職業人として、しぶとく、何歳になっても成功を続けるには ～副業としての非常勤役員～
毎度の前置きですが、このコラムは自論です。このコラムによる一切の責任は負いませんので、実践される場合など自己責任でお願いします。
今日書くコラムはリスクヘッジが効いたうえで、大きな逆境に直面しても、しぶとく生き続ける方法を書いてみます。基本的なポイントはメインの収入がダメになった時のサブロケットの作り方の話です。私もいろいろ仕込んでますけど、技術者の人であればなおさら必要なものなのではないかと思っています。
技術者として職業人生を全う出来れば一番良いのですけど、それができなくなった時も、食い扶持があるととってもいいです。このサブロケットの食い扶持をいつでも点火できるようにメインロケットを運転中も、ゆるゆると動かしておくと、現状の収入もアップで来て、万が一のリスクヘッジもできて、とても良いですよね。ただ、副業を禁止している会社も結構多いので、実際やるかどうかは自己責任でお願いします。かくいう私は副業がばれてしまい、信頼を失ったうえに首を覚悟したこともあります。内緒でやるのは良くないです。
さてさて、副業を勧めているコラムはいろいろありますけど、、私のはちょっと違うカモ
副業と言っても今の仕事と全く違う分野だと、結構大変だと思うのです。それはそれでいいのですけど、本業と別に、プロ並みの腕を持つのは大変です。（すでに持っている方は素晴らしいので、そのまま頑張ってください！！）そこで、本業に近い分野でどうやって副業を作るかですけど、お勧めは非常勤役員です。
現在政府が進めている非常勤役員枠の拡大ですが、これから10年20年後にはかなり本格化していくはずです。簡単に説明しますと、国が監査していくのも結構大変でコストもかかりますし、専門的なことは分かりにくいです。一方高齢者雇用の問題もある為、非常勤役員の枠の拡大を義務付けさせようという動きがあるのです。最終的にどうなるかはわかりませんが、非常勤役員と言う仕組みは今も存在しているので、今すぐにも役立つノウハウでもあります。
非常勤と言っても取締役なので、責任があります。今後は会社を監視せよという名目で枠が増えて行くので、真面目に責任が発生します。それ故に、何も知らずに頼まれて無料で取締役になるのは絶対にやめたほうがいいです。そもそも無料で非常勤取締役をお願いする側には何らかの問題があります。何らかの問題がある会社の責任の一翼を担う会社の取締役になるのはいいことがなさそうです。
そして、そういう会社のお決まりのパターンは財務状況を開示しなかったり、会社の経営状況をみなまで教えてくれません。そういう会社の取締役は受けないほうがいいです。取締役になる人に開示できない何かがあるか、取締役として信用されてないか、その両方だからです。取締役は会社の経営影響がある内容や取締役会の内容、株主総会での内容は法的にも知っておかなければなりません。まれに、委任状だけ回ってきて中身がわからない会社もあったりしますが、冷静に考えると結構怖い話です。
ただ、ポイントを押さえてしまうと、それほど難しいものではありません。また、取締役として会社にベネフィットをもたらすことができれば、正しい対価を得れるので、副業としては結構いいと思います。日本にはCTOがあまりいないため、取締役会や経営会議で技術的な見解を助言、判断できる存在になれば、良い働きができると思います。取締役は無給から無制限まで幅広く、減俸も無制限です。（正社員の最大減俸は20％以内）よって、どうなるかわからないものではあります。ただし、良い信頼関係ができればとても良い副業になると思います。
私もまさにこの方法を実践していたのですが、本を読んだり勉強しましたが、一番良いのは自分で会社を起してみることでした。今会社員であるなら、奥さまか何かの名義で作ってもいいかもしれません。実際に会社を作るといろいろわかるので、とってもお勧めです。
非常勤役員の報酬相場ですが、最低月額で10万円はほしいところです。10万円以下のベネフィットしか提供できない場合は、双方にとって良くないため、その話はやめたほうが良いような気がします。非常勤役員でもらっている人は月額で60万円くらいもらっている感じだと思います。（私もそうなりたいです）
技術者として非常勤役員を副業で目指すとどのようなメリットがあるか、以下に箇条書きで書いてみました。
1．本業での出世に有利（会社の上層部の考え方が分かりやすくなる）
2．場合によってはそのまま独立してもよい
3．定年後の仕事が見つかりやすい
4．セルフブランドの向上になる
5．実現すれば収入もアップしそう
技術者で経営に強い人ってあまりいないので、かなり穴場だと思います。興味がある方は自己責任でどうぞ。