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いろいろな英語を聞けた海外出張

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■いろいろな英語を聞いた海外出張

 1月23日から2月6日まで海外出張し、アラブ首長国連邦、マレーシア、ブルネイを訪問してきました。

 どこでも標準語として英語が通じましたが、各国で、インド、パキスタン、インドネシア、フィリピン出身と思われる方がおられましたし、マレーシアではマレー系・中華系・インド系の方がおられ、それぞれの「アクセント」で話をしていただきました。もちろん、筆者が「日本語アクセント」であることは言うまでもありません。

■ラチチュードを広くもつことの重要性

 今になってふと、2008年に訪問したバリ島のホテルでのできごとを思い出しました。WiFiがうまく繋がらなくてIT担当の方とお話しした時、「トール」と言われて分からなかったのですが、ツールのことでした。一緒にノートPCの画面を見て操作し、ようやくツールだと分かったのでした。

 写真で露出範囲を意味する、ラチチュード(latitude)という概念があります。英語を聞くときにも、このラチチュードが広い方が多様な発音を受け入れられるので、ノンネイティブ同士の会話に役立つと思います。会話の一方がネイティブだとラチチュードが低くなるので、ネイティブばかりが一方的に話す状況になりがちだと思われます。これは、グロービッシュの提唱者であるネリエール氏がおっしゃる状況です。

 筆者はイギリス英語が苦手で、また残響の多い環境では日本語でも聞き取りづらく感じるので、TOEICのリスニング試験のスコアは問題次第というところがありました。今回の出張では、ラチチュードを広くもつことの重要性を認識しました。「これが標準」というイメージが鮮明であるほど、そこから外れた発音を聞き取れなくなるからです。

 lとr、vとb、hとf、s/sh/th、dとzなど、筆者を含めた日本人が発音/聞き分けをしづらい音も含め、「相手もネイティブではない」ということを念頭において話をすれば、会話がスムーズになると感じました。

■「速く話す」のはいいことではない

 今回、聞き取りづらいと思ったのは、標準的な発音からは少し外れていて速く話す人でした。違う言い方をすれば、流暢(りゅうちょう)に話す人の方が聞き取るのが難しかったのです。少し考えないと理解できないのに、スピードが速いので理解が追いつかないからだと思いました。

 会話の中で沈黙があるのは心地よくありませんが、たとえば3秒以上の空白さえなければ、かなりゆっくり話した方が会話がスムーズに進むと実感しました。

 これは日本人同士で話すときも同じで、込み入った話であるほど理解に時間がかかるため、相手に伝えたいならば、できるだけゆっくり話すべきだと思います。

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