高校情報科はエンジニア必修科目かもしれない
みなさま、おはようございます。Kyonです。
高校で情報科という教科があることをご存知でしょうか。2003年に新設された教科なので、履修されていない方もいらっしゃると思います。
2020年度小学校学習指導要領の全面実施から小学校でプログラミング教育が必修化されることはご存知の方も多いはずです。高校情報科においても、その流れを受けて、科目の再編と内容の充実化がなされました。
今日は、その情報科の中でも情報Ⅱという科目の教員研修用資料を見てみようと思います。
高校情報科とは
高校で習う教科の1つで、目標は以下の通りです。
情報に関する科学的な見方・考え方を働かせ,情報技術を活用して問題の発見・解決を行う学習活動を通して,問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的に活用し,情報社会に主体的に参画するための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 情報と情報技術及びこれらを活用して問題を発見・解決する方法について理解を深め技能を習得するとともに,情報社会と人との関わりについての理解を深めるようにする。
(2) 様々な事象を情報とその結び付きとして捉え,問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的に活用する力を養う。
(3) 情報と情報技術を適切に活用するとともに,情報社会に主体的に参画する態度を養う。
(『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 情報編』より引用)
なんか難しい感じですが、今の社会でやっていくには情報活用能力が必要で、その能力を身につけるようなことを目指してます、みたいな感じですね。
科目編成は、2018年告示では、「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」の2科目で構成されています。改訂前は、「社会と情報」と「情報の科学」という名称でした。ちなみに、情報Ⅰが必修で、情報Ⅱが選択になるそうです。
情報Ⅰは、コンピュータを活用するために必要な、情報が処理される仕組みや、データを活用するために必要な、データの収集や整理、分析、プログラム、ネットワーク、データベースについて理解し、情報リテラシーや情報モラルを学ぶとのこと。(詳しくは高等学校学習指導要領を参照のこと。)
情報Ⅱは、情報Ⅰの発展的な科目とのこと。情報システムやビッグデータを扱い、情報技術の発展に関われるようにし、さらには人工知能やIoT等についても学ぶとのこと。
うーむ、結構私たちエンジニアも情報Ⅱは勉強するのに役立ちそうな気がします。今回は、情報Ⅱについて、もうちょっと深く見ていきます。
情報Ⅱとは
内容は以下のとおりです。
(1)情報社会の進展と情報技術
(2)コミュニケーションとコンテンツ
(3)情報とデータサイエンス
(4)情報システムとプログラミング
(5)情報と情報技術を活用した問題発見・解決の探究
(『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 情報編』より抜粋)
細かい内容を触れ始めると、シリーズもののコラムになりそうなので、エンジニアに関係ありそうな内容をピックアップしてみますね。
具体的な内容は、『高等学校情報科「情報Ⅱ」教員研修用教材(本編)』を参照してみてください。結構面白いですよ。
(4)情報システムとプログラミングとは
上述の『高等学校情報科「情報Ⅱ」教員研修用教材(本編)』では第4章にあります。
具体的な内容を見てみましょう(『第4章 情報システムとプログラミング』を参照ください)。目次を抜粋してみますと、以下のような内容です。
- 情報システム全体の情報の流れ
- 情報システムの情報セキュリティ
- 情報システムの表し方
- 情報システムの分割と設計
- 分割したシステムの制作とテスト
- 分割したシステムの結合とテスト
- 情報システムの評価と改善
演習には、Pythonを想定されているとのこと。Pythonといえば、あるコラムニストさんを思い出しますね。
それはさておき。この単元で書かれている内容は、私たちエンジニアが普段から口にしている用語や使っている考え方ばかりです。未経験文系大卒で入社した私の記憶だと、新人研修の内容とほぼ同じ。むしろ少し丁寧に書かれている印象も受けました。
こんな内容を高校時代にすでに学んだ新人が入社する日も、そう遠くないと思うと...、自分がちゃんと理解できているか、整理できているかを情報Ⅱという科目の教材で学び直してみても良いかもしれません。専門外のところはすっかり忘れちゃっているところもありますし。
高校情報科はエンジニア必修科目かもしれない
この情報Ⅱの教員研修用教材は、同僚の紹介で知って、社内でもちょっと話題になっていました。
いやー自分が高校情報科の教職課程で学んでいた頃の学習指導要領とかなり違っていて、驚きました。結構、突っ込んだ内容を教えることになるんだなぁと。ここまでの内容になると、エンジニア必修科目といっても良さそうです。
これだけの内容を教えるとなると教員の方も大変そうです。そろそろ、現役エンジニアとして、教壇に立つ依頼が来たりして...なーんてね。
コメント
おたみ
ざっと目次を見ただけですが、自分が授業を受ける側だったころには思いもつかない内容ですね。
こんなことになっているとは知りませんでした。
親戚の子供たちに、
「おじさん、よくそれでお仕事務まるね ┐(´~`)┌ 」
なんていわれる日がすぐそこまで来ていそうな。。。
ちゃとらん
コラムを取り上げていただき、ありがとうございます。
> 現役エンジニアとして、教壇に立つ依頼が来たりして
でも、あながちない話じゃない気がします。
高校の先生といっても、理論は教えられても実際の現場での知識や経験談は判りません。それらを補完する意味で、そういう『副業』も認められる日が来るんじゃないかと思いました。
Kyon
おたみさま
いつもコメントありがとうございます。
プログラミング教育の話が出てから、より大きく内容が変わったのではないかと感じています。
いやー本当に子どもたちの方がよく知っているなんてことも出てきそうで、自分もちゃんと勉強しておかなくてはと思いますね。
Kyon
ちゃとらんさま
コメントありがとうございます。
私自身も現実的にアリな話だと思います。
完全に1人で、教員とエンジニアを務めることは大変だと思いますので、月1コマとか年数コマぐらいで授業ができたら理想じゃないかと思います。
生徒もよりリアルな内容で興味深く学べるでしょうし、教員もエンジニアもお互い刺激を受け合えて、良いのになーと。
まずは現役教員とのパイプ作りですね。