このコラムでは私が体験したIT業界の黒歴史を語ります。

クリスマス イン デスマーチ

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 クリスマスシーズンが近づいてきましたね。

 普通のサラリーマンが働いているとき、IT担当者は休み、普通のサラリーマンが休んでいるとき、働いているのがIT担当者の性(さが)。IT担当者にとって、盆暮れ正月はなきに等しいですよね。

 クリスマスシーズンが近づいてくると、デスマーチのいやぁ~な思い出がよみがえり、微妙に寂しくも悲しい感じです。今回は、そんな中でも楽しみを見つけていたという話です。

・カオス度:4

・クライム度:3

 (筆者の独断と偏見によるものです)

 ※これ以降の文章には、非常に生々しい描写が含まれております。ご自身の適切な判断が必要です。

■ある大規模プロジェクトでのクリスマス

 熱く静かな女の戦い成人式でドキッとしたことがありますか で、活躍してくれた、香月さん、中山さんに再登場願おう。

 某年12月24日21時ごろ。

N課長:「おーい、そろそろ帰れよ~」

中山さん:「んもぉ、12月24日だっていうのに、帰れない!」

香月さん:「だって、中山、オンスケじゃないじゃん!」

N課長:「オンスケじゃないのなら、帰れんか?」

 それじゃあということで、N課長がポケットマネーを出してくれた。

 某年12月24日22時ごろ。

 職場にピザの香りが!

香月さん:「朝之丞さん、皆さん、N課長のポケットマネーでピザ買って来ましたよ~」

 おおっ、いきなり職場がクリスマスモードに! しかし、中山さんは不満そう。

中山さん:「ピ○ーラ行ったらすごい混んでいて、ド○ノピザしか買えなかったの!」

 N課長のポケットマネーで買えたピザはL2枚だったので、1人1ピース食べられる計算だ。誰かが言っていた。

「ビールがあればな~」

■ある大規模プロジェクトでのクリスマス(2回目のクリスマス)

 某年12月24日21時ごろ。

N課長:「おーい、そろそろ帰れよ~」

中山さん:「んもぉ、12月24日だっていうのに休出、ほんと、帰れない!」

香月さん:「だって、中山、オンスケじゃないじゃん!」

N課長:「オンスケじゃないのなら、帰れんか?」

香月さん:「ちょっと待って、確か去年も同じ会話してなかった?」

中山さん:「そうそう、それでN課長からポケットマネーをもらってピザ買いに行った!」

中山さん:「(小声で)でも、ピザL2枚しか買えなくて……」

N課長:「俺だって、もっと出してやりたいのだが、安サラリーの中間管理職だからさ」

 それじゃあということで、N課長がポケットマネーを出してくれた。

香月さん:「このN課長のポケットマネー プラス みんなから会費徴収しよう!」

香月さん:「朝之丞さん、会費1000円でーす」

 某年12月24日22時ごろ。

 職場にピザの香りが! 昨年と違って、ピ○ーラのL6枚にパワーアップした(嬉)。

中山さん:「来年はさ、ケーキも買おう」

 ちょっと待ってください中山さん、来年も同じ大規模プロジェクトでクリスマス イン デスマーチですか?

■ある大規模プロジェクトでのクリスマス(3回目のクリスマス)

 某年12月24日21時ごろ。

O課長:「おーい、そろそろ帰れよ~」

中山さん:「んもぉ、12月24日だっていうのに、帰れない!」

香月さん:「だって、中山、オンスケじゃないじゃん!」

O課長:「オンスケじゃないのなら、帰れんか?」

香月さん:「ちょっと待って、確か去年も同じ会話してなかった?」

 これ以上書くのは、痛いのだが、この「ある大規模プロジェクト」でクリスマス イン デスマーチも好評? 3回目を迎えた……

 昨年(ある大規模プロジェクトでのクリスマス(2回目のクリスマス))、中山さんが宣言していたとおり、ピザ、ケーキを買ってきてみんなでおいしくいただきました。

■傾向と対策

 ある大規模プロジェクトでのクリスマス(2回目のクリスマス)と、ある大規模プロジェクトでのクリスマス(3回目のクリスマス)は単なるコピペで、誤表記ではないかと思われたかもしれないが、昔は大規模プロジェクトが結構あり、あまりメンツも変わらずに2年間以上同じ職場でシステム開発ということが本当にあった。

 ある大規模プロジェクトでのクリスマス(2回目のクリスマス)の、中山さんの「んもぉ、12/24だっていうのに休出、ほんと、帰れない!」、この言葉が今回のポイントだ。12月24日に休出して、揚げ句に帰れない。まさにクリスマス イン デスマーチだ。

 現在は、そういう職場が減っていると思いたいが、そんなクリスマス イン デスマーチの中でも、ぜひ楽しみを見付けてほしい。

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