【楽して儲ける……為に努力する】
■原典:不明(特定できず)
■意味:
楽してもうけること自体は、悪いことではありません。ところが、なかなかそうはなりません。やはり、楽してもうけるためには、努力が必要であるということです。
もう1つ、努力してもうける……よりは、楽してもうけるために努力するべきである、という意味も含んでいます。
■解説:
表現はオリジナルですが、すでに何人もの人が同じことを言っていますので、原典は示せませんでした。
SEの世界では、どうしても目先の忙しさに翻弄され、日々の業務に追われる日々が続くため、「楽してもうける」状態ではありません。ところが、システム開発で、あらかじめ標準化やモジュール設計、事前に先行開発を進めるなどしておけば、実際に作業を行うときには、楽に進めることができます。つまり、いま取り組んでいる努力は、先のもうけのためであり、いまのもうけは、前の努力の結果なので、今現在努力しなくても「楽にもうける」ことができている状態が、良いサイクルです。
要するに、努力ともうけが、連動していないということは、精神的にも健全ですし、何よりいまの努力が無駄に終わったとしても、もうけに直接結びつかない、つまり、思い切ったチャレンジをしても、失敗したときのリスクも少ないということです。
私はよく、「SEは、狩猟民族ではなく、農耕民族になれ」と言います。狩猟民族は、今日の食料を今日、手に入れるので、もし狩に失敗すると食事抜きになってしまいます。農耕民族は、日々の食事は備蓄しているので、食事抜きになる心配はありません。また、お米以外にいろいろな穀物、野菜類も育てることで、気候変動や害虫被害による全滅というリスクにもある程度対処できます。
やはり、そういう状態にしているという普段の努力も大切です。
●用例:
最近、忙しいばかりで、ずっと同じような作業ばかりを続けている気がするよ。
今日食べる分を、今日捕らえる……みないな、肉食獣みたいな仕事ばかりで、気が滅入るよ。
恋愛は、草食系なのに……ね。
なんか言った?
やっぱり、種をまいて、それを育てて、収穫する、みたいな日々の生活に追われない仕事がしたいよ。
そうすれば、もう少し楽してもうけられると思うんだけどね。
楽してもうけるためには、種をまいて育てるところで努力する必要はあるけどね。
●注意:
あまり連発すると、「楽してもうける……」のところだけを聞いている人が、あなたを勘違いするかもしれませんので、ご注意ください。
●用例:
最近、忙しいばかりで、ずっと同じような作業ばかりを続けている気がするよ。
種をまいて、それを育てて、収穫する、みたいな日々の生活に追われない仕事がしたいよ。
楽してもうける……ための努力をしなくっちゃね。
僕も、楽してもうけたいよ。
君はいつも、楽してるやん。