【一寸の虫(バグ)にも五寸釘】
■原典:一寸の虫にも五分の魂
■意味:
SEたるもの、小さな虫(バグ)でも、その5倍もの釘を打つ位に徹底的に叩きつぶす必要があるという意味。
■解説:
SEにとって、虫(バグ)は、できるだけ減らしたいもの。そのためには想像以上に厳しく対処する必要があるということです。
例えば、ハインリッヒの法則でいうところの、ヒヤリ・ハットを発見し、つぶすことで、重大な災害を未然に防ぐことが可能になるというのと同じで、早期発見して、小さいうちにつぶしましょう。
※ハインリッヒの法則
1件の大きな事故・災害の裏には、29件の軽微な事故・災害、そして300件のヒヤリ・ハット(事故には至らなかったもののヒヤリとした、ハッとした事例)があるとされる。重大災害の防止のためには、事故や災害の発生が予測されたヒヤリ・ハットの段階で対処していくことが必要である。
●用例:
この前、開発していたシステムなんだけど、何か、細かいバグが多くて、納期にぎりぎりになってしまいました。
それはまずいよ。細かいバグが多いということは重大なバグも潜んでいるということだよ。
現木君、ちょっと来てくれ。あ、物尻主任もちょうどいいところに。ちょっと悪いが、この前納入したヨソノ工業様のシステムで、データ不整合が発生しているんだ。対策会議を行うので、来てくれないか。
はい、分かりました。
「一寸の虫(バグ)にも五寸釘」
たまには良いことも言うんだね。
●注意:
開発中であれば、メンバーへの戒めのため、空気を和ませながらもきちんと指導していくということで、使ってよいと思います。
ただし、事が起こってから使うと、「後の祭り」になってしまうので、ただの冷やかしになると、よくありません。
●悪例:
この前、開発していたシステムなんだけど、何か、細かいバグが多くて、納期にぎりぎりになってしまいました。
それはまずいよ。細かいバグが多いということは重大なバグも潜んでいるということだよ。
現木君、ちょっと来てくれ。あ、物尻主任もちょうどいいところに。ちょっと悪いが、この前納入したヨソノ工業様のシステムで、データ不整合が発生しているんだ。対策会議を行うので、来てくれないか。
ちゃんとテストしたか?「一寸の虫(バグ)にも五寸釘」っていうんだよ。
おお、軽井主任も来てくれ。どうも君の開発した箇所が怪しいんだ。
「バグを憎んで人を憎まず」
相変わらず強いね。