103_男女平等は若い人の意識に期待
初回:2020/10/21
1.女性枠のアイデアは一旦廃案
P子「納得したの?」(※1)
前回、『102.キャピタリズムハラスメント』で、日本の女性国会議員比率(衆院)は10.2%で、193カ国中165位だそうです。自由民主党は7.8%です。からの『女性枠を40%に定めて、枠別に選挙を行うというのはどうでしょうか』と提案したところ、多数の反対意見を頂きました。特に目立つ意見として、固定枠がリスクだ、という考え方です。
既存の国会議員で解決すべきとか、変な男女差別意識がない若い人を中心に徐々に変わっていくんだから、無理に枠を作る必要はないのではという事です。
なるほど、正論ですね。という事で、先のアイデアは廃案にしたいと思います。
《参考》
https://news.infoseek.co.jp/article/businessjournal_1343411
つい最近までベルリンフィルもウィーンフィルも女性団員ゼロだった...採用拒絶で世界中から批判
Business Journal / 2020年1月4日 11時30分
昨年12月、フィンランドで女性首相が生まれたことが世界的に大きな話題になりました。...
ちなみに、マリン内閣は5党で連立政権を組んでいますが、すべての党首が女性です。しかも、ひとりを除いて30代であることも話題になっています。...
フィンランドは、男女の均等な雇用機会という言葉すら思い出すことがないくらい、性別にこだわることなく、国民すべてに平等な機会を与えられている国なので、実力者が集まった結果として、女性ばかりになったのでしょう。
https://el.jibun.atmarkit.co.jp/pythonlove/2020/01/058.html#c7
058.天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず (※7)
世界最年少34歳の女性首相
https://www.fnn.jp/posts/00049349HDK/201912131130_FNNjpeditorsroom_HDK
フィンランドで「世界最年少34歳の女性首相」が誕生...それでも"若さ"と"女性"が注目されないワケ
2019年12月13日 金曜 午前11:30
P子「固定枠と現状追認で、どちらのリスクが高いのやら...」
《参考》
https://president.jp/articles/-/34617
2020/04/24 11:00
日本人は「それぐらい、女がやるべき」をいつまで続けるのか
中国や韓国より酷い「女性差別」
https://president.jp/articles/-/38445
2020.09.07
フルで働く人に社会の雑用係を強要
なぜ日本社会は「女がラクをすること」に対してここまで厳しいのか
2.コメント欄について
キャリアコンサルタント高橋さんの、『第438回 他者評価依存を7つの習慣に絡めて考えてみる』での「影響の輪」と「関心の輪」は分かりやすいと思います。
P子「視覚情報があると判りやすいのよね」
基本的に私も「主体的である」という考え方、他者の考えや行動を変えることはできないので、自分の考え方を制御すべきと考えています。なので、政治・経済の話をするときは『世界を変えてやろう』ではなく、『変わったらいいな』レベルで感想やアイデアを提案しているつもりです。
P子「それって無責任に話してるだけって事?」
無責任っていうと語弊がありますが、まだアイデアレベルなので、多少の誇張は許されるでしょう。でも、そこから別のアイデアとか、さらなる昇華されたアイデアが見いだせるのではないかとも思っています。
そして、自分の考えやアイデアを表明するのも尊重していますが、同じくらいに他者の考えやアイデアも尊重しているつもりです。尊重するという事は、あいまいに理解を示すとか、妥協点を探して『なあなあ』で終わらせるというのとは異なると思っています。
P子「でも、どちらも譲らなければいつまでたっても平行線になるわよ」
そうでしょうね。
私としては、手を変え品を変えて説明しているつもりですが、何が何でもこちらの意見を潰したいだけ...みたいなコメントも多数くるので、実際ストレスが溜まります。
今まではコメントへの書き込みも出来るだけ返信しようと考えていたのですが、そういう理屈が通じる相手ばかりではないみたいです。
でも、相対理論と量子論が、どちらが正しいとか間違ってるとか罵声を浴びせ合うより、お互いの理論を統一しようとする活動の方が、建設的だと思いませんか?
