師として情報技術を教えて使える人を増やすこともできます。

この架け橋には、具体的なロールモデルはいません。今まで出会ったり話したりした人たちを見てきて、こういう感じになりたいなーと思っています。だから、中身が無い・具体性に欠けると言われてしまうかもしれませんが、今のところはこれでいいかなと。

おまけ:「今後どのような人になりたいか?」

おまけです。問いを変えてしまいますが、私はエンジニアという枠ではなく、「どういう人になりたいか」についても応えておきます。これはロールモデルがいるので、もうちょっと理解してもらいやすいかも・・・。

私には、勝手に師匠と思っている人が2人います。2人とも今いる会社の人なんですが、1人は多くの人から慕われているマネージャで、もう1人は新人時代にお世話になった先輩(上司)です。この2人のそれぞれの側面である、「心のゆとりがあって」「自分で自分のことを認められて」「疑問をそのままにせず調べて対処できる」ような人になりたいと思っています。

今は同じ会社の人ですが、お互い何があるかわからないので、自分も含めて身近な人ではなくなるかもしれませんが、たぶんそうなっても、この2人を組み合わせた私だけのロールモデルは持ち続けて、時々バージョンアップさせていくつもりです。

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