@IT自分戦略研究所 編集部が独断と愛によって選んだ「テーマ別コラム」をピックアップして紹介します。

結局、必要なの? エンジニアと「英語力」

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 本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。

 ここでは、編集部の独断と偏愛によって選んだコラムをテーマ別に紹介していく。今回のテーマは「英語」。読者調査で毎回、「身につけたいスキル」の上位にランクインする英語/英会話について、コラムニストたちはどう考えているのだろうか。

海外の技術カンファレンスに参加せよ

 『Go, Go, Go, in Peace』の横山哲也氏は、「海外に行くこと」の価値を主張する。

 コラムではMicrosoft TechEdを例に、海外の技術系カンファレンスへ足を運ぶことを推奨している。通信技術が発達しても、自分で体験しなければ分からないことは多い。また、優秀な経営者やエンジニアは、カンファレンスに付き物のパーティーで人脈を広げるものである。得るものは多い。

 このとき、必要になるのが「英語力」だ。だが、筆者は「重要なことはまず実行すること」だと語る。TOEIC 560点の筆者でも、技術的な専門領域の話であれば理解できるという。それは、自分の専門領域でもあるからだ。

海外で仕事をするときに必要な英語力とは

 続いて、海外のIT企業で働くのに必要な英語力について、実際に海外で働いていたコラムニストの言葉に耳を傾けてみよう。

 『海外でも通用するエンジニアになる』の鹿島和郎氏はTOEIC 600点のときに海外勤務がスタート。「言葉がほとんど通じず、苦労した」という。しばらく勉強して900点になったあとも、英語で会話するのは苦痛で、生活も不便なまま。

 英語がほとんどしゃべれないままに海外勤務をスタートさせた筆者の友人の場合は、まったく事情が異なる。勉強しながら、必死に周りとコミュニケーションを取ろうとした結果、3カ月も経つと何とか仕事ができるまでになったという。TOEICは500点に満たないにもかかわらず、である。やはり実践が重要なのだろうか。

 ただし、「実践だけ」でもダメなようだ。女の子と遊ぶために英語でのコミュニケーションを磨いた「実践派」の別の友人は、いざメールの文章になると、初歩的な文法や単語のスペルでも間違いが大量にあったという。

 TOEICの点数は1つの指標でしかなく、実践が伴わなければ英語は話せるようにはならない。一方で、実践だけでも「仕事のための英語」は上達しない、というのが結論のようだ。

 『アジアのソフトウエア開発現場にて』の山本保男氏は、シンガポールでの外国人エンジニア採用事情を明かす。 なんと、シンガポールでは「人の能力は英語のアクセントで判定される」のだという。

 あるフィリピン人エンジニアの採用面接を行ったところ、技術力は問題なく、こちらの英語もしっかりと理解できているようだった。ただ一点だけ、彼の話す英語は訛りがひどく、ほとんど理解できなかったのだ。

 彼を採用したところ、仕事は申し分なかった。ほかの企業ではまったく見向きもされなかったのは、技術力や理解力の問題ではなく、英語のひどい訛りのせいではないだろうか、と筆者は考える。

 日本でも、エンジニアにはコミュニケーション能力が必要だとよくいわれる。相手のいっていることを理解し、自分のいいたいことを正確に伝える能力のことだ。どうやらシンガポールでは、「自分のいいたいことを正確に伝える」ことが、より重要視されているようだ。しかし、「それだけで人の能力を測るのはいかがなものか」と、筆者は首を傾げている。

TOEICを攻略せよ

 日本で働いていても、英語が必要になることは増えてきた。ヘルプデスクやカスタマーサービスは英語を話す顧客に対応しなければならないし、オフショア開発が浸透してきたことで、エンジニアも外国人とのコミュニケーションが求められるケースは増えている。

 英語力を身につけるためには、どのように勉強したらよいだろうか。『“アラサー”IT系女子の来し方行く末』の組長氏は、なるべくお金をかけずに英語を勉強する方法を模索している。

 「英語学習」を検討するとき、まず思いつくのがTOEICであろう。前述の通り、TOEICの点数が1つの指標でしかないのは確かだ。とはいえ、実践だけではダメなのだから、学習のためのモノサシとしては最適だろう。

 『It’s Party Time!』のあずK氏は「TOEIC 600点への道」と題した連載を通じて、実践してきたさまざまな英語学習法を公開している。単語、文法、リーディング、リスニングなど、分野別に効果のあった学習法をまとめているので、参考にしてほしい。

インド人の英語攻略法

 最後におまけとして、「インド人の英語」について解説しているコラムを紹介しよう。インド人エンジニアと一緒に仕事をする機会は増えている。覚えておいて損はない。

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