情報システム部門での経験から生まれた、格言、迷言集です。

【アートの祭り】

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■原典:後の祭り

■意味:

 技術的な手腕を発揮したにもかかわらず、手遅れでどうしようもなかったこと。

 原典との違いは、あえて、技術的な手を尽くしたが、という意味も含まれるところ。

■解説:

 ここでいうところのアートとは、「美術・芸術」ではなく、「技法、技術や手腕」という意味で使われています。

 原典の「後の祭り」とほぼ同じで、いろいろな技術的な手を尽くしたが、手遅れでどうしようもない場合に使います。

 SEとして、いろいろな課題を克服するために技術的な手腕を発揮することが、まま、あります。しかし、ときすでに遅しというか、技術的な対応方法では解決できなかった、または、その手法を使うのが遅すぎた場合に、使います。

●用例:

 

019098sホカノ産業様の物件はどうだった。

 

019012s物尻主任も参加して、頑張ったんだけど、どうしようもなくて、結局2カ月、納期を延ばしてもらったんだよ。

 

020523sよく、古株部長が納期の延長を許してくれましたね。

 

019012sまあ、お客様には、基本機能を納期どおりに稼動しておいて、月次処理をデータ検証とかいって、2回実施することにしてもらったんだ。棚卸し処理は、これから開発だよ。

 

020523sそれでも、遅れた分は、すべて持ち出しでしょ。

 

019012sそりゃそうさ。いろいろと技術的な手を尽くしたんだけど、結局、「アートの祭り」に終わったよ。

●注意:

 各種の技術的な手腕を発揮することで、盛り上がっているさま…………という解釈は、間違いです。

 もちろん、何かの芸術祭ではありません。

●悪例1:

 

019098sホカノ産業様の物件はどうでした。

 

019012sみんなよく、がんばったんだけど、「アートの祭り」になっちゃたんだよ。

 

014245s「アートの祭り」って、いつ? どこ? 一緒に行こうか?

 

019012sじゃあ、次の祭りの時には、呼びますね。

 

020523s現木さんったら。

登場人物と相関図

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