疲れた身体と心に響く書籍をご紹介

書籍「プログラミング思考のレッスン」を読んでみた。取り巻く環境における思考の必要性とは?【第16回】

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ありがとうございます。平岡麻奈です。年末年始の忙しさも落ち着き、今年はどのように過ごしていこうかと考える時間を作れるようになってきました。私は大阪に住んでいますが、先日東京へ出かけました。なかなか地元から出ることがあまりなかったのですが、沢山の刺激があったように思います。過去に経験したことで今の自分を形成していることを常々感じます。今年は新しい目線で、尚且つ新しいことを沢山取り入れていきたいと思います。

新しいことを始める時には色々と学ぶことも必要です。私は事務職での仕事経験が多くありますが、仕事を行う上で、「もっとこうあればいいのにな」という場面に遭遇します。それは、日々の入力業務であったり、毎日行う業務として疑わないことについて考えた時。もっと効率的に進めれば、この業務は必要ないのではということも存在します。中でも入力作業には常々、もっと簡単に時短が出来るのではと感じます。新入社員当時には、そういった葛藤が強くありました。あまりパソコンにも触れたことがない中で、業務に追われる日々。その時に「パソコンが趣味だ」という方に出会いました。その方は趣味でプログラミングを学んでいるとのこと。なにも学んでこなかった私には衝撃でした。単純にひとつひとつ入力していたことも、少し手を加えれば瞬時に解決した時に、学んでこなかった自分を恥じました。一見単純作業に見えますが大切な仕事です。多くの入力作業を人間がひとつひとつ入力すれば多くの時間を費やします。ましてや、情報が多くなればなるほど入力作業に時間がかかるようになってしまうのであれば、労働時間が長くなるばかりです。その方は「もっとこうあればいいのに」という気持ちを形に出来る術を知っているように感じました。

今回紹介する書籍はこの「もっとこうあればいいのに」という気持ちを形にする『プログラミング思考』について学びます。今回のエンジニアライフコラム「平岡麻奈のちょっと一息」の第16回は「思考」をテーマに「プログラミング思考のレッスン」をご紹介します。

41My5R7eZSL._SX304_BO1,204,203,200_.jpgプログラミング思考のレッスン

【著】野村 亮太
https://www.amazon.co.jp/dp/4087210804/

プログラミング思考とは、「こんなことができたらいいな」と思うことを実現するためにどんな手順が必要かを理論的に考え、実行していく力です。(第一章 プログラミング思考の射程 P.43)

「私たちが直面する現実の問題を、道具を使ってより効率的に解決していくための思考力」とされ、論理的思考を育む手段としてプログラミングを学ぶことが今後必要とされます。プログラミング教育は、道具を使った問題解決を通して知識を獲得することに加えて、思考の方法を身につけたり、「自分は問題を解くことができる」という効力期待(自己効力感)を得ることです。現代のような情報過剰社会では、「膨大な量の情報のなかから効率的に意味のある情報を見つけ、ビジネス上の価値に結びつける専門職の要請」が高まっていると示されています。プログラミング思考の効用は、仕事の効率化が可能となること、「仕事のなかでいつも決まったやり方で行われるルーティンワークを、十分な質を保ちながら、最小限の労力で実現」であるとされ、物事を整理する態度が身につき、実現のための方法を考える思考が定着します。本書では、こうしたプログラミング思考について論じ、何をどの順序で行うのか、きちんと処理が流れる『順序や手順を構成する者としての私』のしくみについてのアイディアを提供してくれます。これを「しくむ私」と表し、「私と私と取り巻く環境をデザインする」という発想と、この「しくむ私」が仕事や対人関係の見通しをよくすることに繋がります。

「こんなことができたらいいな」という気持ちを形にすることの大切さに改めて気づきました。皆様も、そういった気持ちに遭遇する時はないでしょうか。本書を読み終え、プログラミング思考の使い方だけに留まらずに、この思考がなぜ必要なのか、どうしてプログラミング思考の教育が今後必要とされるかという疑問に答えることがいかに重要かを考えるようになりました。ただ使い方を知るだけでなく、その一歩先に踏み入れる、『人類が獲得してきた発想法の持ち味を知る』ための1冊です。

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