いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

ある人は、実際にやって学びます。またある人は、読んで学びます。またある人は、講義などを聴いて学びます。あなたはどれを選ぶかをエッセイにして書いてください

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■学び方を振り返って見よう

 表題は某魔性の珍獣系編集者が受けたTOEIC SWの模擬試験で出た問題だ。エンジニアの仕事をやっているのであれば、何らかの方法で技術を学んだはずだ。しかし、振り返ってみると自分の技術の出所がどこなのか意外と覚えていない。

 プロジェクトとプロジェクトの間、盆や正月などの長期休暇でゆったりできる時間がとれたら、自分のスキルのルーツを考えてみるのはどうだろう。自分の持っているコーディングの技術は誰から教わったか、DBのテーブル設計のノウハウはどの本で読んで学んだか。具体的に思い出してみよう。

■技術の根拠を検討する

 技術の具体的な内容は気にされても、どこで学んだ技術かというのは、意外と軽視されやすい。理論を完成していく過程で、カバーしきれていない内容を見つけていく作業が必要だ。このカバーされていない内容を補完していくために、技術の出所を検討するのはいい方法だ。

 技術の根拠といっても、具体的にどの本にどういう内容が書いてあって云々。あの本が良い悪い、あいつの言ったことだから信用できる、間違っている。そういう検討ではない。技術を身につけた方法によっていろいろな傾向がでる。その傾向をしっかり把握することだ。

■学び方で生まれる差

 例えば社内SEになって独学で技術を学んだとしよう。教えてくれる人がいないので、本を読むかWebの情報を頼りに技術を習得することになる。ただし、どの本がいいか、どのページを見るべきかは自身の判断に委ねられる。ここの選択のセンスの良し悪しが大きな差になる。

 また、大きなシステム系の会社に就職して業務を通じて技術を学んでいったとしよう。社内には詳しい先輩やドキュメントがある。実務を通じて技術の妥当性も検討できる。しかし、周りに聞けば問題を解決できるので、自分で調べる力が独学の人より付きにくい。

 どの方法にも一長一短あるのでどれがベストとは言えないし、人によって向き不向きがあるだろう。その傾向をしっかり把握することで、自分の足りない部分が補えるのではないだろうか。

■方法と対象

 学ぶ対象や内容を気にする人は多い。しかし、学習の効果を最大限に上げるには学び方は重要だ。実際にやってみることで根拠が固まる。本やWebを使えばとにかく情報量が集まる。人に教わることで自分の間違いに気づきやすくなる。

 こういったいろいろな方法をバランス良く組み合わせていくことは、技術の習得には重要だ。具体的にどう組み合わせていくか。これを検討するために、技術をどのように学んだか、どのように学ぶかを文章化してみてはどうだろう。新しいヒントに繋がると思う。

--個人的追記--

...ただ、某魔性の珍獣系編集者の模擬試験の返答を見ていて目を引いた一言があった。

Drink up is wonderful!!

結局呑むのかよ。ツッコミどころ満載だが、こういう緩さも大事なのかもしれない。ただ、呑み過ぎには注意しよう。30越えると下腹にこう、お肉が付いてくるぞ。うちのオヤジがそうだった。

付けるなら下腹のお肉ではなく確かな技術を身に付けたいものだ。そして、呑むなら楽しく呑んで、きちんと明日の活力に繋げていこう。

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