働いている世のエンジニアの手助けになることを願う独り言

万能エンジニアの秘密:質問攻めから学ぶ、技術界のサバイバル術

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ITエンジニアであるというだけで、突然あらゆる電子機器の達人であるかのように見なされることがしばしばです。メールソフトの設定から始まり、パソコンのトラブルシューティング、家庭内ネットワークの構築、さらには最新のスマート家電に至るまで、あらゆる技術的な質問が飛んできます。この「オールマイティーなテクノロジスト」というレッテルは、ある種の誤解から生まれます。確かに、私たちはITに精通しているかもしれませんが、それはあくまでも専門分野に限られた知識であり、全ての電子機器に精通しているわけではありません。

しかし、ここに皮肉な現象が生じます。多くの質問に直面することで、私たちは知らず知らずのうちに学習していきます。もちろん、初めはその答えを知らなくても、調査し、試行錯誤し、そして最終的には解決策を見つけ出します。このプロセスを繰り返すことで、エンジニアは電子機器に関する豊富な知識の宝庫へと成長していくのです。それはまるで、知識の海に飛び込んだら泳ぐしかない状況に似ています。

この経験は、エンジニアにとって二重の剣となります。一方で、未知の問題に立ち向かう能力を高め、一般的な技術的課題に対する自信をつけることができます。しかし、他方で、すべての答えを持っていると期待されるプレッシャーも伴います。期待に応えられなかった時の失望される視線は、時には重くのしかかることもあります。

そこで、私たちはある種の哲学を持つようになります。「知らない」ことを恥じず、「学ぶ」ことに価値を見出すのです。そして、その知識を分かち合い、技術がもたらす便利さと同時に、それに付随する複雑さについても教育する役割を担うようになります。結局のところ、ITエンジニアはただの人間であり、学び続けることで技術と共に成長していく存在なのです。

どこかで、エンジニアの価値を少しでもベースアップする手助けが出来てれば幸いです。

Comment(2)

コメント

おさっち

分からない物は堂々と分からないと言っていいと思います。
昔、HTMLメールでOutlook Express を使ってたユーザーさんに誰もが、そのメールを読める訳
じゃないから、普通のテキストメールにした方がいいですよとお話した事が有るのですが、
使ってるユーザーさんはどうしても、その書式のメールを使いたいらしく、家電量販店に電話して
サポートの担当者を質問攻め(しかも無償でやれと)にしたそうで、後で店員さんから、その
話を受けて、事情を説明した所、理解して貰えました。

とうくん

全く同感です。
私は弁護士ですが、同じように何でも知ってると思われます。
世の中の法律問題全てわかるわけないでしょ、といいつつ
調べるうちに詳しくなっていきます。
なので、知らないことを聞いてくるクライアントは、ありがたい存在と思うようにしています
(が、忙しい時に面倒な存在でもあります)
同じ悩みを共有できて、スッキリしました。がんばります〜

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