海外IT企業で働いていた純日本人エンジニアがいろいろと考えてみる。

楽天の英語化についていちエンジニアが考えてみた

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 どうも、鹿島和郎(かしまかずお)です。2週間ほど前に楽天が社内「公用語」を英語にするというニュースがありました。割とキャッチーなニュースにも関わらず、エンジニアライフではこれに関する内容をまだ誰も書いていないようなので、ちょっと書いてみます。

 わたしは基本的には賛成派です。ただ、(今回あまり時間がなくて調べていないのですが)過去に同様のことをやって失敗した企業の事例が気になります。社名はいくつか見つかったのですが、「なぜ失敗したか」といったの詳細は見つけられませんでした。そのあたりが分かれば、わたしの意見も変わってくるかもしれませんが。

■否定的な意見

 ネットをざっと見たところ否定的な見解の方が若干多い(?)ようです。いろいろな人がいろいろと書いていますが、まとめると以下の3つに集約されると思います。

  1. 英語能力≠仕事の能力
  2. 無駄が多い、高コストになる
  3. 全社でやる必要はない(経営陣だけ、もしくは海外事業だけetc)

 あれだけの企業グループを作り上げた三木谷社長のことですから、上記のような批判については考慮したうえでの決断なのだと思います。

 ただ、残念なことに、ニュース記事などで紹介される三木谷社長の短いコメントからでは、その辺りの考えがなかなか伝わってこなくて、それがさまざまな憶測や批判の一因となっている気がします。

 以下、上に挙げた意見に対して、ITエンジニアの視点からわたしの考えを書いていきます。

○英語能力≠仕事能力

 言語というのはコミュニケーションの手段、単なるツールであり、業務を遂行するために必要な能力の1つに過ぎません。英語を公用語にすると、英語「だけ」できる人間が幅を利かすのではないか、という意見がありました。

 これはもっともな批判で、その可能性も十分あるとわたしは考えます。「最初の段階は」という但し書きが付きますが。

 人間は、必要に迫られれば勉強をするものです。社内公用語が英語となれば、多くの社員は今よりは真剣に英語を勉強するはずで、それに伴い英語力も上がってくると思われます。最初のうちは英語を話せる人は貴重でそれだけで価値を持つかもしれませんが、そのうち英語を話せる能力が一般的になれば、英語が話せる「だけ」の人の立場は相対的に弱まっていくと思います。

 次の問題は「いつそうなるか」。個人的には、3年後ぐらいには大部分の人がとりあえず業務をこなせる程度の英語力を身に付け、英語だけしかできない人の希少価値はなくなる、と考えます。

 わたしがそう考える理由ですが、第1に楽天は若い会社で社員も比較的若い方が多いので(平均年齢31才:参考 楽天ホームページ)、環境が変われば3年程度で英語は身に付くと思います。わたしの場合は、30近くになって海外に移り住んで、2年くらいでそれなりに仕事においても英語を話せるようになりました。ちなみに、わたしが住んでいたモントリオールは、(ほとんどの人が英語を話せますが)基本的に英語は第2言語ですので、環境としては楽天に少し近いかもしれません。

 第2に、「あまり勉強をしない」などで英語力が上がらない人の多くは、転職していなくなるのではないか、と思います。

 第3に、海外に打って出ていこうという方針に惹かれて、英語の話せる優秀な人材が流入することは十分考えられます。ただし、これに関してはいろいろな意見があるようなので、後ほど改めて述べたいと思います。

○無駄が多い、高コストになる

 日本人が外国語である英語を使った場合、日本語で会話するのに比べて、コミュニケーションロスが発生しやすくなります。それに伴う生産性の低下などから、コストが増加するという意見があります。

 これに関しては、一時的にはコストが増加するが、3年程度で元のレベルに戻るのではないかと考えています。

 理由の1つは、前述のとおり「英語環境が定着するまでに3年程度かかる」というものです。

 もちろん、英語環境が定着したとしても、日本語と同じレベルでの意思疎通が英語でできるわけではないと思います。ただ、それを考慮に入れて、ミスを少なくする業務フローに改善していくことで大半はカバー可能だと思います。「そうした業務改善も3年である程度は完了するのでは」、というのがもう1つの理由です。

○全社でやる必要はない(経営陣だけ、海外事業だけ etc.)

