いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

津軽海峡・デスマーチ

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 なんでこのタイトルかって? 語呂だけです。

 実は親が、新聞記者をやっておりまして。あわよくば、ちょっと超えることができれば。そんな淡い夢を抱いております(笑)。ただ、最近 あまり会ってないんですよね……。

■八重洲発の夜行バスに乗った時から

 大阪支社は死んでいた。仕事してる社員たちは誰も無口で、パソコンだけが動いてる。私は1人、オリエンテーションへ。凍えそうな職場見つめ黙ってました。

 あぁ、噂どおりのデスマーチ……。

■ごらん、これが予定表だ。納期間近だ。

 必死になってコード書く。ちょっと黄ばむディスプレイに並べてみたら、さすがに無理と分かるだけ。

 ……やる気が失せた。私は帰りたい。こじれているコード見つめ泣いていました。

 あぁ、マジでリアルなデスマーチ……。

■ええんか?

 こういう悲惨な状況を聞いたことがあった。巻き込まれたらもう、流されるしかない。

 ここで問いたい。本当にこんなので、ええんか?

 ITエンジニアって、IT技術のプロであって、無茶のプロではないはずだ。なにか、すごくもったいないことをしてるんじゃないだろうかと、考えてしまう。

■日本人の心にあるもの

 古来、日本人は“努力”を美徳とする。振り返らずに、突き進んでいくことを好むような傾向がある。このことが悪いとは思わない。ただし、もっと稼ぎたい、もっと偉くなりたい。そういう欲と絡んでしまうと、非常にやっかいだと思う。

 このような、代々受け継いできた日本人としての特性。それ自体は、すごいポテンシャルだと思う。もう少し、純粋に見つめ直すと、きっとすばらしい輝きを放つのではなかろうか。

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