疲れた身体と心に響く書籍をご紹介

書籍「コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術」を読んでみた。会わなくても、気持ちは届くのか?【第21回】

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ありがとうございます。平岡麻奈です。少しずつ暖かくなってきたように感じていますが、例年とは違った春を迎えています。当たり前に感じていたことに有難みを覚え、今を「生きて」いることこそ、最も感謝すべきところだと痛感しています。色々な情報が飛び交い、信じる軸さえも危うくなる中、いつかこの日々が過去となった時、私達はどのように過ごし、なにを目標として生きているのか。未来のことは解らないとしても、今の『選択』が未来を創り出すことには間違いありません。

身の回りのこと、例えば勤めている会社のことを考えるだけでは済まず、もっともっと大きく視野を広げる時が来たと思います。自分自身の健康にだけ気を使い、自らが受け取る給与だけに関心を持つ。果たしてそれは正解なのでしょうか。実態の見えないネットニュースで流れる記事が、日々更新されていく、そして取り巻く環境がみるみる変わってくる。不安を感じようにも、自分が何に対して不安を抱いているのかすらも、上手く説明が出来ません。

世界的大規模な問題に直面する中で、私なりに、この現状から従来のことにプラスすべきことは何か?と考えました。それは、この状態が収束に向かう為の医療的手段という見方ではなく、人と人との関わりの重要性を改めて認識したことによる『心』の部分です。好きなアーティストに会いに行きたいのに会えない、みんなで集まりたいのに集まることが出来ない、この事実がいかに辛くて、悲しいか、というところです。私達は直接会わずとも、実際に会うように「関わりの温かさ」を感じられることが出来るのでしょうか。電話やメールも便利ですが、面と向かって話し合えばすぐに話がまとまったり、相手の熱量を肌で感じることが出来ます。けれど、その当たり前にしてきたことが、今十分に出来ない現実に直面しています。「楽しみがなくなった」と肩を落としてしまっていると、マイナスな感情をも「感染」してしまうのではないでしょうか。

「どうにもならないことに時間をかけて悩むのは無駄」というひとつの考え方があります。ピンチをチャンスと捉える!とよく耳にしてきた言葉を実行に移す時です。出来ないことが増えたなら、それを逆手に取りましょう。会えないのならば、会わなくても「感情を十分に伝えられる」環境を創り出す。いつでも必要不可欠なもの、それは「言葉」です。声に発するだけが「言葉」ではありません。色々な形の「言葉」が存在します。エンジニアライフコラム「平岡麻奈のちょっと一息」の第21回は、「言葉」の力を知ることの出来る1冊を紹介します。

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★コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術★

【著】阿部 広太郎
https://www.amazon.co.jp//dp/447811014X/








「自己紹介の仕方から、言葉の正体を知ること、言葉を企画する方法、感動を贈る大切さ、名付けの力、SNSの発信方法、企画書の書き方と贈り方」に至るまで、あらゆる「言葉術」が本書に盛り込まれています。「言葉」を仕事とする『コピーライター』に留まることなく、「言葉」は人生を大きく変化させる力があります。「あの言葉に助けられた」「あの言葉に傷ついて過去を忘れられない」というように、記憶は「言葉」と共に存在します。発する言葉がどのように相手に伝わるかまでを考えることは、見方を変えれば自由に発言していないかのようにも感じますが、実際に会うことが出来ない中で「言葉」を利用するならば、自分や相手に対しても影響を与える「言葉」の使い方の重要性を意識することも必要です。その働きは、「伝えたいことを素直に伝えればいい」といった簡単なものではないことが窺えます。

「ひどい言葉を発すれば、最初に傷つくのは自分だ。嬉しい言葉を発すれば、最初に救われるのは自分だ。」(第5章 名付けの力 対象への敬意を忘れないこと P,199)

本書には「記憶に残るための5つの法則」が紹介されており、上記文章は、その法則と合わせて、「言葉の犠牲者になるか、言葉を救世主とするか」という「言葉」を使う姿勢について問う内容です。わざわざネガティブなことを考えず、「どうすればポジティブな思いを込められるか」を考えること、これだけでも「言葉」に変化を持たせることが出来るのではないでしょうか。

「言葉は時代と呼吸する」(第3章 言葉に矢印を込めよう P,88)

良い言葉だと思って使っていた言葉も、言葉の意味合いは年々変化していくこと、そして今その言葉が「どのような雰囲気を醸し出しているか」に心を配ることも大切です。本書で紹介されている「言葉に『→(矢印)』を込める」とは、自分が伝えたい形を意識することであり、目指すべき「言葉の企画」と表現されています。そして、第3章では「『ものは言いよう』という魔法」という項目があります。「ものは言いよう」とは、「同じことでも言い方によって、良くも悪くも印象が変わる」という意味合いを持ち、『ピンチをチャンスと捉える!』という表現にも「言葉に『→(矢印)』を込められている」ことが解ります。

人間は相手が自分のことをどう思っているのか、知りたい気持ちは少なからずあると思います。「伝わっていないのかもしれない」と感じるのならば、伝える「言葉」を少し変えるだけでも効果があるかもしれません。また、SNSのやりとりにしても、絵文字やスタンプを足せば、感情が伝わりやすかったりし、今では動画を使って表現することも可能です。こうしたコラムでも、会わなくても、なんだか会っているように心地良く、「言葉」に体温を乗せて届けることを意識していきたいと思います。

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