ordinary -何てことない- 普通のエンジニアが書くコラム。

初めての担当顧客を前にしている6年半前の私へ

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みなさま、おはようございます。Kyonです。

今日3月31日をもって、ある顧客の案件の担当から外れることになりました。いや別にバトったり追い出されたわけではないです、今後のキャリアを考えての選択です。かといって転職するわけでも、独立するわけでも、フリーランスになるわけでもありません。

Twitterでフォローしている方が「過去の自分への手紙」のようなコラムを書いているのを読んで、私も書いてみたくなったので書いている次第です。

このコラムでは、約6年半前に、初めて1顧客の担当となった私に向けて、今の私からかけたい言葉を書きます。なので、当時の私に向けては「あなた」と呼びかけることにします。

明日から4月なので、新入社員や2年目社会人のみなさま、そういう人たちの先輩・上司のみなさまにも参考になるといいなと思います。

とんでもない人に出会うけどなんとかなる

過去に人間関係で悩まされていたあなたは、これから始まる業務内容はもちろんのことながら、顧客がどういう人たちなのか心配していましたね。顧客と関わったことがある社内のメンバーに話を聞いてみたりして、自分なりに情報を収集をしていたと思います。

その心配は杞憂に終わります、と言えたらいいのですが、杞憂には終わりません。

合わない同僚と毎日付き合わないといけなかったり、協力会社の人と上手く折り合えなかったり、今まで会ったことがないタイプの人と密接に関わらざるを得なかったりと、そこそこ苦労します。

でも、助けてくれる救世主みたいな人も同時に現れます。彼らに助けてもらうことで、難局を乗り切ることができます。

なので、難局を心配するよりも自分のことを心配してあげたほうがいいです。そういう合わない人たちと必要以上に関わらないこと・仕事以外の場所を持って気持ちの切り替えをすることを忘れてはいけません。

英会話スクールのクラスメイトのおじさまから言われた「仕事を辞めても死なへんから、辞めるという選択肢があることを忘れんといて」という言葉を時々思い出してください。

あと、何人もの人との別れを経験します。特に協力会社メンバーとの別れはあなたの心をざわつかせ、「いずれみんな辞めていく」と人間不信に陥りかけ、心を閉ざそうとします。でも、決してあなたのせいではないことを忘れないでください。彼らは彼らなりの考えがあり、それらは彼らが決めたことで、あなたは何もできません。そんな彼らのことを考えるよりも、自分はどうありたいのかを問い続けて、自分で自分の未来を切り開くことに気を割いてください。

しんどい時は体調を崩すから休みなさい

1~2年後ぐらいから頻繁に体調を崩すようになります。熱が出たり、お腹を壊したり。声が出なくなることもあります。そんな時はしっかり休みなさい。

それらの不調は1週間も休めば治ることが多いです。「誰かに迷惑がかかる」とか言ってないで栄養あるもの食べて寝てなさい。その誰かから迷惑をかけられたことがあるでしょう?今度はあなたが迷惑をかけ返してやるターンと思えば、何てことないはずです。

身体の悲鳴は体調不良という形で見えるタイプであることは、わかりやすいという意味でラッキーです。あなたがいる会社も顧客も、数日空けても何も言わない人たちなので、そういう意味で幸運だと思って、元気になるまで休みなさい。

「仰せの通りに」と言う日もあるけど意見を求められる日もある

自分なりにいろいろ考えたことを責任者に言ったことで、その責任者に「粗探しをしているように聞こえる」と言われて、落ち込むというイベントが起きます。この出来事以降、「言われたこと以外のことは考えない」「言われたことがすべて正しいと判断して作業を行う」という方針を打ち立てます。

さらに、何か言われる度に心の中で「仰せの通りに」と唱え、何か言ってしまった時は「粗探しに聞こえるかもしれませんが」と付け加えるようになります。

まぁ後に「なんでこの人の言うことだけ信じなあかんねん。考えるぐらい私の勝手やし、ほっとけ、私。」「相手がどう思うかなんて知るか、私じゃないないからわかるわけないやんか」と撤回するのですが。

それはそれで、その状況の乗り越え方の一つだと思いますが、あなたが悪いわけではないことを覚えておいてください。

その責任者である彼は数年後にいなくなります。次に来た責任者はあなたの意見を必要とします。さらにその後に来る同僚は共に考えるタイプの人です。

人が変わる度にあなたは困惑すると思いますが、そのうち慣れてきます。何回目かの上司に変わった時、「上の人が変わっただけでしょう。何もすることは変わりません。」と言い、その上司を泣かせてしまいそうになるほどに。

最初の責任者は粗探ししていると考える人だったし、次の人は最初の人を見てきて彼なりに考えた方針で動く人だっただけです。人によってやり方は違うということです。

そういう環境の中で悩んだ時、師匠と話してみるといいです。具体的なアドバイスはないですが、何かキッカケをつかめるはずです。

1言語しか扱わないと思っていたら最大5言語扱うことになるけど心配無用

ほとんどJava案件で過ごしてきたあなたは、この顧客の案件の説明を受けた時に驚きましたね。今まで使ったこともないVB.netの案件だったことに。

そして、VB.netだけだと思っていたのに、蓋を開けてみると、COBOLだったり他の聞いたこともない言語があったりして困惑します。一番最後にはJavaに戻ってきます。

Javaに戻ってくるまでに約5年を費やし、「もう忘れているからJavaは初めて見るものとしよう」と思い込んでいますが、そんなことはありません。短納期の案件が来た時にわかります。細かい書き方は忘れていますが、基礎は覚えているので、ちょっと調べればできます。

また、聞いたこともない言語の習得も、多少の苦労はありますが、新規メンバーに教えられる程に理解が進むので心配しなくていいです。

最後に

気付いたら約6年半経っています。お疲れさまです。

「何も成長していない」と言っていたあなた、師匠に会う度に何と言われるか、先に教えておいてあげます。「会う度成長してんなと思う」と言われます。今は辛いかもしれないけど、それも経験だし、成長している証拠です。

でも、本当に辛い時は辞めるという選択肢があることを忘れないでください。辞めても死なないけど、続けたら立ち直れないかもしれない、そして死ぬかもしれないことを。

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