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2020年1月の読書メモ:簿記挫折組も心配なし!『財務3表一体理解法』

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みなさま、おはようございます。Kyonです。

今年は月1冊ぐらいのペースで本を読もうかなと思っています。せっかくなので、読んだ本の紹介をコラムにしてみようと思い立ちました。

なるべく月1回は「YYYY年MM月の読書メモ」と称したコラムを書こうと思います。書評に近いですが、堅苦しくないように"読書メモ"としました。 "なるべく"なので、急にほとんどのコラムが読書メモ化するかもしれませんし、ぱったり書かなくなるかもしれませんが、どうぞお付き合いください。

今日の読書メモ情報

簿記挫折組がこの本に出会うまで

大学で会計学の講義を履修したものの、日商簿記検定の本をパラッと見たり社内研修で簿記の研修を受けてみたりするも、何となく苦手意識を持っていて、いわゆる簿記挫折組に入ってしまっていました。

ある時、お勉強仲間の経営コンサルタントさんにジャンルは問わずにオススメの本をお聞きしたら、この本を勧めてくださったので、「ちょっと読んでみるか」と手にしたのが始まりです。

資格は取るつもりはないけど、社会人として会計の知識は持っておきたいなと思っているぐらいです。財務3表が何で、それぞれどういったことが書かれているのかはなんとなーくわかるかもといったレベルです。

財務3表の関係性を理解しよう

まず、会社がどういう活動をするのかというと「お金を集める→投資する→利益をあげる」というフェーズに集約できるとのこと。そのフェーズをまとめたものが財務3表ということです。

財務3表とは、損益計算書(PL)貸借対照表(BS)キャッシュフロー計算書(CS)のことを指します。

この3表がどう作られ、どう関係し合っているのかという説明がわかりやすく書かれています。

難しい用語よりも、どういうことなのかを理解することに重点を置かれた書き方です。図表も多く、どの表のどことどこが関係し合っているのかがぱっと見た感じでわかります。

架空の事業を回しつつ財務3表に落とし込む

架空の事業を興して、事業を回していく過程で財務3表に1つずつ落とし込んでいきます。

巻末に財務3表のフォーマットが折り込まれているので、それに書込み、手を動かしながら読み進めるとより理解が深まります。

手を動かせなくても(通勤電車で立ち読みする等)、財務3表が示されており、この事業活動をしたことによって変わったところはココというように色を変えて示されているので、問題なく読み進められます。

新しい会計基準や国際会計基準、英文会計までカバー

基本的なことだけでなく、基本で取りこぼしたけど大事だという内容は、後半にまとめて書かれています。

具体的には、2000年以降に新しく出たこと(退職給付会計や税効果会計等)や連結会計、国際会計基準、純資産の深堀り、英文会計まで。

初めて読む時はもう前半だけでお腹いっぱいかもしれないので、後半は一旦置いておいて、前半をもう一度読み直してからでもOK。著者も所々で「飛ばしてOK」と書かれています。

まとめ

  • 簿記・会計脱落者も置き去りにされない
  • ざっくり全体像を掴める
  • 具体例で理解できる

おまけ:簿記じゃなくて財務諸表に関する資格が欲しいあなたへ

ビジネス会計検定試験という資格があります。

私が大学で履修していた会計学の講義はこの資格のテキストをベースに進められていました(試験は未受験)。

3級ですと、財務諸表に関する基礎知識と基本的な分析法が問われます。

今回ご紹介した書籍の内容と被る部分も多く、さらに財務3表の分析を学ぶことができるので、仕事にも役立つかも。

簿記に苦手意識がある方もとっつきやすい内容で、体系的に学べると思います。

1回目の読書メモでした。インプットしたことをアウトプットするにはちゃんと読まないといけないので、読書の内容理解度が向上しそうです。 次はどんな本を読もうかな。

Comment(2)

コメント

Mc

うーん、簿記がニガテというのがどの程度なのかわからないですが、「複式簿記」を全く分からない状態で計算書類を学んでも使い道があるのでしょうか。
自分でなんとなく知るというのであればいいですが、業務で活用するとまでいくと怖いですね。
(簿記がわからない人に自分の会社の決算書見て欲しいとはちょっと思えない)

ただ、簿記がニガテというのはその人の能力よりは教材や講師に原因があることが多いので、必要なら改めて簿記を勉強しなおした方が結局は効果があると思います。

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