子育てエンジニアは苦労も多いけど、時に楽しい。

気がつけば私も子育てエンジニアに

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 みなさんはじめまして。友ぞうと申します。

 エンジニアライフを読む側にいたのですが、自分でも書いてみたくなり無謀にもコラムニストに応募してしまいました。自分の経験が誰かの何かに役立ったりしたら、なーんてそんなエラそうなものでもありませんが、少しお付き合いいただけたらうれしいです。

 私はタイトルの通り、子育てエンジニアをしています。決して子育てのエンジニアではなく、子育てしながらエンジニア、という意味です。

 実は、自分が子育てエンジニアになるとは思ってもみませんでした。新入社員として会社に入社したころは確かに「一生この仕事を続けていって、会社初の女性役職になってやる」などと意気込んでいました。しかし、年数が経つにつれて、結婚して子育てをしながら働くって、今の世の中では難しいという現実がわかってきます。

 「結婚せずにバリバリ働く」か「子供ができたら家庭に入る」か、と漠然と考えるようになっていました。

 ちなみに今、働いている会社は転職して2社目の会社で、「初の女性役職になってやる」の会社とは別です。今の会社は男性が9割を占めており、1割の女性の中でも総合職はさらに半分くらいでした。事務職のお姉様方は結婚すると寿退社をするのが主流で、結婚したらやめるのが普通という風潮がありました。総合職は私が入社した1年前に新入社員として入ってきたお嬢さんたちで、どう考えても結婚などまだまだ先の話。

 そこへあと数年で30歳に手の届く私が転職してきたのです。「結婚するまでの腰掛でーす」などと冗談を言いながらバリバリ(かどうかはわかりませんが)仕事をしていました。数年もすると仕事が面白くなってきて、ずっと続けていけたらなとは思いましたが、彼氏もいないし結婚なんてしないかもしれないから、あまり考えていなかったのです。

 ところが、急に結婚が決まったのです。ああ、これは運命的。出会って1カ月で結婚を決めて3カ月後には入籍! やはりエンジニア。決断が大切ということで、自分の勘を信じて結婚しちゃいました。

 結婚したらやめる風潮はあったけど、まあ事務職と総合職は違うしやめる理由もないので、そのまま在職の道を選択。結婚してみたら家事は増えて大変だけど、特に仕事に支障もなく今までどおり働けました。「子供ができるまでは働こうかな」ってな感じで、軽~い気持ちでいました。飲み会の数を減らさないといけないのは不自由でしたが……。

 そして2005年の秋、妊娠が発覚しました。おお! いよいよできてしまいました。大きなプロジェクトが終わったので、子供つくってもいいかな~ってことで、本当にできてしまいました。

 子供ができてみると、やっぱり生活のことを考えるので、国の制度や会社の規則をくまなく調べました。そこもエンジニアらしいところで、とことん調べるのが信条なんです……。

 すると、思ったよりもいろんな制度があって、申請するとお金をもらえることがわかったんです。ただ、手続きがかなり面倒だったり、期限を過ぎるともらえなかったりと、複雑なことこの上ない。でも、仕事をやめないといけないなら、もらえるものは全てもらうぞ、という意気込みで、とりあえず産休と育休は取ることに決めました。会社の規則にあるんだったら、たとえ今まで取ってなくても取れるだろうから、使えるものは最大限に使ってやろうと思いました。

 こうして、私は会社で初めての産休取得者になるのです。ここから先の話は今後のコラムで紹介していきたいと思っています。

 結局、先々どうなっていくか考えていても、考えているようには進まないものですね。ここまでは働こうかな~、などとやっているうちに、気がつけば子育てエンジニアになっていたのですから。

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