いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

ホウレンソウ? いや、その前に何かないか。

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■ある万年炎上現場でのワンシーン

 「おまえ、ホウレンソウって、意味わかってるか?」

 チームリーダーらしき人が怒鳴っていた。そして、鬼のような形相で部下をなじる。

 「なんでお前、こんな簡単なこともできないんだ?」

 たまにこんな光景を見かけないだろうか。ホウレンソウとは、言わずとしれた「報告」「連絡」「相談」の頭をとって「ホウ・レン・ソウ」と言われている。

 チームリーダーは部下にホウレンソウを説く。これは絶対守るべき約束だと。しかしその前に、私はチームリーダーに「GUNDAM」を説きたい。

■人の上に立つなら、GUNDAMくらい知っておくべし

 では、GUNDAMとは何だろうか。

  • Gorioshi (ゴリ押し)
  • Uso (嘘)
  • Najiru (なじる)
  • Donaru (怒鳴る)
  • Ageashiwotoru (揚げ足をとる)
  • Mucha (無茶)

 人の上に立つ者が、部下にやってはいけないことを並べ、これらの頭文字を取り”GUNDAM”と呼んでいる。これは、ホウレンソウ以前に破ってはいけない約束事としたい。

■円滑なコミュニケーションのために

 このGUNDAMをやってはいけない理由。それは、ホウレンソウを守っても意味がなくなるからだ。もちろん部下もGUNDAMをやってはいけない。いわば、ホウレンソウに対してのカウンター攻撃がこのGUNDAMだ。

 やれと言われた事をやって、逆にカウンターが来たらどうだろう。ホウレンソウをするのが苦痛になるに違いない。そんな状況で、正しくホウレンソウができるだろうか? 間違いなく無理だと思う。

 何かをさせるアプローチも大事だ。しかし、何かをやめるアプローチも同じくらい大事だ。これらのバランスがとれた時、初めて円滑なコミュニケーションが成り立つのではないだろうか。

〜ご好評だったので、記事を追記〜

■それでも"GUNDAM"な人々

 GUNDAMとは、やってはいけない鉄則であると同時に、不可能を可能にする禁じ手でもある。まさに、強力な兵器のようなものだ。

 自分の計算に落ち度があった、欲望に目が眩んだ、ごまかしが利かなくなってきた。そんな人たちが、机上の空論をGUNDAMで行使しようとするのをよく見かける。

そんな人を私はこう呼びたい。

机上戦士 GUNDAM と。

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