書籍「もうちょっと『楽』に生きてみないか」を読んでみた。私は効率的に努力したい女【第1回】
はじめまして。普段とある空港のカウンターで仕事をしつつ、年間100冊前後の本を読む読女です。この度、ご縁があり、エンジニアの皆様の気分転換になるような書籍を紹介するコラムをエンジニアライフで紹介することになりました。私のコラムは私のTwitterアカウントやInstagramでも紹介しますので、よかったら、フォローください。
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IT技術者の皆様は、納期が近くなると、睡眠時間と健康を削って、仕事がすることはないでしょうか。一生懸命働いたり、勉強をしたりする時、少々の無理は仕方ないと思っている人も多いはずです。やはり、仕事は食べるために大事なことであり、仕方ないと思います。私も仕事のために、深夜まで起きていることも多くあります。最近では、徹夜で物事を進めていることに罪悪感を覚えることなく、そんな生活が「日常」となってしまっています。皆さんも昔から、人一倍寝る間を惜しんで努力をして成長してきた経験があれば、やはり頑張りすぎてしまうのではないでしょうか。30歳を目前にした私は「効率」ということを意識するようになりました。
エンジニアライフコラム「平岡麻奈のちょっと一息」の第一回は「努力の効率」をテーマに「もうちょっと『楽』に生きてみないか」を紹介してみようと思います。
「努力」の仕方は人それぞれ経験により見出します。例えば、誰もが経験する学生時代の勉強方法は、十人十色だったことでしょう。学校の授業だけに限らず、塾や家庭教師との勉強を熟している学生も多かったと思います。学校で決められた試験だけでなく、課題も増えていきます。その中でどのようにしてこの現状に対応するかを考え、目標とする試験の点数や志望校合格、親の期待にも応えなければいけません。幼いながらにして多大なストレスを感じる環境に身を置きながらも、「いかに効率よく」乗り越えていくかが重要となります。この差は自ずと、沢山時間をかけて勉強しているのに成績が伸びない学生と、例え部活に勢力的であっても好成績をキープ出来る学生の違いになり得ます。
「いかに効率よく」には「いかに楽か」という意味込められています。「楽をする」と聞くと、何故かルールを守らずにズルをしている印象を受けてしまいます。「楽をする」ことよりも、地道にひたすら頑張ることに美徳を感じ、長い時間を掛けたのだから、絶対に上手く行くと信じたくなるものです。結果は出なかったけれども「努力」したことを評価するとなれば、思考を凝らしなにかを生み出すことをしない人が増える要因になるかもしれません。一言で「努力」といっても様々です。好きなことを続ける「努力」はやはり楽しいですし、時間を忘れて取り組むこともできてしまいます。
「努力」を否定するのではなく、「本当にその『努力』が必要なのか」と問う1冊を紹介します。「努力」は形を変え、1人で悩みを抱え込む要因にもなりかねません。心のどこかで「楽をしてはいけない」と感じていたり、「周りに頼ってはいけない」という思考が気づかずうちに自分を苦しめている時もあります。本書では、自ら選ぶ「努力」の選択肢を広げ、「今を楽に生きる『努力』」の必要性を伝えています。
本書では、いくつかの日常で頑張りすぎてしまう場面をピックアップし、楽に生きる「努力」の使い方を紹介しています。例えば、「介護は家族がするべきだ」としていても、家族でまかなえない時はヘルパーの方にお願いするという「努力」です。全てを背負わなければいけないという気持ちに緩みが出来れば、自ずと自分の中に余裕が生まれます。本書では、自身が「楽をしよう」とする気持ちは、周りに「楽をしていいんだ」という気持ちにもさせ、良い影響を与えるとしています。
また、日常の中で不便さを感じた時、「こんなことができたらいいな」という気持ちも、「今を楽に生きる『努力』」の必要性が活きています。この気持ちは不便さを無くしたい、つまり「効率よく=楽に」したい願望になります。最近駅近くのカフェに行くと、レジが自動精算機に切り替わっていました。お金を入れて、精算ボタンを押すだけの非常にシンプルなものです。人件費の削減もさることながら、精算を行う間、スタッフの方はドリンクを準備したり、食べ物を取り分けすることが出来、スムーズに機能しています。お金を目視確認し、お預かりするという丁寧さを求められるかを見極める必要はありますが、人の出入りが多い場所では混雑を防ぐことが出来、カフェ側と客側の双方にメリットがあります。
「苦しいけれど乗り越えなければいけない」と思い込んではいないでしょうか。人生を振り返った時、苦しいながらも努力した記憶が多いことに気づくかもしれません。様々なことが進化している中、自分が楽をすることに否定的な気持ちになることを改める必要があります。近年から飛躍的に導入されつつあるAIが、更に重要な役割を果たすようになれば、機械に出来ることは「任せればいいんだ」と割り切る気持ちも大切になります。AIと共に生きる時代は、私達が忘れかけている「楽に生きる」ことの大切さに気づかせてくれる時代でもあります。苦労を尊いとする価値観や、真面目が偉いとする価値観を見直す時期はすぐそこに来ています。
「平岡麻奈のちょっと一息」は普段多忙なITエンジニアの皆様の気分転換になればと思い、書籍を紹介しています。気分転換のきっかけになれば幸いです。