「ワークスタイル」カテゴリーの投稿 (4/5) 【小説 愛しのマリナ】第十二話 五月雨の変更依頼 「何?この長い髪の毛?」響子は真里菜のものと思われる長い一本の黒髪を、右手の人差し指と親指でつまみ、慶太の顔の前に持っていった。「誰の?」押し殺したような声で問い詰める響子に、慶太は自分でも驚くほど落... 2017/02/24 Comment(0) 【小説 愛しのマリナ】第十一話 もしも、奥さんがエンジニアだったら もともと、慶太の妻である響子は、勝ち気で男勝りのところがあった。デートの場所も、結婚式場も、住む家も、慶太の意見を訊かず、全部自分で決めてしまった。慶太は、なんでも決めてくれる響子と一緒に居て始めは楽... 2017/02/21 Comment(2) 【小説 愛しのマリナ】第十話 プロジェクトはみんなでやるもの!? 「おい、森本は何で帰って行ったんだ?」荒川は慶太に問い掛けた。進捗率が80%になった進捗管理システムの画面を見せた。「すごいじゃないか、80%って」そう言うと、まだ疑うのかsvnにチェックインされた森... 2017/02/17 Comment(2) 【小説 愛しのマリナ】第九話 「え!? もう帰るの!?」 「えっ!?そうなんですか!?そういえば、昔は大人しい人だったんですよね」「まあ、私が外から見た感想だよ。実際話したことがあるわけじゃないけどさ。毎日見掛けてると、様子を見ただけで今日はどんな感じか分か... 2017/02/14 Comment(0) 【小説 愛しのマリナ】第八話 進捗率ほぼほぼ0% 早速開発が始まった。二人に割り振られた仕事は、前任者が作りかけていたプログラムとそのテストだった。慶太は逃亡者の分を。森本は急病で離脱した者の分を。それぞれがどれだけ進捗していたかで、慶太たちの負担が... 2017/02/10 Comment(0) 【小説 愛しのマリナ】第七話 将来の夢 「美味しい!」慶太は思わず声を上げた。妻はそれを微笑んで見ている。「今日ね、友達と会うの」響子は突然言った。「前の職場の人なんだけど、仕事のこととか話すの」そう言うと、味噌汁を啜った。慶太はやはりこの... 2017/02/07 Comment(2) 【小説 愛しのマリナ】第六話 勤続二十年 ビルの外まで追いかけようと思ったが、街の雑踏に紛れた土田を探す暇は無いと思った慶太は、開発室に戻ることにした。不意に尿意を覚えた慶太は、エレベータホールの横にあるトイレに寄ることにした。トイレに入ろう... 2017/02/03 Comment(0) 【小説 愛しのマリナ】第五話 逃亡者 エレベータを降りた慶太は、実際の作業場所がどこにあるのか訊かされていないことに気付いた。そう言えば、面談を担当した荒川は作業場所がどこかということを具体的に慶太に伝えていなかった。どこに行くべきか迷っ... 2017/01/31 Comment(0) 【小説 愛しのマリナ】第四話 恋的なやつ 「彼、私の下でこの前まで働いてたけど、仕事が溜まってても定時で帰るし、無断欠勤もしてたんだから」真里菜はカンパチの刺身を醤油に浸しながら言った。「そうなんですか?」「私の言うことも聞かないし、まあ、そ... 2017/01/26 Comment(0) 【小説 愛しのマリナ】第三話 壮行会 ベロッチェの喫煙コーナーで、面談を終えた社長、慶太、森本の三人は明日のことを話していた。グローバルソフト興行が縁天株式会社から受注した結婚情報サービスシステムのバージョンアップ開発は上流工程の遅れが目... 2017/01/19 Comment(0) 前のページへ 1 2 3 4 5 次のページへ SpecialPR
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