節電からいろいろえぐってみる
■節電に根本的解決策は無い
今まで湯水のように使っていた電気が不足したので、これから切り詰めていかなくてはならない。だから、節電は必要だ。
それはわかるのだが、この節電すれば何とかなるという雰囲気が嫌いだ。保守的というか、受けに回り過ぎな感じで、根本的な問題から目を背ける感じがする。もっと、えぐるようにアグレッシブな解決策が必要なように思う。
■そもそもな問題
東京なんて見てみると、コンクリートやアスファルトが敷き詰められている。何十階もある密閉したビルが林立している。狭い場所にぎゅうぎゅうと人が押し寄せるので、こういうのができたのだろう。これらを維持するだけでも相当な手間とエネルギーが必要だ。
普通で考えれば、明らかに不自然なくらいの人の多さだ。この際、地方にばらけてみてはどうだろうか。仕組み自体が電力なしでは成り立たないので、節約しても限界がある。
■さらにえぐる
石油の資源は有限だ。たぶんほっといても電力不足はいずれくる。未来に起こる問題が前倒しになって今来ただけだ。まだ対策が打てるだけの資源がある内に、この問題が明るみになっただけでもラッキーかもしれない。
世界中の人がアメリカや日本と同じ水準の生活をすると、今、地球にある資源ではとうてい足りない。しかも、有限な化石資源に頼りっきり。
仮に、原発問題が解決したとして、この”有限”という縛りからは解放されない。太陽電池や風力発電をすればいいじゃないか。という人もいるが、発電機を設置できる場所も有限だ。発電機を作るために必要な材料も有限だ。
■根本的な解決方法
現状を打開するには、二つの対策は必要だ。一つは引く対策、一つは攻める対策です。
引く対策とは、今まで築きあげてきたものをいったん手放す事です。これをやると、明治時代や大正時代にでも退化したような気分になると思う。生活は多少不便になると思う。しかし、逆に取り戻せるものもあるんじゃないだろうか。そこから、新しい価値観を基盤としたより高度な仕組みが生まれるかもしれない。
攻める対策とは、もっと斬新な技術を開発する事です。既存の科学の枠をぶっ壊すくらいの新技術を開発する事です。電気だって、一昔前まで認知さえされていなかった。まだ、そういう認知さえされていないエネルギーだってあるかもしれない。もっと、アグレッシブで大胆な研究を進める事だ。
ただし、これをやるには既存の概念にとらわれない桁外れに自由な発想力を持った人材が必要になる。引く対策で述べた、今まで築いたものをいったん手放すくらいの事をやらないと、そういう人材は出てこないと思う。
つまり、この二つの対策は、並行して行われる必要があると。このくらいの事を、日本一丸となってやらないと、根本的な解決はあり得ないと考えている。既存のものにしがみついてたら解決できないような、桁外れな問題を抱えてるんじゃないかな。と、個人的に思ってたりします。