【アートの祭り】
■原典:後の祭り
■意味:
技術的な手腕を発揮したにもかかわらず、手遅れでどうしようもなかったこと。
原典との違いは、あえて、技術的な手を尽くしたが、という意味も含まれるところ。
■解説:
ここでいうところのアートとは、「美術・芸術」ではなく、「技法、技術や手腕」という意味で使われています。
原典の「後の祭り」とほぼ同じで、いろいろな技術的な手を尽くしたが、手遅れでどうしようもない場合に使います。
SEとして、いろいろな課題を克服するために技術的な手腕を発揮することが、まま、あります。しかし、ときすでに遅しというか、技術的な対応方法では解決できなかった、または、その手法を使うのが遅すぎた場合に、使います。
●用例:
ホカノ産業様の物件はどうだった。
物尻主任も参加して、頑張ったんだけど、どうしようもなくて、結局2カ月、納期を延ばしてもらったんだよ。
よく、古株部長が納期の延長を許してくれましたね。
まあ、お客様には、基本機能を納期どおりに稼動しておいて、月次処理をデータ検証とかいって、2回実施することにしてもらったんだ。棚卸し処理は、これから開発だよ。
それでも、遅れた分は、すべて持ち出しでしょ。
そりゃそうさ。いろいろと技術的な手を尽くしたんだけど、結局、「アートの祭り」に終わったよ。
●注意:
各種の技術的な手腕を発揮することで、盛り上がっているさま…………という解釈は、間違いです。
もちろん、何かの芸術祭ではありません。
●悪例1:
ホカノ産業様の物件はどうでした。
みんなよく、がんばったんだけど、「アートの祭り」になっちゃたんだよ。
「アートの祭り」って、いつ? どこ? 一緒に行こうか?
じゃあ、次の祭りの時には、呼びますね。
現木さんったら。