ラジオ付きICレコーダーICR-RS110MF(その1)
またまた前回のコラムから随分と日数が経ってしまいました。反省……。
その間に、いろいろなことがありました。
- Kindle本の無料キャンペーンを5日間行い、全期間で無料タイトルトップを獲得した
- 無料キャンペーン終了後はAmazonベストセラーになり、物販を含むカテゴリーでもトップになった
- ノートPCにウイスキーを飲ませてキーボードが酔っぱらったままになり、やむを得ず買い換えた
- エンジニアライフ コラムニストのオフ会に参加した
特に、印象深かったのが、コラムニストのオフ会です。みなさんは非常に個性的でエネルギーに満ちていて、とてもよい刺激になりました。コラムニストの皆さんの芸達者ぶりは、コラムニストは自己アピール上手-エンジニアライフ5周年をご覧ください。
残念ながら私は登場していません。まとまりなくいろいろな話題で話してしまい、フォーカスがぼけてしまったものと反省しております。実は、ライトニングトークを行うということが分かっていなかったという……orz
さて、今回はICレコーダーを取り上げようと思います。「いまどきICレコーダー? スマホで足りるのでは?」と訝る方もいらっしゃると思いますが、ICレコーダーにはスマホにはない良さがあるのです。
ガジェット | 読む | 書く | 聴く | 話す |
---|---|---|---|---|
Kindle | ☆☆☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆ |
ラジオ付きICレコーダー (ICR-RS110MF) |
― | ― | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
電車辞書 (ワードタンクC50) |
☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ― | ― |
iPhone | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ |
私が語学学習用のICレコーダーを買い求めた当時は、SANYO ICレコーダー ポータブルラジオレコーダー ICR-RS110MFが最高だったと考えています。現時点では、Panasonic RS250あたりが選択肢でしょうか。
ICR-RS110には、クレードル付きモデルのほかに単体モデルICR-RS110Mがあり、クレードル単体でも購入できました。私が使っているのは、クレードル付きモデルICR-RS110MFです。
■いつも普通に使えるのが最高
本製品には単3のEneloopが1本付属しますが、クレードルは充電器を兼ねているので、いつでも満充電になります。これはポイントが高いです。
Eneloopの充電器をもっていても、いちいち本体からEneloopを取り外して充電するのは手間ですし、うっかり充電を忘れてしまったときには、いざ使おうと思ったときに充電切れという事態を招きます。1日たっぷり使っても放電し切ることはありませんが、万一のときでも予備のEneloopや乾電池を入れれば使えます。
クレードルの長所の2つめは、アンテナがつけられること。マンションの室内だとラジオが入りにくくなりますが、アンテナを付ければ、AM、FMとも、明瞭に受信できます。
そして、クレードルの長所の3つめは、スピーカーが使えること。ヘッドフォンにするよりも楽に聴けます。パワードスピーカーやステレオに接続しても同じことはできますが、ひと手間増えてしまいますし、例えば四六時中AFMを流しっ放しにしたときにはやはりバッテリーが問題になってしまいます。
これらの長所はすべて、勉強に取り組もうとするときの阻害要因を取り除いてくれます。せっかくよい機能を備えていても、勉強しようと思ったときに出鼻をくじかれてしまっては、役立てる機会が失われます。
いつでも普通に使える。当たり前だと感じられるかもしれませんが、私はこれが重要な特長だと思います。
■新しいコンテンツを無料で手軽に入手できる
ICR-RS110MFはラジオ付きICレコーダーですから、もちろんラジオが聴けます。ファームウェア Ver.2.01へアップデートすると、録音予約が20件になります(予約件数が増えたのは、正確にはVer.2.00)。
NHKラジオ英語講座や、AFN Tokyo(かつてのFEN)が聴ける地域でしたら、お好みの番組を予約するとよいでしょう。
AFNの番組で私がよく聴いていたのは、Kim Komando ShowとNPR Morning Editionです。ITエンジニアのみなさんには、Kim Komando Showがお勧めです。なんといっても、IT分野なので単語になじみがあります。キーワードが理解できていますから、文脈を把握するのが楽です。
さらに、自分にとって役立つ情報も得られます。もう3年あまり前のことになりますが、テレビを買い替えるときにドルビーボリュームを唯一絶対の条件にしたのは、この番組で紹介されたからです。もうこれなしには戻れません。
残念なのは、米国で週末にオンエアされたものを翌週末に放送するので、情報が一週間遅れることです。時差があるので、やむを得ません。
NPR Morning Editionは多様なトピックを扱っているので、すべての話題についていくというのは厳しいのですが、ゆっくり話してくれるので、聴きやすい番組です。録音機能を利用すると、定期的に新しいコンテンツが増えるので飽きがきませんし、しかも手間がかかりません。
例えば、USB接続のチューナーを使ってPCで録音し、iPodに転送すれば同じようなことはできるわけですが、このひと手間がくせものです。朝の慌ただしい時間に転送したり、疲れて帰宅したあと、夜のうちに転送したりということになれば、ついついやらずじまいになりがちです。
勉強の準備にかける手間はできるだけ省くのが、長く続けるコツだと思います。
コメント
abekkan
コラムを紹介していただいてありがとうございます。
何でもできるスマートフォンよりも、専用機器の方が使いやすいというのはICレコーダーでなくても言えますね。それに専用機器の方が愛着もわくし、勉強をする気にもなれそうです。(^^)
中津山 恒
あべっかん様、
コメントいただき、ありがとうございます。
次のオフ会では、コラムに取り上げていただけるくらいのトークを繰り広げ...
じゃなくて(汗)
おっしゃる通り、通訳案内士の試験勉強をしていたときは、いつも以上に専用機が大活躍でした。(とは言え、スマホはいつも持ち歩いているというのが最大の強みです。)
次のコラムでは、さらに突っ込んだICレコーダーの利用法をご紹介するつもりです。