今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

126.日本の未来はどこにあるのか?

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初回:2021/1/27

1.小国日本

P子「また、暗くなる話?」(※1

 暗くなるというより、現状をきちんと認識して、どうすべきかを皆で考えるのが前向きという事ではないかと思います。

 《参考資料》
  https://news.infoseek.co.jp/article/toyokeizai_20201123_389896/
  日本人が即刻捨てるべき「経済大国」という幻想
  確実に「小国」になる未来がやってくる
  東洋経済オンライン / 2020年11月23日 9時10分

 少子高齢化は確実に進んでいます。といって現状を考えると少子化対策で人口増を目指すというのはナンセンスに思えます。もちろん手を打たなくて良いという事ではなく、手を打ちつつも、人口減少でもやっていける体制を整えるべきでしょう。

P子「少子化対策って、夫婦別姓すら推進できないのに?」

 一応、大国の定義と言うのがあるようです。
  ◆5000万人以上の人口を持つ国は28カ国
  ◆5000億ドル以上のGDPを持つ国は25カ国

 日本の現状でいうと、
  ■このまま出生数の低下が続くと、2100年には4906万
  ■2060年における日本のGDPは4.6兆ドルの予想
   (アメリカは34.7兆ドル、中国は32.2兆ドル、インドは25.5兆ドル)

 GDPは、人口に影響されますので、個人の豊かさとはイコールではありません。もちろん、国際影響力や国内購買力などの観点から、無関係でもありません。

 シンガポールやスウェーデンなど「高い生産性」で豊かな社会を実現している国があります。日本は、そういう国を目指せばよいという事でしょうか?

2.合理的経営

 所で、シンガポールを目指せばよいとか上から目線ですが、現状の1人当たりのGDP
でいうと、シンガポールの方が上ですから、現状のままだとますます差が広がります。

 《参考資料》
  https://news.infoseek.co.jp/article/toyokeizai_20210108_398662/
  日本は豊かな国だと信じる人の「大いなる誤解」
  日本型経営は数字を見ず合理的経営ができない
  東洋経済オンライン / 2021年1月8日 18時30分

 『世界の1人当たり名目GDP(IMF)』では、シンガポールが8位(65,234 US$)で日本は25位(40,256 US$)となんと6割程度です。国連統計なら33位です。
 さらに『1人当たり購買力平価GDP(IMF)』では、シンガポールが3位(101,458 US$)で日本は33位(43,194 US$)と4割程度となっています。

 日本の高度成長の記憶が忘れられないのか、経営の合理化とか効率化が進んでいません。

P子「経営の合理化って、リストラの事?」

 すぐにそちらに思考が向かってしまうのですが、売り上げをそのままに、効率化を図り人を減らすのが目的ならそういう事でしょうが、人にしかできないことを行う事で売り上げをアップし、一人当たりの購買力の向上を目指さないと意味がありません。

 少子化で若い人がいない、採用できない、忙しい、でも就職するのが大変...なんか変ですよね。

3.給料の低下

 購買力の向上と言われて、真っ先に思い浮かぶのが、給料が上がってないんじゃない?という事です。

 《参考資料》
  https://toyokeizai.net/articles/-/267883
  日本人の給料がほとんど上がらない5つの要因
  90年代以降の平均上昇額はわずか7万円程度
  岩崎 博充 : 経済ジャーナリスト
  2019/03/02 5:10

 上がってないどころか、実質賃金は下がっているという事です。

1997年=100とした場合の「実質賃金指数」

・スウェーデン......138.4
・オーストラリア...... 131.8
・フランス......126.4
・イギリス(製造業)......125.3
・デンマーク......123.4
・ドイツ......116.3
・アメリカ......115.3
・日本......89.7

 森永卓郎さんが、2003年に『年収300万円時代を生き抜く経済学』(光文社)を上梓されたとき、まさか~という思いの人が多かったかもしれませんが、2020年には『年収200万円でもたのしく暮らせます コロナ恐慌を生き抜く経済学』 (PHPビジネス新書)と、さらに下がりました。つまり、賃金を上げる事よりも、低賃金で生き抜く方法を模索しましょうという流れになっています。

 正直、今の日本の政治や国民を見ると、未来が見えてきません。

P子「それも上から目線って気がするわよ」

 私が何とかできるとも思っていませんが、何とかなるような気がしてこなくなってきました。なので、自分だけでも生き残るためにどうすべきかを考えてしまいます。

4.最低賃金を上げる

 強制的に賃金をあげれば、いやでも経営効率化を目指すでしょう。その場合一番の影響を受けるのは下請け、孫請けなどの労働を受け持っている中小企業でしょう。

 《参考資料》
  https://www.digima-japan.com/knowhow/world/8314.php
  世界の最低賃金ランキング(2019年版)
  「平均年収」「最低年収」「最低時給」から解説
  掲載日:2020年08月27日

P子「中小企業がつぶれるわよ」

 先ほども言いましたが『自分だけでも生き残れればよい』ので、効率化を進められなく最低賃金すら支払う事の出来ない中小企業は、消えてなくなればいいんです。

 《参考資料》
  https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1910/08/news053.html
  「日本経済が成長しないのは、中小企業が多いから」は本当か (1/6)
  2019年10月08日 08時06分 公開
  [窪田順生,ITmedia]

 これは、パートであろうが、非正規であろうが、最低賃金や残業規制などの労働環境は守られるべきです。中小企業が大企業からの無理な注文を拒めば、大企業自身も経営の効率化や中小企業に自社のノウハウを伝授してグループ化を推進したり全体効率化を図るようになるかもしれません。

5.まとめ

 少子高齢化対策は進んでいません。経営の合理化とか高い生産性も進んでいません。最低賃金も上がりません。非正規雇用が増えています。女性の地位向上もままなりません。
 さて、あなたはこれから、どうされますか?

 ほな、さいなら。

======= <<注釈>>=======

※1 P子「また、暗くなる話?」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。


スピンオフ:CIA京都支店『妖精の杜』

 ここはCIA京都支店のデバイス開発室。安らぎを求めて傷ついた戦士が立ち寄る憩いの場所、通称『妖精の杜』と呼ばれていた。

 P子:CIA京都支店の優秀なスパイ。早坂さんにはなぜか毒を吐く。
 早坂:デバイス開発室室長代理。みんなから『妖精さん』と呼ばれている。

 P子:「『年収200万円でたのしく暮らす』って、暮らせる?」
 早坂:「収入を増やすことを考えたいですね」
 P子:「出世したいと思ってるの?」
 早坂:「...」
 P子:「ごめんごめん、すでに打ち止めだったわね」
 早坂:「ほっといてください」
 P子:「じゃあ、副業でも始めるの?」
 早坂:「何か良い副業知りませんか?」
 P子:「あれば、私がやってるわよ」

Comment(2)

コメント

匿名

「どこあるのか?」
方言ですか?

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