《参考》
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/76210
祝ノーベル賞!私がデビュー作で「ペンローズの宇宙観」を書いた理由
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58525
相対論と量子論の暗黙の了解を覆した「ペンローズ」とは何者か
ペンローズの三角形
ほな、さいなら
======= <<注釈>>=======
※1 P子「納得したの?」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。
コメント
オレンジ
ジェンダーギャップ指数ですか。
この手の調査で日本の順位が極端に低い場合は裏があるんだろうなと思ってますが、そういう視点で紐解いてる記事を見つけました。
次の投稿でURLを貼ります。
どこまで鵜呑みにしていいか悩むところもありますが引用元ははっきりしているので参考になるでしょう。英語も多いですが日本語部分だけでも十分です。
リンク記事も読むと長くなりますが、なかなか面白いので一読をお薦めします。
オレンジ
https://note.com/prof_nemuro/n/n1a5d9ca9c3f6
要するに男性も不遇なら男女格差は少ないとして順位が上がる算出方法なんですね。
単に男女格差が少なければよくてそれ以外の実態は無視。
しかも男性<女性の場合は格差と見なされない。
この指標の順位を上げることで社会が良くなるのかは疑問ですね。
モンティホール
ペンローズはトミマツ=サトウ解と強いAIを否定してるのがどうもね…。
なので私としてはサスキンドのファンですね。
ちゃとらん
オレンジさん、コメントありがとうございます。
ジェンダーギャップ指数、面白い視点ですね。というか統計を見る時には注意が必要という事なんでしょう。ギャップ=差=男女とも恵まれていなければ、差は小さいという視点は持っておかないとまずいですね。
あと、女性が男性のヒモ(超ヒモ理論?)としての生活を選択しているというのも、結構あると思います。女性側も無理して働く必要はないと…。
ただ、政治家の男女比はギャップ指数というより伝統(男女ともに思い込みがある)と思っています。なので、ギャップだけで判断するのは危険ですが、かといって日本に男女差別がないとい言い切ることはできないと思っています。
例えば○○党推薦とか、同じ能力の男女候補がいた場合、得票率の高い方を推薦する…みたいなこともあるでしょう。
ちゃとらん
モンティホールさん、コメントありがとうございます。
ペンローズさんは、人間の意識は死んでもなお宇宙空空間とどまるとかもおっしゃっていますので、全面的に信用できるとは思いません。
また、ホーキングさんとも、意見は一致していませんが、どちらが正しいというより哲学や宗教に近い相違ではないかと思います。
オレンジ
ずいぶん空いてしまいました。
まだ男女差があることは私も否定しません。
欧米に比べて遅れていることも間違いないでしょう。
しかしアラブ社会に比べて女性の境遇が酷いとはにわかに信じがたいわけです。
で、近年日本でも確実に女性進出は進んでいますので慌てる必要はないと思います。
ちゃとらん
オレンジさん、コメントありがとうございます。
> しかしアラブ社会に比べて…
いや~それは男女差別を肯定、または対応を後回しにする理由にはならないでしょう。
確かに、女性の社会進出は進んでいますし、自然の流れに任すという手もあるかもしれませんが、それではあまりにも無策(無能?)だと思いませんか?
オレンジ
差別を肯定しているわけでも後回しにしているわけでもありません。
もし男女格差是正に熱心でない=男女差別肯定と見なしているなら、それはやめていただきたい。
>それではあまりにも無策(無能?)だと思いませんか?
逆で、策が奏功しているからこそ女性の社会進出が増えていると見ています。
次の投稿でURL貼ります。
オレンジ
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h30/gaiyou/html/honpen/b1_s01.html
女性の国会議員は75年前の解禁以来初回を除いてずっと低調でしたが、30年ほど前から候補者数も当選も増加傾向にあります。
https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/jinji_w5.html
国会議員への転身が多い国家公務員も女性割合は増加しています。
この通りこれまでの女性活躍推進政策を続ければ今後も増えると思われます。
むしろ今力を入れるべきは環境整備ですね。
女性が増えたことでこれまでの就業制度・制度利用の慣例に対する不満が高まっています。
産休育休や働き方改革など今では当然考慮すべきことが、制度があったとしても徹底されていません。
これを促進するための策が必要でしょう。
ちゃとらん
オレンジさん、コメントありがとうございます。
なるほど、そういう意図だったんですね。
いきなりアラブ社会を持ち出すものなので、『今のままでいいや』という考えなのかと思ってしまいました。
※ 102.キャピタリズムハラスメントの回に追記したインドの話を思い出して、それよりましなのでOKなの?と勝手に考えてしまいました。
URL,公開しました。
判りやすいですね。
このまま=順調に推移している現状の推進政策を維持するという意味、理解しました。
> むしろ今力を入れるべきは環境整備ですね。
引用文以下、書かれている事、非常によく判ります。
『仏作って魂入れず』じゃないですが、制度を作るだけではうまく回らないでしょう。
オレンジ
いきなりもなにもコラムで引用している
>さらに日本のひとつ上の順位に、男女差別が厳しいイスラム教徒が国民の大多数を占めているアラブ首長国連邦があることにも愕然とします。
に対する反論です。私は男女格差ランキングに対して述べているわけですから。
ランキングに一喜一憂せず中身を見るべき、と思います。
ちゃとらん
オレンジさん、コメントありがとうございます。
そっちの意図だったんですね。
アラブ首長国連邦より順位が下でも、実質的にはそこまでひどくない実態を考えれば、ランキングに惑わされるな、という事ですね。それは、ごもっともだと思います。
だからと言って、現状が良いとも思っていませんでしたので、『いきなり』比較されて現状追認かと思いました。現状追認は、現状のままという意味ではなく現状の対応で、という意味も理解しました。
ただし、動きが遅かったのも事実ですし、今まではできるところ(簡単なところ)から手を付けていただけで、今まで通りのやり方でこれからも順調に推移すると考えるのもどうかと思います。一歩も二歩もリードしている世界の動きと同じペースで進めても、リードは縮まりませんから。