長崎のランカードコムのメンバーが技術情報や地元の話題を発信

2月2日 月曜日、心臓を切った(2) 手術の前に

»

Murave

 村部@ランカードコム(休職中)です。僧帽弁閉鎖不全症という病気で心臓にメスを入れることになるという想像もしていなかった事態。

 ショックは大きいですが、その前にやるべきことがあります。

■□■

■クソ忙しい時期にリタイアするわたしをお赦しください

 年明けから年度末までの3カ月間。はっきりいって、1年の中で最も忙しい時期です。そのクソ忙しい時期に、年初めにスケジュール調整をしたばかりだというのに、わたしはリタイアすることになってしまいました。

 本当に「申し訳ない」としか言い様がないのですが、これは何時でも、誰にでも起こりうることでもあります(リタイアした本人が言っちゃうのは何ですけども)。

 今回、急な話ではありましたが、調整・引き継ぎの時間は取れたわけで、「まだマシ」と言えなくもありません。

■突発的な事態に備える

 わたしの部署では案件に対してなるべく1人ではあたらないようにしています(1人でやった方が効率的であったとしても)。なぜそのような形で動いているのか? もっとも大きい理由、それはまさに今回のような、突発的な事象によるメンバーの欠落が案件へ与える影響を抑えるためです。

 1人ですべてが行われていたら、そしてそれがブラックボックスになってしまっていたら……。彼や彼女がなんらかの理由でリタイアすることになった時のことを考えてみてください。ゾッとしませんか?

 今回は調整・引き継ぎの時間をとることができましたが、それもたまたま運が良かっただけです。あまり考えたくないことではありますが、誰にだって事故に合う可能性はありますし、今回のわたしの病気にしても、気づくのが遅れていればもっと悪い状況でのリタイアとなっていたでしょう。

 ちょうど大きな案件が一段落したタイミングであったことも幸いし、実質1日と短期間でスムーズに引き継ぎを行うことができました。不幸中の幸いってやつですね。

■1人が情報を握りこんでしまっていないか?

 とは言うものの、洗い出してみると自分1人が握りこんでしまっている情報があって、慌てて明文化したりもしました。

 1人で握りこんでしまっている情報。やはりというべきでしょうか、基本的に1人であたっていた(いる)案件に関するものがほとんどでした。複数の人間で動いている場合、各人のコミュニケーションが必要となります。その結果としてなかば強制的に情報は公開されることになります。

 1人でやっていたとしても情報の公開、ドキュメント化を行うのは当然なのですが、ついつい後回しにしがち。そして「書くの忘れてた!」とか「あの情報、書いたつもりだったのに、ないっ!」とかとか。経験上、未来の自分が困るってのも分かってはいるんですよ。そんで一緒に仕事してる人はもっと困るんですよねー。ごめんなさい。

 まぁ、情報をキチンと公開することが習慣となっていれば、1人でやっても何も問題ないわけで、可能な際に複数で仕事するようにしているのはその訓練でもあります。

■歯医者さんに行かねば!

 仕事の引き継ぎは無事に終わりました。が、実はすぐに手術を受けられるかまだ確定していませんでした。手術を受ける意向を伝えた際、口の状態が悪いと手術はできないと言われていました。細菌が血液に乗って全身を回ってしまい、悪影響が出るのだそうです。行きつけの歯科で問題がないかチェックしてもらってほしいとのことでした。

 行きつけの歯科かぁ。あるにはあるんですが、8年くらい行ってないんですよねー(行きつけ?)。何年か長崎を離れていましたし、帰ってから1回も行ってないわけで。ずっと顔を出していないので気が引けましたが、その場で電話して予約を入れました。

 結果として「手術には問題ないと思うが、そんなにいい状態でもない」と怒られました。「1本残ってる親知らずがいろいろと悪さしてるみたいだから、心臓の方が落ち着いたら抜きましょう」。

 病院、面倒がらずに普段から行くようにしたほうがいいです。ホント。

■入院日決定

 病院と調整し、(急に寒くなったせいで急患が増えたそうで、当初予定から少々ズレて)入院日は1月27日、手術日は2月2日になりました。入院までの間は風邪などの感染を防ぐために在宅勤務とさせていただきました。

■入院、そして検査・検査・検査

 入院してから手術までは検査の連続。血管エコー、経食道エコー、胸・腹部CT、頭CT、胃カメラ、etc.……。

 その中で一番辛かった検査はダントツで経食道エコー、次点が胃カメラでした。人間ドック経験もないわたし、バリウムを飲むまえに胃カメラを飲んだわけでして(流行りの鼻からではなく口から)、それも相当辛かったのですが、経食道エコーはもう、地獄。

 経食道エコーといってもどんな検査か普通は分からないと思います(わたしは知らなかったです)。説明しますと、エコーの機械を胃カメラみたいに口から食道に突っ込んで、心臓を調べる検査です。ではここで経食道エコーの地獄ポイントをご紹介。

  • 胃カメラよりぶっとい!
  • カメラじゃないので挿入先の状況がわかりにくい!

 「太いからねぇ。いちばん辛い検査ですよ」。 事前に聞いてはいたのですが、挿入がうまくいかずに作業していた人がギブアップ、途中で技師さんが変わっちゃったりともう大変。30分以上やってたんじゃないかなぁ(途中、麻酔もやりなおしました)。泣いた。

 しかし、その径食道エコーのおかげで僧帽弁の状態がよりハッキリとしました。病気の原因として「弁をひっぱって止めるはずの腱策(けんさく)が切れているのではないか?」と言われていたのですが、そうではなく、弁がおかしくなっている可能性が高いことも分かりました。

 悪い知らせです。僧帽弁の修復を行う僧帽弁形成術ではなく人工弁に置き換える僧帽弁置換術になる可能性が高まってしまいました。置換術は形成術に比べて術後のリスクが高くなります。

 1月31日 土曜日、手術について(特にその危険性について)、ドクターから説明がありました。なるべく弁の修理でいくが、弁の状態を見て無理であれば人工弁での置き換えになるとのこと。切ってみてのお楽しみってわけです。いや、楽しくはないね、全然。

 成功を祈りつつ様々な同意書にサインを行います。明後日は手術、です。

■□■

 実は病院にノートパソコンを持ち込んでました。それだけならまだしも、事前にワンセグチューナーを購入、セットアップしていくという極道っぷり(何も言われはしませんでしたが)。

 でもTV、ほとんど見なかったので、素直にテレビカードを買ったほうが良かったです。自宅だとワンセグ、まったく受信できませんし、コレ、どうしよう……。

 The 自業自得

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する