 国内の業務をするうえでは英語はあまり必要ではないですが、海外であるいは海外企業相手に仕事をする際には必要となってくる、ここまでは多くの人が同意していることだと思います。

 次の論点は、英語能力を海外業務に必要な人向けに求めるのか、それとも全社員に求めるかという点です。

 全社員が(直接業務に英語が必要でない人でも)英語を使えるようになると、以下のメリットがあると思います。

  • 人材の再配置などを柔軟に計画できるようになり、海外部門向けは別枠で採用するなどの必要もなくなる
  • 英語のニュース・書籍なども情報源として使える社員が増えることにより、社員の知識レベル・情報収集能力の底上げが見込まれる

 もちろん英語ができないよりできたほうがいいのは当たり前ですが、かけるコストに見合うかどうかというのはポイントだと思います。これに関しては、後の方で少し触れたいと思います。

■メリット

 ここまでは楽天が社内公用語を英語にする件に対する批判・デメリットと、それに対するわたしの意見(主にメリット)を書いてきましたが、ここでメリットについて簡単にまとめておきます。

 肯定的、あるいは中立の立場の意見としては、以下の2つが主なものでしょうか。

  1. 海外事業の比率を増やしていくため必要
  2. 日本人に限定せず優秀な人を採用できる

 そして、デメリットに対する反論として上の方に書きましたが、個人的には以下もメリットかと考えます。

  1. 海外と国内という壁を作る必要がなくなる
  2. 情報収集能力の向上

○海外事業の比率を増やしていくため必要

 これは多くの人が指摘していますし、あまり異論はないのではないかと思います。

 ただ、これまた多くの人が指摘していますが、海外で成功するには単に社員が英語が話せればいいわけではありません。

 わたしも、もちろんそのとおりだと思います。ただ、「英語ができる」ということは、海外で働くため、ひいては海外で成功するための必要条件だと思います。

○日本人に限定せず優秀な人を採用できる

 海外に打って出ていこうという方針に惹かれて、英語の話せる優秀な人材が流入してくる可能性もあると上の方で書きましたが、それに関連して以下のような意見もありました。

・日本人を給料の比較的安い外国人に置き換えたいのでは?

 社内業務を英語で統一することで、人件費が安くて英語が公用語の国の海外拠点(インド・フィリピンなど)へ業務を移すというのは十分考えられそうです。基本的には日本の製造業が過去にやってきたことと同じです(ただ、製造業では日産などの一部企業を除くと社内の英語化はしていませんが)。

 また、次のような意見もありました。

 「日本国内の日本人社員や外注会社も人件費の安い外国人に置き換えるのでは?」

 ただ、これは現行の法制度だと難しいように思えます。もしかしたら経団連などが求めている移民関連の制度改正(※)を見越してのことなのかもしれませんが。

※個人的には、安価な労働力としての移民受け入れには反対で、受け入れる場合はカナダ、ニュージーランドなどで導入されているようなポイント制度が望ましいと思います。これに関しては本コラムの範疇を超えますので、ここでは深くは触れません。

・楽天の給料で英語が話せる優秀な(日本)人は来ないのでは?

 ちょっとググったところ、楽天社員の平均年収は554万円だそうです(こちらのページより)。業界標準よりは若干高いようですが、それほど高給ではないようです。

 当然、一部の優秀な人にはある程度の高給が出ているものと思われますが、平均554万円だと、優秀で英語ができる人が大量に集まることは確かになさそうです。

 これに対する回答というかコメントとしては、前述の業務の海外移転という方法によって、必ずしも国内で優秀で英語ができる人(≒高給)をたくさん雇う必要がないというのが1点です。もう1点は(これも最初のほうで述べましたが)社内で英語ができる人がどんどん育ってくるのではないか、というのが挙げられます。

 ただ、社内で英語ができる人材が育った場合、彼らがより高い給料を求めて転職する場合も出てくると思いますので、結局は業務の海外移転か給料の上昇のどちらかに進んでいく気がします。個人的には後者の方向に進んで欲しいと思いますが。

○海外と国内という壁を作る必要がなくなる

 上に書いたことと重複しますが、業務を英語で統一することにより以下のようなメリットがあります。

  • 海外拠点に業務を移管しやすくなる
  • 人材の再配置などを柔軟に計画できるようになり、海外部門向けは別枠で採用するなどの必要もなくなる

○情報収集能力の向上

 ITエンジニアは英語ができないと(特に読めないと)、英語の情報源を使うことができず、技術力に差が出てくるという話を以前書きました

 お分かりのとおり、これはITエンジニアに限った話ではありません。基本的に世の中の多くの情報がまずは英語で世に出て、その後は必要に応じて各国語に訳されます。多くの社員が英語での情報収集を苦もなくできるようになれば、情報収集能力の向上、そしてそれは会社自体の実力を底上げすることにも繋がるのではないでしょうか。

■コスト<メリット?

