LE社のエンジニアたちの風がふくまま気の向くまま本音コラム

日本企業に元気がないぞ!あなたはこの先どうする? パート1 ~こんなに違う 2つの国 ~

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 リーディング・エッジ社 教育サービスマネージャの満岡です。

 日本のエンジニアが今後何を意識して、どうすればいいのかを自分の経験と考えを交えて数回に渡り記載していきます。何かを感じていただければ嬉しく思います。

・2つの展示会

 先週、パシフィコ横浜で開催された日本最大の組込み業界展示会 Embedded Technology 2011に参加してきました。

 最近では、円高、少子化・高齢化から来る消費の低迷、東日本大震災、タイの洪水など日本企業にはキビシイ環境になっています。そのためか、6~7年前から出展側として参加していますが、規模・活気・出展内容のいずれも縮小傾向を強く感じています。

 一方で、台湾の台北市で開催されるアジア最大のIT見本市 COMPUTEX TAIPEI(台北国際電脳展)にも2年前から出展参加しています。こちらは、真逆で目覚しいスピードで急成長を遂げています。

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・目の当たりにした違い

 それぞれの展示会では、まず大きな違いがあります。

 台湾では、会場ビル内にあるレンタルオフィス、商談ルームや近隣ホテルのイベントルームで来場した顧客向けに具体的な商談をその場で進めて、決めることが多いです。さらに、夜には、近隣の飲食店で特定顧客のみを招待し、パーティーが夜な夜な開かれています。

・彼らが重要視していること

 企業は、「社会の役に立つこと」が使命となり、継続のために利益が必要となります。また、新しいことをはじめる際には、必ずリスクが発生します。そこで、日本企業の多くは、「新しいことを行うリスク」をまず考えます。

 「コンプライアンス的に大丈夫か?」「いつ利益がでるか?」「どのくらいコストが必要か?」など。

 とても大事なことであり、ビジネスの基本ではあります。しかしながら、これらをクリアするには、市場調査、稟議などで時間を要することになります。

 ところが、台湾の場合、「新しいことを行わないリスク」を考えます。「他社が行なったらどうなるか?」「何もしないで今の利益は保てるか?」など、すべて「今行わなかったら……」という意識が強く働いているように感じます。

 IT業界では、ソフト・ハード共に技術スピードが早く、素早い対応が求められるため、国内消費が低く、そもそも世界を相手にせざるを得ない環境では、このようになったのかもしれません。

・日本のこれから

 今後の国内消費が望めない日本では、いち早く企業スタイルを変革しないと海外では戦えないことは言うまでもなく、国内経済成長とともにジリ貧になっていくのです。多くの日本企業がその現実を認識したまま、現状を変えられないでいます。

 今こそ、自社の強みを認識し、変革と挑戦が出来る企業こそキビシイ環境を打破できるのではないかと思っています。

 企業の生き残りは、その中で働くエンジニアにも大きな影響を与えます。変革に伴い必要な要素・働き方・考え方も変わってきます。そのため、実は、エンジニア個人にも同じことが言えるのです。

 次回は、このような環境下で、日本のエンジニアはどうすればいいのか、何が必要かを記載します。次回をお楽しみに。

 

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