テストエンジニア時代の悲喜こもごもが今のわたしを作った

「WACATE 2009 冬」参加レポート(その2)――誰も寝てはならぬ

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こんにちは、第3バイオリンです。

前回は「WACATE 2009 冬」の1日目のセッションまでをレポートしました。今回は、同じ1日目の夜のお楽しみ、ディナーセッションと夜の分科会のレポートをお届けします!

■ディナーセッション

ディナーセッションとは、簡単に言ってしまうと「大宴会」です。しかし、ただ単に飲んで食べて話すだけではありません。いろいろと楽しい仕掛けがありました。

まずはWACATE実行委員長の池田 暁さんと豆蔵の大西 建児さんによる「オールナイトニッポン」。参加者が申し込みのときに添えたコメントが正面に設置されたスクリーンに表示されます。そのコメントを池田さんと大西さんがいじりつつトークを進めていきます。

わたしのコメントは出てこなかったので、このままおとなしくしていよう……と思ったその瞬間、ふいに池田さんが「今回は第3バイオリンさんが来てるんですよね。ちょっと立ってくれます?」と声を上げました。突然のことに驚きつつ、わたしがその場に立つと拍手が沸き起こりました。ちょっと恥ずかしかったのですが、暖かく受け入れてもらえたようで嬉しかったです。

その後は参加者有志のバンド演奏をバックに、我らがスター☆やまさきさんの登場! スター☆やまさきさんのパフォーマンスで会場は大いに盛り上がりました。

そして最後に、抽選会が行われました。そこで「ソフトウェア開発データ白書2009」  、 SEC Journal 別冊ETSS特集号」、「SEC Jounal 別冊ESxR特集号」3冊をいただいちゃいました! やったやったー!(実はまだ読んでないです。ごめんなさい)

■あなた、そしてわたしにとって「コラムニスト 第3バイオリン」という存在は?

ディナーセッションで、参加者の方から「コラム、いつも見ています」「見たことなかったけど、帰ったら読んでみます」と嬉しいお言葉をいただきました。

また、わたしのコラムについて実行委員の方々からこんな話を聞きました。

  • 憧れの勉強会とカンファレンス」でWACATEが取り上げられたことで、関係者の間でちょっとした騒ぎになっていた

  • 「勉強会デビューへの決意表明(前編後編)」で、実行委員が知らない「参加者側の裏話」を知ることができて参考になった

好きなように書いていたコラムが、わたしの知らないところでそこまで話題になっていたとは思っていなかったので驚きました。

今だから言いますが、コラムを書き始めた頃のわたしは「適当に好きなことを書いて、誰かが見ていてくれたらそれでいいや」という軽いノリでいました。しかし、このような言葉を聞いて、このコラムがそんなわたしの意図などとっくに超えた存在であることに気がつきました。やっぱり「エンジニアライフ、恐るべし」ですね。

だからといって気負いを感じているわけではありませんのでご安心ください。ただ、もう変なことは書けないな、とは思っています(笑)。

■夜の分科会

ディナーセッションのあとは夜の分科会です。ここでは、テーマ別に参加者が自由にディスカッションをします。

今回の分科会のテーマは次の2つでした。

  • プレゼンテーションのプレゼンテーション(応用編)/(モデレータ: 細川宣啓さん)

  • これからのWACATESoftware Testing Maniaxを語り合おう!/(モデレータ: 池田 暁さん)

わたしは「プレゼンテーションのプレゼンテーション(応用編)」の方に参加しました。なので分科会についてはこちらのレポートのみになりますので、ご了承ください。

■プレゼンテーションのプレゼンテーション(応用編)

1日目のセッションで基礎編をやりましたが、プレゼンテーションは実際にやってみないことには上達しません。

そこで、参加者による「プレゼンバトル」をやることになりました。

【ルール】

  • 11のガチンコ勝負

  • お題「○○するならAB、どちらがいいか」が発表される

  • 挑戦者は、ABのいずれかを選び、それぞれについて1分間でプレゼンする(考える時間は1分)

