いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

せっかくなので超高速開発について熱く語ってみる

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■超高速開発への反応

 昨日、超高速開発という非常に興味深いテーマが上がっていたので、コラムで取り上げさせていただきました。コラムの反応がいかがなものかとWebを見ていたら、コミュニティの方のブログで私の書いたコラムが取り上げられていました。詳細はこちら

 人が違うといろいろ意見があるのだと勉強になりました。また、こういうコミュニティ活動はいろいろな人に問題提起してなんぼだと思う。コミュニティの発足で、問題提起の部分はうまくいったと思う。これは非常に有意義なことだと思う。

 そこで、私もいろいろと熱く語ってみたいと思う。

■超高速開発は可能か

 まずは、超高速開発自体が可能かどうか。ここから検証したい。結果から言うなら可能だ。個人的には確信を持って言える。いや、超高速が可能というよりも、現在の日本で行っているITの仕事自体が超非効率開発と言った方が正しい。なので、本来出せるポテンシャルを引き出せば、結果的に超高速開発が実現できるのだ。

 働いていてどうだろう。自分の職場が非常に効率的だと思いますか? もしそう思えるなら、非常に幸せです。経験上、大半の現場、特に規模の大きい企業ほど非効率なことをやっている。規模の大きいところで効率の悪いことをやるので、規模の小さいところがそれが普通だと思う。なので、解決策は意外と簡単だと思う。大きいところのマネをしなければいいのだ。

■そこで独自の方法が必要となる

 で、ここからが本題だ。どうやって超高速開発を実現するかだ。こちらの記事には、”もし、具体的な要望があれば、アグレッシブにぶつけてくれたらうれしい”とあるので、具体的な要望というか、意見をアグレッシブにぶつけてみようと思う。

 まず、アプローチの仕方はいろいろある。開発ツールという観点から見てみよう。開発に関わっている人であれば、使っているツールが重要になってくる。ただこのツール、開発のフローによっては使いにくくなったりしないだろうか。

 開発ツールをモジュール化してカスタマイズしやすくしたり、連携機能を充実するというアプローチもある。しかし、一番大事なのは、業務フロー自体の見直しではないかと思う。ここを無意識に大きいところでやってるフローを確実と思いこみ、見直さずにスルーしてはいないだろうか。

■そこで方法論だ。

 超高速開発に関する反応を見たところ、意外と語られていないのが方法論だ。高速開発しようと思えば、ツールを使いこなそう。しかし、ツールを使いこなすためには時間がかかるという。やっぱりしんどいや……。と、ここで思考停止してないだろうか?

 この思考停止を打破するのに必要なのはメソッドだ。これをきちんと作るべきじゃなかろうか。高速でC言語が書けるようになるメソッドでもいい。特定のツールを使いこなせるようになるメソッドでもいい。まず、これを作ればいいのだ。

 メソッドといっても、ただの決めごとやドキュメントではない。ドキュメントと、それを実践できる人、キチンと意図を理解して伝えることができる人、この三つがセットになって初めて一つのメソッドだ。この三つのどれかが欠けたまま成果を求めるので、効率が落ちるのではないだろうか。

 また、メソッドというとコードの書き方とかフローの流れを思い浮かべる人が多いと思う。それじゃ足りない。ソフトウェアの操作の練習や、練習に対する理論も必要だ。ここら辺は語る人を見たことが無い。ここが欠けているので、素振り等の基礎練習をしないで試合に臨んでいるようなものだ。それは開発の効率が上がらなくても当然だ。

 ちなみに、超高速でコラムを書くメソッドというのがある。これを実践しているから、超高速でコラムが執筆できるのだ。同じように、開発だってメソッドを考え出せば超高速が実現できるはずだ。ツールだけじゃない。人と考え方次第でいくらでも道は開けるのではないだろうか。

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