@IT自分戦略研究所 メールマガジン「@IT自分戦略研究所 Weekly」に載ったアイティメディア社員のコラムを紹介します。

架空インタビュー「自分戦略MyWay」を終えて

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 2006年3月31日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します……って、前回の続き!?

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前回のあらすじ>

 @IT自分戦略研究所 編集担当(以下、編集担当)は、アイティメディアリサーチ担当、多摩川四十郎氏への突撃インタビューを敢行した。自分戦略に関するインタビューということで「それっぽい」内容を期待していた編集担当だが、「好きなことをやって楽しく暮らしたい」「好きじゃないことをやらない」「年をとっても足腰さえしっかりしてたら、何とかバイトして食いつなげるでしょ。その間にまた好きなことが探せるかもしれない」などの発言に、思いっきり肩透かしをくわされる結果となった……。

 白いジャケットでピストルを撃ちまくるシド・ヴィシャス版MyWayのムービーを見ながら、編集担当は考えた。「好きなことをやって楽しく暮らしたい」か。それができれば苦労はないよ……。でも「好きなことをやって楽しく暮らすってのは結構覚悟のいる道」ともいってたな。それなりの覚悟をもって好きなことをし続けるのが、多摩川さんの仕事をするうえでの軸ということか。

 そういえば自分が転職したときの理由だって、要は「好きなことをやるため」だったような気がする。もともとその会社のサービスをよく利用していたのだが、ある日ふと思いついたように代表者にメールを送り、「こんにちは、わたくしこういうものです。ところで人材募集されてませんか?」と聞いたのだった。結局その1年後、2度目の申し込みで採用された。あとから友人に話したら「おまえ意外と営業向きだな!」と爆笑されたっけ。転職後に出会った先輩にも「一度はねられた人にまた面接を申し込むなんて勇気がありますね」といわれた。

 仕事内容がそれまでとまったく違っていたから正攻法での転職は無理だったし、初めての転職だったから「こんなものだろう」と思っていたけれど、客観的にはそういうものでもないらしい。その行動を支えたものはというと、いろいろもっともらしくはいえても、結局のところ「これがやりたい」という気持ちだったのではなかろうか。

 「年をとっても足腰さえしっかりしてたら」発言にしても、よく考えればもっともだ。自分なりのぶれない軸を持って仕事を続けていくには、アタマの体力(なんかかっこ悪いな)も社会人としての体力も、もちろんただの体力も大切だ、というか必須だ。

 そう思うと多摩川さんの話は、「それっぽく」はないけれど実はマトモな内容、いや本質的な内容だったんじゃないだろうか。「まったく参考にならないお話を長々とありがとうございました」なんて暴言吐かなきゃよかった(というか最後にボコボコにするんじゃなかった)。そうガラにもなく反省しながら、編集担当はビートルズについて研究すべく、深夜のCDショップに向かったのだった。

(@IT自分戦略研究所 編集担当 長谷川玲奈)

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