 結局のところ、論点としてはコミュニケーションロスに代表される各種コストと、英語化によるメリットのどちらが大きいか、に尽きると思います。

 わたしの意見としては、

 「当面の間はコストは増加するが3年程度で元のレベルに収斂し、またそのメリットはコスト分を補って余りある」

と思ってますので、楽天の今回の決定には、賛成です。

 方法論として、全社一斉にやるのがいいかどうかについては、わたしのような素人からすると「徐々にやった方がいいのでは?」と思ってしまいますが、徐々にやろうとすると複数言語の併用期間が長くなるなどでかえって高コストになると判断したのかもしれません。

■まとめ(?):面倒だけど勉強するしかない

 日本人にとって多分一番いいのは、日本語が現在の英語のような地位を占めることですが、第3次世界大戦などが起きたりして、その後何かの間違いで日本が強大な政治力を得るようになるとか、アニメ産業がハリウッドをしのぐ規模になるとか、そういう事が起こらない限り、日本語が英語のように全世界で使われることはなさそうです。

 したがって、次善の案として、日本人が英語ができるようになるというのは重要だと思いますし(※)、楽天のような会社が今後増えてくるものと思われます。

 我々ITエンジニアも、そうした状況の変化を見つつ勉強していかないといけないですね。面倒くさいですが、頑張っていきましょう。

 それではまた。

※具体的な方法論に関してはいろいろあると思いますが、例えば英語の公用語化などは反対ですし、小学校で教えることも現状を考えると反対です。

Comment(9)

コメント

とものぶ

こんにちは。

英語は挨拶くらいしか話せませんが、自分も基本的に英語化推進には賛成です。
オープンソースソフトウェアや、オープンな規格のドキュメント類は殆どが英語なので。
OSSなら日本のユーザーグループなどもありますが、最新の情報を日本語訳に更新されているところは割と少ないです。
ググるとたくさん日本語の情報は出てきますが、個人ブログが殆どですが1年以上前の情報も多いので、最新のバージョンとの整合性が心配な面もあったり。。。
そうなると、本家のサイトで最新の英語ドキュメントを読取らないとならないのです。
オープン規格の場合は日本語の情報は殆どなく、英語の規格書を読み解く外ない状況です。

なので、ITエンジニアであれば、英語力が必要な場面が登場することは多いと考えてます。
といっても、必要なとき以外は勉強しない口なので、遅々として英語力が向上しないんですよね。。。。


P.S.
とは言いつつも、今ちょうど仕事で英語のQ&Aの翻訳を手伝いしてます。

とものぶさん、初めまして。

コメントありがとうございます。私も大体同じ意見です。以前のコラムにも少し書きましたが、とものぶさんが指摘されているように、英語しか無い情報や日本語だと情報が古いものなどがたくさん存在しますので、ITエンジニアは英語の情報を活用できるようにしておくと、仕事の面で大いに役に立つと思います。

英語の勉強に関しては、個人個人であう方法、あわない方法も色々あると思います。少し宣伝になってしまいますが、仕事でITエンジニア向けに特化したオンライン英会話サービスをやっているのですが、現在はベータ期間中で無料でレッスンが受けられるようになっています。もし、会話力の向上にご興味があれば、是非登録して使っていただければと思います。(本コメントの私の名前がリンクになっているはずです)

翻訳に携わるというのは、英語の勉強という観点でもいいことだと思いますので、時間が許す限り継続してやっていくといいと思いますよ。私もいくつかのOSSの翻訳に(少しだけですが)関わったことがあります。

それではまた。

こんにちは、サトマモです。

いやいや、このニュースを聞いて、「楽天やるなー」と思っていました。グローバル化を強く課題に感じている日本企業は多いと思うのですが、やはり諸外国に比べて、英語の壁が大きいようです。
日本企業でこのような転換に乗り切ったのは、拍手したいところですね。
さて、弊社もいちおうグローバルカンパニーではありますが、社内の公用語は相変わらず日本語です。個人的には、上司がいっそのこと外人になったら、必死に英語やるのになぁ……と思っているのですが、大きくなってしまっている分、強引な舵を切れないところがあるんだと、推測しています。
冒頭に書いていた否定的な意見、よく社内でも囁かれるところです。ちょっと先を見たら苦労しておく価値があるんじゃないかと、私も思うのですが。
この楽天の決断を機に、日本のIT企業も大胆な施策を打ってくれないかな、とちょっと期待もしていたりします。

と、つらつらと書いてしまいましたが、所感でした。失礼します。

※これは個人の意見で、会社の意向とは関係ありません。念のため、注意書き。

鹿島

サトマモさん、こんばんは。

確かに企業規模が大きくなると何かを一気に変えるというのは難しいのかもしれませんね。そう言う意味では、多くの企業が「常に変わり続ける企業」というのを目指しているのも何となく納得できます。随時変化し続けていれば、何かを一気に劇的に変える必要がある場面というのが少なくなると思いますので。

> この楽天の決断を機に、日本のIT企業も大胆な施策を打ってくれないかな、とちょっと期待もしていたりします。

同感です。また、そういうのに仕事で関わっていければ面白いなぁとも思います。

それでは。

tak

こういった投稿は初めてですが、海外で7年ぐらい、
妻も外国人という日々英語環境で生活している
IT業界の人間として個人的な感想を書かせていただきます。

まず、賛成か不賛成でいうと不賛成です。

ぶっちゃけていうと、海外で24時間英語漬けで勉強するのと
仕事のみで英語を使用するのはわけが違います。

元々語学堪能な社員を雇用するのであれば話は別ですが。

そもそも英語特に会話が堪能(ビジネスレベル以上)な
人で海外経験がない人なんていないんじゃないでしょうか?
駅前留学だけで喋れる様になるとは思えませんし。

また英語は国によって表現、ジョークもことなりますので、
インドなんかは口語英語では文法も違います。
冗談とかは日本語で言うのでしょうかね?

