いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

あべっかんさんのコラムを掘り起こして絡んでみる。

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■忘れた頃に話をぶりかえしてみる

 コラムを書いていると、話題の切り替えの素早さに驚嘆する。週に何本もコラムが執筆され、一週間もするとトップページから消えて読まれなくなる。思えばものすごい勢いで消費されているものだ。まさに情報化社会というのを体感する。

 ただ、頻繁に入れ替わるコラムの中にも、じっくりと思慮を巡らせてみたいコラムというのもある。今回は、あべっかんさんの執筆したコラム、GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 に乗り遅れるのは「教えてクン」を取り上げて見たいと思う。

■GIVE & TAKEについて考えてみる

 簡単にいえば、GIVEとは与える、TAKEとは貰う。あべっかんさんのコラムで言えば、ギバーとは与える人、テイカーは貰う人。で、与える人の方が最終的に得をするよー。ということだ。ビジネスの世界でもよくGIVE & TAKEというのは言われる。それでもって、Win-Winの関係を築こうというのが最近のトレンドのようだ。

 あべっかんさんのコラムを読んで、自分はギバーかテイカーか考えた人は多いことだろう。しかし私は、ギバーかテイカーかを考えるという行為に引っかかった。GIVE & TAKEとは、利益を生み出す方法としては成り立たないと思うのだ。

■GIVE & TAKEというズレ

 世の中、GIVE & TAKEで騒ぎ過ぎている。自分の与えた分の金銭、労力に対して、きっちり見返りを得ようと躍起になっている。それどころか、自分の与えた以上の見返りを得ることができれば、賢い人と賞賛される。そして、見返りを得るためには手段を選ばない。

 結果的にはGIVE & TAKEの帳尻を合わせるために、膨大な時間と労力を消費している。簡単にいえば、GIVE & TAKEにこだわり過ぎて幸福を逃しているのだ。それが現代社会だ。GIVEかTAKEか、損か得か。どうすればベストなのだろうか・・・。そんなことは考えないでいい。

 GIVE & TAKEとは、Fairという考え方の元にあるはずだ。GIVE & TAKEは勝つための思想ではない。お互いがFairであるための考え方だと思うのだ。

■Win-Winの関係は無い

 なぜWin-Winの関係が成り立たないか。それは、必ずエスカレートするからだ。GIVEかTAKEかをうまく調節して立ち回りしても、エスカレートしていけば必ずどこかで破綻する。現代の経済の仕組みでは、常に発展し続けなければならない。お互いに勝ち続けていても、トーナメントの上の方で、決着をつけなければいけない時がくるのだ。

 だからといって、お互いにうまくやる方法が無いわけでもない。目指すなら、Win-Winではなく、Fair-Fairを目指してはどうだろう。お互い譲るべき点を譲る。利益だけでなく、デメリットもっ共有する。それがFair-Fairだ。デメリットも共有することで、より強い協力関係を築くことができるのではないだろうか。

 友達でもそうだが、楽しさしか共有できない友達は、自分がピンチになったら逃げる。どこまでいっても、ただの友達だ。苦労も共有できる友達なら、手を差し伸べてくれる。そういう友達を親友という。Win-WinとFair-Fairには、ただの友達と親友くらいの差があると考えている。

■そこで出番だ、JoJo。

 現代では歪んだGIVE & TAKEで満ち溢れている。これ以上、GIVE & TAKEで語るのはあまり利益が無いと考えている。Fair-Fairを実現するにはどうすればいいのか。そこで私は、JoJoを推奨したい。JoJoとは何か。

それは、譲歩(Jouho) - 譲歩(Jouho) だ。

そして、条件(Jouken) - 譲歩(jouho) であり、 譲歩(jouho) - 条件(Jouken) でもあるのだっ!

 簡単なことだ、お互いが条件を見て譲歩することだ。日本人なに、いちいちGiveとかTakeとか、英語のやり取りをしてるんじゃぁない。日本人なら日本人の言葉で、日本人の概念で考がえるんだ。

 譲れるものは譲る。その心の余裕が物事をうまく運ぶ。奪い合うからうまくいかんのではなかろうか。そしてJoJoなければならない最も大きな理由。

それは行き着くところ、助(Jo) - 助(Jo) だからだ。

お互い助けあうこと、それが真の成功への足掛かりなのだっ!!

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