  • プレゼン後、聴衆にABどちらがいいか(好みではなく、あくまでプレゼンの結果)多数決を取り、より多くの聴衆の支持を得た方が勝ち

一戦ごとに名勝負・珍勝負が繰り広げられていく中、場の空気がどんどんヒートアップしていくのがわかりました。満を持して細川さんがバトルに参戦するものの、まさかの敗北を喫してしまうという波乱の一幕もありました。

皆さんのプレゼンを見ていると、人それぞれ戦略が異なり「性格出てるな」と思いました。今回見ることができたプレゼン戦略にはだいたい以下のような傾向が見られました。

  • 自分のプレゼン対象の長所を順に挙げながら論理的に説明する

  • 相手のプレゼン対象の短所を挙げて相対的に自分のプレゼン対象を持ち上げる

  • 自分のプレゼン対象への愛を語り、聴衆の情に訴えたり共感を誘ったりする

  • 聴衆がイマジネーションを働かせるように仕向ける

  • ラスト5秒で殺し文句を一発かます

  • 出オチで勢いをつけてそのまま逃げ切る

ちなみにわたしは「めん料理で食べたいほうは、うどんと蕎麦のどちら?」というお題に参戦しました。対戦者とジャンケンの結果、わたしは蕎麦についてプレゼンすることになりました。先攻で前に出たわたしは、開口一番でこう言いました。

「実はわたし、香川出身で本当はうどんのほうが好きなんです!」(実話)

その後は長野に旅行したときにおいしい蕎麦を食べたときの話をして、うどんもいいけど蕎麦もいいよ、というかたちでまとめました。いわば「出オチで逃げ切り」タイプですね。

わたしのプレゼンの後で対戦者がプレゼンを始めましたが、香川出身の人間の前でうどんの良さをアピール、という状況になってしまったことでかなり慌ててしまい、うどんと蕎麦を言い間違えるという致命的なミスを犯してしまいました。結果はわたしの勝ちでしたが、香川出身と言ってしまったのは反則だったかもしれません。すみません、やりすぎました。

最後に細川さんから、「自分のキャラや強みを生かすこと」「他の人のプレゼンを見て良いところはどんどん盗むこと」それがプレゼン上達の秘訣というお話がありました。

ものすごい充実感と心地よい疲労感を覚えつつ、夜の分科会はお開きとなりました。

■星に願いを

星が好きな方はご存知かと思いますが、実は1日目の夜はふたご座流星群の極大日でした。そのため分科会の終了後、女性陣でベランダに出て夜空を眺めました。

WACATEに参加して、昨日まで知らなかった人と今日知り合って、同じ星空を眺めている……これってある意味、奇跡ですよね。流星を見てWACATEが取り持ってくれた縁に感謝しつつ、1日目の夜は更けてゆきました。

◇ ◇ ◇

次回は2日目のセッションについてお送りします。

Comment(2)

コメント

ふくっち

WACATEでお会いしました女性参加者の1/9です(名前でわかるかな?)。
ブログのことは漠然と知っていました(すみません。。あまり意識していませんでした)が、今回のご縁もあって、ブックマークにいれて、時間のあるときに過去の記事を読んだりしています!

今回のWACATEの記事も、「そういえばそうだったなぁ~」と思いだしながら楽しく読ませていただきました。
2日目の記事も楽しみにしてますね♪

第3バイオリン

ふくっちさん

覚えてます!お久しぶりです。

>今回のご縁もあって、ブックマークにいれて、時間のあるときに過去の記事を読んだりしています!

わー、ありがとうございます。
過去の記事も楽しんでくれるとうれしいです。
もしよろしければ、感想きかせてください。
(コラムへのコメントでも、SNSでもかまいません)

>今回のWACATEの記事も、「そういえばそうだったなぁ~」と思いだしながら楽しく読ませていただきました。

今回は特に、あの場にいた人に思い出してもらえるような文章にしたいとがんばりました(特に「スター☆やまさきさん登場!」のくだりとか)。

次回も楽しみにしていてください。

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