天才が生まれない国、日本が国際成人力調査で世界一に
社会生活で求められる成人の能力を測定した、世界初の「国際成人力調査」が、経済協力開発機構(OECD)加盟国を中心に先進24カ国に対して行われ、日本の国別平均点が「読解力」と「数的思考力」で断トツでトップであり、世界一となったそうです。調査内容は、読解力、数的思考力、ITを活用した問題解決能力、背景調査だそうです。
※原文は以下をご覧ください。
http://www.nier.go.jp/04_kenkyu_annai/div03-shogai-piaac-pamph.html
日本の中学校卒業者はアメリカやドイツの高卒より高かったりなど、日本は平均点が高いそうです。平均点が高いっていうのが何とも日本らしいです。これは義務教育の水準の高さが物語っています。この件について、天才が生まれにくいとかいろいろな考え方があると思いますが、私は素直に喜んでいます。だって、平均点が高いというのは国力を高める一因になるように思えるからです。全体的に優秀でいいじゃないですか。
天才が生まれるような教育は全国民向けのモノではなく、個別プログラムでよいような気がします。できれば国家レベルのモノであれば、なおよしですが、企業レベルでも十分よいです。うちの子は天才かも!と思う親はいれば、そのように育てればよいと思います。
スーパー小学生、スーパー中学生などという言葉も出てきています。Rubyでは中学生プログラマーが難関のRuby試験に合格されたりしています。彼らが10年後、社会人になった時、日本からも天才が出るかもしれませんね。
ん?いや?天才って日本から出ていないのでしょうか?そんなことはないような気がします。松下幸之助氏、本田宗一郎氏、黒澤明氏や宮崎駿氏は世界的な天才ではないでしょうか? ただ単純にIT業界で世界的な天才が出ていないだけなのかもしれません。でも、Rubyが世界的なシェアを取ればまつもとゆきひろ氏も世界的な天才と呼ばれるようになるでしょうし、そもそも日本のITはまだ始まったばかりです。業界別にみても、歴史は浅いです。
大事なのは、IT業界でそのような世界的天才が生まれるような『何か』を今やっているかということだと思います。小さいころからパソコンを与えるというのもそうかもしれませんが、そうではなく、『何か』が必要な気がします。
その『何か』とは、天才を活かす社会や文化なのかもしれません。結局天才といわれる人は、その才能が生かされて初めて天才といわれます。ジョブスもiPhoneが売れなければ、ここまで評価されなかったと思います。結局、売れて、使われて初めて発案者が天才といわれるのだと思います。
日本のIT業界から世界的な天才が生まれない理由は日本のITが世界で売れていないからです。先日訪問した韓国では、ほとんどのIT会社は創業時に世界展開を視野に入れます。理由は国内市場が小さいからだそうです。でも、世界展開を最初から視野に入れているので、海外でのビジネスの比率は日本のIT業界とは比べ物にならないです。日本のIT業界は世界進出しようという会社の数がそもそも少ないです。感覚値になりますが、韓国はほぼ10割で、日本は2割くらいでしょうか。
話は戻って、日本が国際成人力調査で世界一になり、平均的な能力が一番ということが証明されました。つまり教育面では、良い線に行っているということです。あとは、社会人が世界で成功する仕組みが必要なだけです。そのためには小さくても成功した実績がほしいです。IT業界であれば、まずは世界で成功している日本企業を作るべきです。いうのは簡単なんですけどね。やるのは相当大変そうです。
追伸:私は天才と呼ばれたいためではなく、ある目的があり、3年後世界進出します。私は日本のITためとか、そういうのではなく、またそんな余裕もないので、自分がやりたいことがあるため、2年後に世界展開を行います。乞うご期待!