このコラムでは私が体験したIT業界の黒歴史を語ります。

成人式でドキッとしたことがありますか

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 お久しぶりです。朝之丞です。

 少しだけPRをサラリと書きますが、私事ながら「ブロガーズ・ネットワーク 翼」の管理人に就任したこともあって、コラム投稿が滞っておりました。

 ずっと待っていただいたエンジニアライフ編集部には感謝を申し上げますとともに、今後も頑張ってコラムをエントリしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 ご無沙汰のご挨拶はこのくらいにさせていただいて、いきなりいつもの調子でMay Day! を始めましょう!

 新年会の話題にしようか迷ったのですが、最近の成人式とは一味も二味も違った当時の成人式を書いてみます。

 いや、「誰しも通る成人式」などとおっさんくさい話ではないですよ。あくまでMay Day! 風成人式です。

  • カオス度:4
  • クライム度:3

 (筆者の独断と偏見によるものです)

 ※これ以降の文章には、非常に生々しい描写が含まれております。ご自身の適切な判断が必要です。

■陰気な成人式

 新年早々、陰気な話からスタートで恐縮です。その職場はわりと年齢層が高く、いわゆる「掃きだめに鶴」状態であるWさんが成人式を迎えた。

課長「えっと、そうか今日は成人式か……ここ5年近くそういった社員が配属されてなかったので、忘れとったわ、ゴフゴフ」

M局「あー、私がそれくらいの時はもんぺ姿だったかしら、いいわね若い人は.……(遠い目)」

 Wさんの振り袖が、とてつもなく場違い。M局の「戦争中の話」が延々と続き、まるで少しでも贅沢な洋装をしている人間がいたら取り締まるぞ、そんな目でねめつけられたという。

 まぁ、戦争中の話は否定はしないですし、私もありがたく拝聴する方なのだが、成人式の日にそれはないだろうという感じ。

■ヤンキーがバレた

 今度は、一転して陽気な話、いきましょう。

 在学中に一緒にバイトしたある先輩(女性)が、卒業と同時にバイトを辞めた。彼女(Sさん)がOLになった後にバイト先に遊びに来てくれた時、その先輩を見たバイト仲間が「朝之丞、女性って化けるよな」と。そういった話です。

 Sさんは新人の時から控えめだったが仕事はできた。当時の課長いわく「高卒でもあなどれん」と最大限の評価をしていた。美人ということもプラス評価かな。

 Sさんが同僚と連れ立って、成人式の会場から会社に戻る途中の話だ。

 土地柄もあるのだが、当時の風俗だろうか、長ーいリーゼント、シャコタン(エンジンの空ぶかしがすごい+ゴッドファーザーホーン)がずらりと並んでいる。

 Sさんが同僚に「いやね~ああいう人達」。

 その前を振り袖姿のSさんが通過する時に、長ーいリーゼントのお兄さんが、

 「おい、Sよ、バックレか?」

 Sさん、振り返りながら「おいAよ、いつまで族やってるんじゃい、いいかげん卒業式だろ」とドスの利いた声で言い放った。

 以降、自主規制により割愛。

■マーフィーの法則炸裂、中山さんの成人式

 「熱く静かな女の戦い」で活躍してくれた中山さんの成人式も強烈で、個性にあふれていた。

 まずお断りしておくが、中山さんの振り袖はレンタルではなく、親御さんがあつらえてくれたものだ。

 同僚の香月さんと一緒に出勤してくると、中山さんの振り袖の柄に、驚きの感想が集中した。

朝之丞「チーママとかそういう話じゃないですね。すごい柄ですね」

課長「振り袖で、その柄はありえんな」

中山さん「えー、すごく気に入ってるんですけど」

香月さん「成人式の会場で、悪い虫がつかないようにとの親心?」

 現在だったらセクハラ発言っぽいが、当時は牧歌的だったのでご容赦を。

 そこまではイイ。「職場の花だね~」で済むのだが、

 ブチッ、ビリ、ドーン

と嫌な音が3連発。

 かわいそうなことに、ブチッ(鼻緒が切れた音)、ビリ(振り袖がどこかに引っかかった音)、ドーン(そのままぶっ倒れた音)、そのままぶっ倒れたので顔面というより鼻を打ってしまった。

 5分前まで「職場の花だね~」だったのが、お岩さんも真っ青な状況になってしまった。これは女性の方なら分かろうというものだが、強烈に悲惨な状況だ。

 周りの男性陣はオロオロするばかりなのだが、

香月さん「慣れない裾さばきが悪いんじゃない? そんな格好だと仕事できないから、私が着てきたシャツとジーパン貸してあげる」

中山さん(大泣き中)「うんうん」

 高価な振り袖がビリっときて頭が真っ白な様子で、その場で着替え始めてしまった……。

課長「ここでそれはまずいんじゃないか?」

 以降、自主規制により割愛。

■傾向と対策

 昨今、高卒者を採用する企業が減っているせいもあって、今回のような牧歌的な話題は聞き及べなくなっていると思うので、コラムとして書きました。

 ここのところ毎年、成人式の日の様子をテレビで見ていると「ヤンキーがバレた」の長ーいリーゼントのお兄さんのような新成人ばかり取り上げているようですが、よーく考えてみるとずいぶんステレオタイプばかり取り上げるよな、と。

 Sさん、振り返りながら「おいAよ、いつまで族やってるんじゃい、いいかげん卒業式だろ」とドスの利いた声で言い放った。

 この言葉を贈ります。

 次回予告 サムサニモマケズ

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