このコラムでは私が体験したIT業界の黒歴史を語ります。

報連相って大事ですよね。

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 お久しぶりです。朝之丞です。

 @ITエンジニアライフ 担当者さまにご了承をいただきましたので、May Day! リブートということで、よろしくお願いします。

  今回は、昔も今も変わらい「報連相」ができない人たちを書いてみます。

  • カオス度:4
  • クライム度:3

 (筆者の独断と偏見によるものです)

 ※これ以降の文章には、非常に生々しい描写が含まれております。ご自身の適切な判断が必要です。

■「えー」を16回連発、挙句に逆ギレ

 当時、フェイズが一段落し職場でも安堵(あんど)感が漂っていたある日のことだが、K部長と話していたときに、目の前の電話が鳴った。K部長はビジネスホンの音をスピーカーから出すのが趣味で、

SE Mくん「えー、お客さんから、えー、本日、えー、話があり、えー」

と、Mくんの声が流れた。

  「えー」が多くて、内容がよく分からないなと感じていたのだが、

K部長「Mくん、今の会話で16回も、えー、と言っていたぞ。話が見えないんだが?」

と言うと、Mくん逆ギレして、

SE Mくん「もぉ、いいです!!!」

と、絶叫して電話を切ってしまった……

 K部長「朝之丞さん、お聞き苦しくて申しわけない。Mも悪い技術者じゃないんだが、報連相がね……」

■携帯電話同士での爆音会話

 多分、今の携帯やスマホと違って、受話音量が変えられない? 携帯電話だったと思うが、プログラマー Tくん「俺、今日、客に文句言われたんです」

W課長「相変わらず、ぶっきら棒な報告だが」

と、当時の携帯電話同しで会話が始まった。W課長も気が付いていないようだが、職場に響き渡るような爆音だ。静かな職場に会話の内容が丸聞こえ状態。

プログラマ Tくん「それで、俺、明日から来なくていいって、客に言われたんです」

W課長「バカ! それはクレームだろう!」

W課長「ありゃ、携帯電話切れている」

かけ直すW課長だが、プログラマ Tくんが圏外に移動したのか、故意に電源をOFFにしたのか分からないが、電話はつながらなかった。

■報連相ができないことが、グループメールで明らかに

その当時使っていたグループメールのソフトは何か? ということは書かないが、全員にメールが届く設定になっていた。

SE Uくんからのメール「職場で異動があると言われました」

O課長「誰に言われたのか?」

SE Uくん「Eさんです」

O課長「Eさんとは、どこの所属なのか?」

SE Uくん「○○ソリューションです」

O課長「いつ、言われたのか?」

SE Uくん「○日です」

上記の記述はチャットではなくメールなのだが、延々とグループ全員に届く。

O課長もグループメールの使い方が分からないこと甚だしいのだが、SE Uくんも「5W1H」ができないことが明らかになってしまった。

■傾向と対策

 グループメールについては、報告書のひな型を作ったので、その後は報告漏れがなくなったのだが、現在から考えてみると牧歌的といえば、まぁ、そうです。

 最近、「報連相」ができない技術者に接する機会があったので、あえて話題として取り上げましたが、昔も今も変わってないなという印象が強いです。

 確かに、管理職の立場と技術者の立場は違っており、管理職が欲している情報と、技術者が報告する情報は違いがあって当然ですね。

 ググってみると「報連相について、相手が欲している情報を報告として上げよう!」とかいう内容を見ることがあるけれど、私はそこまで言うつもりはありません。

 ただ、最低限「5W1H」で報告してくれればありがたいと考えています。

(追伸)

2011年1月18日からごぶさたのMay Day!(コラム)ですが、コラムを一時お休みしている間、アジャイル開発で「カンタン!ブログお引越しサービス」を作っていました。

 読者の皆さまに参考になるのではないかと思いますので、今後このアジャイルな開発もコラムを書かせていただきます。

 また、従来どおりのMay Day!だと記事の幅も広がりませんので、今後は時節柄のことについてもMay Day!ふうコラムを書いてみたいと考えております。

 どうぞよろしくお願いいたします。

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