いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

歌詞(うた)を書く極意。

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■はぁ? エンジニアのコラムだよなぁ?

 はい。そうです。

 何事も、深く知れば共通するものがあります。今回は、歌詞(うた)を書く極意とコードの書き方を照らし合わせてみる。

■まず、人の書いたものをよく読む

 基本だけど、人の書いたコードをよく読んで、何をやりたいか理解すること。最初はコピペしたり、短いものを書いて、徐々に1本のプログラムを書けるようになっていく。

 歌詞を書く時も一緒です。人の書いた歌詞をまず読んで、何を伝えたいか感じること。最初は2~3行のものでいい。替え歌を作ってみるのもいい。人をまねることで、オリジナルが見い出せたりするんですよ。

 知識を詰め込んでも、質のいいコードなんて出てきやしないさ。

■自分の想いをぶつけるだけじゃ書けない

 コードを書くとき、自分の「こうあるべきだ!」という考えをぶつけても、動かないものは動かない。歌詞書くときも、自分の思いをがむしゃらにぶつけるだけじゃ、いい歌詞は書けない。

 意外に、公園で肉まん食べてたり、トイレで一仕事終えた(?)時にふっと浮かぶものです。そんなこと、ありませんかね?

 あと、歌詞書くうえでは、地道に文字数を数えたり語呂を合わせたりと、地味な作業は多いです。どんなにす素晴らしい(と思えるような)イメージが合ったとしても、ここを覆すとメロディのつけられない散文にしかならない。

 コード書く時も同じです。どんなに素晴らしい(と思えるような)アイデアがあっても、文法や仕様を覆したら、コンパイルすら通らないただの“テキストファイル”にしかならない。

■そして、なにより実際に書いてみろ

 当たり前だが、いいコードを書こうと思ったら、数を書くことが大事だ。

 本を何冊読んでも、いくら知識があっても、いいコードが書けるわけではない。

 もし、いい歌詞が書きたかったら。数をこなすのが一番だ。1つ書いて満足した時点で、アーティストとしては終わりだ。

 そして、自分の書いたものを読み返してみる。これも重要だ。

 コード書くのも同じじゃなかろうか。自分の書いたコードに満足した時点で、エンジニアとしては終わりだと思っている。

■相通じるものはある

 これを読んで、「はぁ?」と思った人もいるだろう。

 ただ、こういう事例を聞いたことがある。あるプロ野球の選手が、いきなりドラマの脇役で出演したと。演技をやったことがないはずなのに、いい演技をしていたとか。最近では、某俳優(仮面ライダーやってた人)が小説を書いて、いきなり受賞したとか。

 つまり、1つの事を深く突き詰めていくと、他に通じるものを得られる。私はそう思う。

 エンジニアをやっていると、あれもやりたい、これもできなくちゃと、いろいろ迷う。しかし、1つの技術と向かい合うのも大事じゃなかろうか。

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