お金目当てで技術を習得するエンジニアとお金を大事にするエンジニア
最近、給与の話をすることが多くなりました。
もともとは1年以上も前に、マルチメディアスクールウェーブというPHP技術者認定機構の認定スクールのセミナーでひょんなことから脱線した話が思いのほか反応がよく、他のセミナーでも依頼されるようになり、ついには毎月数回を話すようになり、最大では1回のプレゼンテーションで200名以上の方が話を聞いてくれるようになりました。
そのプレゼンを聞いてくれた方がTwitterやFacebookなどでちらちらと話をされるのが、「お金目当てで技術を習得するエンジニアとお金を大事にするエンジニア」ということです。私個人はお金を目当てに技術を取得する人がいても別にいいと思うのですが、人によっては「エンジニアがお金を目当てに勉強するようになってはおしまいだ」という人もいま す。様々な意見があってよいと思いますし、個人の目標であれば、それを否定することはできないと思っています。みんな楽しく頑張れればそれでいいかなって思ってます。
私見は、お金を大事するエンジニアがいいなって思ってます。
いやこれは、エンジニアだけではなく、社会人全員に言えることだと思うのです。
貯金しましょう! とか、節約しましょうということを言いたいのではなく、自分の労働対価として、将来的に必要となることを想定しながら、人生設計をする人的な意味て言っています。
決して押し付けるつもりではなく、ちょっとだけ考えてみてはいかがでしょうか? という感じです。
子どもができたり、学校に行きたくなったときに、自分は親として支払える状態になりたいかどうか。親の介護が必要になった時に自分は子として、親を支えられる状態になりたいかどうか。という感じです。
人生は自分で決めるものなので、私がとやかく言うものではないかもしれませんが、関心がある方は、少し考えてみてもいいかもしれません。
日本のプログラマの平均年収は400万円です。
大学の学費は年間100万円前後になり、高校受験の時は塾代もかかります。一方で今は全て年功序列で給与が確実に上がっていく時代ではないです。お金が必要な時に使える選択ができる人生というのはとても重要なことだと思います。お金=選択肢の増加だと思っています。
一方で、従業員1000名を超える企業のプログラマーの平均年収は620万円(政府統計 平成24年度)やPHPの5%、Rubyの10%の上級者は年収900万円を超える(INDEED2013年7月集計)ようになり、上級者になれば比較的人生や支払いの選択の幅が広がります。。
これらの上級者は単純に技術力があるだけではなく、プロジェクトマネジメントや企画など、プラスアルファの能力があるから、このレンジの給与を稼げているのだと思います。
口で言うのは簡単だと思うのですが、考えてみる価値はあると思います。
コメント
nobu
今推し進めるコスト削減のためのIT化は、経済成長にはほとんど寄与しないことも知ってほしいなと思います。
デフレがなぜ起きているのか。物価が上がることは本当にマイナスなのか?
消費者面だけでなく、生産者面で見るなど、多角的な視野をもつことが求められるのではないでしょうか。