文学部出身のややくせのある視点から見た、IT業界、人工知能、働くこと、などなどについての文章

散歩しがち

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 昼休みになりましたよ。



昼を食べないようにしている

 まだ1年目なもので、特にお金があるわけではないので、昼は食べないようにしています。時々とてもがっつり食べてしまいますが。で、そうすると、自然な話ですが、お昼の時間が暇になるわけですね。

 1時間というのはけっこうな長さです。トイレに行ってちょっとしたストレッチをして、席に戻ってみてもまだ5分くらいしか経ってない。まだオフィスが居心地いい!ともならないので、どうしたものか、と思って、きょろきょろする。みんなご飯食べてます。当たり前ですね。



散歩するかな

 こんな感じであまりにてもちぶさたなので、ふらふらとオフィスを出てみました。そのままの足で、ふらふら、ふらふらと、あてもなく歩いてみましょうか。

 散歩は昔から好きですね。しようと思ってするもんでもないです。ちょっと意気込んだ散歩なんかはたいてい失敗してしまうので、ふらふらっと出ていったときに、足の向く方へ素直に従っていくのが楽しいです。

 雨が降ってようがあんまり関係ないですね。傘さして歩きます。なにが楽しいかって?なにも楽しくないです。でも、それがいいんですよね。散歩ってなんか見つけたから楽しいとか、そういうもんでもないです。むしろ、歩きながら最大限ぼけーっとしているときに、ぼけーっとしながら、気持ちよさを感じたりします。



歩くはやさの話

 いつもはけっこう早歩きなほうなのですが、散歩のときはどんどん遅くなります。ハエが止まりそうなはやさでちんたらちんたら歩いているとき、町と一体化した感じになる瞬間があって、よいですね。



町について

 町は虚構なのだと思います。虚構でありながら、人々の生活、生そのものが息づいている空間であるという意味で圧倒的なリアルでもある。そのない交ぜがとても心地よいと思います。

 町は虚構っていうのは、そうですねー、たとえば、上野の町、っていうと、上野をご存知の方は、ああ、あれね、ってなると思うんですが、それが虚構なんですよね。町の構成要素として、土地があって、建物があって、道路とかあって、住んでいる人がいて、絶え間なく出入りする人がいて、みたいな様々なものがあるわけで、町というのはそれらの総和ということに一応なる。でも、町のイメージというのは、それとどこか独立したところにあるような気がして。あぁ、チャキチャキした人が多いからこの町はチャキチャキしてるんだね、みたいな短絡的なことでは無いと思うんですね。あ、あと、その町の歴史というのも大事ですね。別に昔に思いをはせたりとかするわけではないんですが、その残り香みたいなものがなんとなく漂っている気がして、それも合わせて、やっと町なんですよね。



 とか言ってる間に会社に戻ってきちゃった。働きたくないなぁ。

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