LE社のエンジニアたちの風がふくまま気の向くまま本音コラム

Android デベロッパーラボ 東京 2011にチュータとして参加しました

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 リーディング・エッジ社でAndroidの開発を行なっている小林明大です。

 2011年7月2日に「Android デベロッパーラボ 東京 2011」(以下、ADLと略称)に参加しました。

 セッションは主にGoogle I/O 2011の内容を時間を短くしての発表でした。

 今回の最大のサプライズは、参加者全員に「Optimas Pad」のプレゼントがあったことです。私は今回はチュータとして参加し、チュートリアルで参加者の指導をしました。

セッション内容

  • Intro to Honeycomb
  • Programming Tips
  • Designing UIs for Phones and Tablets
  • New Features in Android Market
  • Honeypad Codelab

 ご存じの方も多いと思いますが、Honeycombはタブレット用Androidとして開発されています。その大きな違いを「Intro to Honeycomb」で、説明していました。気になったところは以下の点です。

  • System Bar,Action BarなどのUIが、従来のハードキーの代わりとして使われている
  • USBのホスト対応
  • ActivityにはFragmentを配置する

 今後のタブレット開発で、必ず覚えておかないといけないのは、FragmentとSystem Bar, Action Barです。Honycombからは、複数のFragmentをActivityに配置し、UIを構成します。複数のActivityでFragmentを再利用できます。また、Fragmentにもライフサイクルがあり、さらに、DialogFragment,ListFragment,PreferenceFragmentなどが存在します。つまり、Activityを断片化したものと、考えることができます。Honycombからは開発手法が、大きく変わってくることに、注意が必要です。

 「 Intro to Honeycomb」は、以下のサイトの「Session presentation」から資料を確認できます。

http://www.google.com/events/io/2011/sessions/honeycomb-highlights.html

 「Honeypad Codelab」では、その開発手法に触れるためのチュートリアルをしました。

 チュートリアルでは、従来のNotepadアプリをHonycomb対応にするという内容でした。

 ADLでは、Google I/Oのboot campで実施したものを少し簡単にしたものです。BootCampではエミュレータを使用しての開発で、エミュレータが重過ぎるなどのトラブルも多かったのですが、今回は実機のプレゼントがあり、スムーズに進行できました。

 私はチュータとして、参加者の指導をしておりましたが、だいたいみなさんつまずくところは同じでした。やはり、Fragmentに慣れていない方が多く、ActivityとFragmentの連携でつまずいていたようです。

 Honeycomb開発をしたいという方は以下のサイトからスケルトンプロジェクトをダウンロードして実際に動かしていただきたいと思います。

 前者は東京バージョンです。比較的簡単で、TODOにしたがってコメントアウトを解除します。後者はGoogle I/Oバージョンです。こちらのほうが難易度が高く、実際にコーディングをします。また、チェックポイントごとにスケルトンプロジェクトが用意されています。開発を肌で触れたい方は後者をおすすめします。

 作業するときは特に以下の点に気をつけてください。

  • Fragmentを継承したサブクラスを使っている
  • Fragment は Context を継承していない
  • onCreateView()を実装する
  • setContentViewを呼ぶ必要がない

など、従来のものと比べてどのように変わったかを感じることができると思います。

 その他にも気になったものは「Programming Tips」です。このセッションではAndroidのユニークIDをどうやって作るかなど。

 どのセッションも充実していて、参加できて良かったと思います。Googleのイベントは参加者を選びます。そのためイベントの告知もアンテナの高い人が受信できるようにしています。

 イベントに参加したい方はメーリングリストやTwitterでの確認を怠らないとすぐに募集が締め切られてしまいします。一番いいのはコミュニティなどに積極的に参加し、エンジニア同士の交流を深めることです。そうすればいい情報は早く手にいれることができます。

 今回のようなイベントでもエンジニア同士の交流は盛んに行われ輪を広げた人も多いと思います。今回の記事で少しでも興味をもたれた方は積極的にイベントに参加してください。何かの機会で皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

 今回のセッション内容は以下のサイトより、Google I/O 2011 Presentationsから確認できます。発表資料はリンク先のSession presentationから確認できます。どのドキュメントも上手にまとまっており、GDLでは省略されたものも載っています。一度目を通しておくことをお勧めします。また、Google I/Oのセッション動画も見ることができるので資料に合わせて確認して下さい。

http://www.google.com/events/io/2011/index-live.html

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