ビジネスを遂行するためだけの単なる意思疎通の
コニュニケーションツールとしてであれば可能
かもしれませんが......

まあ、あの社長さんのことですからそんなことは
当然想定済みでしょうね。

スゴイ、楽天。

鹿島

takさん、はじめまして。

コメントありがとうございます。

ま、これに関しては色んな意見がありますね。その後、ファーストリテイリングも同様の施策を発表してそれなりに話題になったのはご存じかと思います。

> そもそも英語特に会話が堪能(ビジネスレベル以上)な
> 人で海外経験がない人なんていないんじゃないでしょうか?

現状は恐らくご指摘の通りだと思います。ファーストリテイリングの場合は社員に最低一度は(?)海外勤務を経験させる方針のようですが、それもそうした現実を受けての事だと思います。

成功するか失敗するかを今の段階で予測するのは難しい面はありますが、いずれにしても新しい意欲的な試みとして個人的には上手く行って欲しいと思ってます。

それでは。

りょう

やるなーっていうか、日本人だらけで下手な英語を繰り返し使って
最低限度の業務で使える英語だけを使っていたっていくら時間をかけても上達なんてしませんし
第三者の外人相手のビジネスで対等に立ちまわるだけの英語力なんて身につきませんよ

ばしくし

そうですかねぇ…

高い英語力より高い開発力ですよ、エンジニアなら。

英語力なんて、公立高校合格程度の実力で十分です。

Githubに良質なコードアップしたり、OSSの開発に取り組んでいた方が
TOEIC950点取るよりよっぽどいいです。

今後、労働人口減少に伴い日本経済は衰退していきます。経済力の衰退に伴い、通貨安(円安)も加速していくでしょう。
現在は1ドル120円前後ですが、本来の適正相場はプラザ合意前の200円~250円くらいでしょう。
実体経済の実力(GDP)は、だいたいあの時代と同レベルですからね。

一般に、為替変動は
・通貨高(円高)になると輸入が有利
・通貨安(円安)になると輸出が有利

となります。

これまでの円高時代は、通貨高を背景に海外の安い労働力を買って(輸入して)いればよかったわけですが
今後の円安(経済衰退)時代は、通貨安を反映して、国内の安い労働力を海外へ売って出る(輸出する)必要があるわけです。

元々日系SIerは、石橋を叩いて壊すくらい過剰品質にこだわる性質がありますので
この為替情勢に加え、低賃金・高品質の手法に慣れた和製IT土方がオフショア開発を受注して本領発揮すれば
その低コスト・高品質に、世界中敵なし状態になります。

そう遠くない将来、日本経済が衰退すればするほど、日本が世界のオフショアセンターになれる日は近づくんじゃないですかね。これはエンジニアにとっては朗報ですよ。

その際要求される英語力なんて、公立高校合格レベルです。
そんなことより、開発力強化・エンジニア養成の方が遥かに大事ですね。

Q

>高い英語力より高い開発力ですよ、エンジニアなら。

誰も技術より英語磨けなんて言ってないだろ
技術力の向上を目指すなら英語はあったほうが良いと筆者は述べてるだけ

>英語力なんて、公立高校合格程度の実力で十分です。

MARCHレベルですら怪しいのに、高卒程度じゃ技術文書のリーディングなんてできないけど。何を根拠に高卒程度って言ってんの?

>そう遠くない将来、日本経済が衰退すればするほど、日本が世界のオフショアセンターになれる日は近づくんじゃないですかね。これはエンジニアにとっては朗報ですよ。
>その際要求される英語力なんて、公立高校合格レベルです。

オフショア経験が無いのに適当なこと言うなよ恥ずかしい
世界のオフショアセンター(笑)になったら余計に必要だから。コメント文に書く言語の指定なんて珍しくないし、お前の汚い英語でコードを汚すのは止めてくれよw

>そんなことより、開発力強化・エンジニア養成の方が遥かに大事ですね。

お前に必要なのはまず国語力かな。とりあえず義務教育からやり直したほうがいいぞ高卒君。お前の言い分は屁理屈こねて勉強しない子供の言い訳みたいで実に滑稽

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